今度は『メディチーナ 2022年増刊号 フィジカル大全』4月1日発売予定です。表紙がかっこいいですね。
編集協力者として石井大太先生の名前が表紙にあります。大きな声ではいえませんが・・(ってここで書いているけど)徳田安春先生の命を受けて,実は石井先生が大部分の実働部隊なんですョ。企画段階から苦労していたのをそばで見てましたから。
当然,ウチの中野先生や私も登場しています。ここ数年来,私は雑誌原稿や共著はお受けしていないのですが,石井先生からだと断れず(笑)引き受けました。依頼された担当項目を見て唖然,「大動脈弁狭窄症」でした。循環器専門でもない自分が何故に?しかもすぐ後ろの項目「大動脈弁閉鎖不全症」は循環器フィジカルでも定評のある高知大の山崎直仁先生!これは何かの罰ゲームかと思いましたよ,ホント。まあ,何とか頑張って書きました。
非専門医でもこれから高齢化で増えていくであろう大動脈弁狭窄症を見逃さないようにするのが大事,という内容です。
今回の増刊号は,数多くの身体所見の動画が見られるのが特徴です。私も大動脈弁狭窄の収縮期駆出性雑音とか,逆流性雑音と駆出性雑音の鑑別に役に立つ所見の動画を出しました。もちろん録音聴診器「石井二号」で撮った動画です。音だけでなく,動画だと聴診部位がわかるので便利です。
また,これまで多くの達人から学んだことを皆さんにシェアしたいと思い,「聴診の心得」としてまとめました。当たり前のようで,言われてみればなるほど・・と思われることも多いと思います。
巻頭言では徳田安春先生がサパイラの「ショパンの法則」に言及されています。ショパンの曲が難しくても,それを演奏できる音楽家は沢山いる。フィジカルも同じで,evidence云々ではないのだと,私も感じています。
この増刊号は,動画付録がとても全部は見きれないくらいに充実しています。皆様のお役に立てば幸いです。こちらも是非御覧ください。