面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「笑う大天使(ミカエル)」

2006年08月28日 | 映画
超非現実主義的荒唐無稽スラップスティックコメディ。

二人だけで暮らしてきた母親が亡くなり、生き別れになっていた伯爵家の御曹司である兄・司城一臣(伊勢谷友介)に引き取られることになった史緒(上野樹里)は、それまでの下町に暮らすフツウの高校生から一転して、この世のものとは思えない“超お嬢様ワールド”の聖ミカエル学園へと編入することに。
お嬢様然とした振る舞いを余儀なくされることに息苦しさを覚えていたある日、「不思議体験」を通して、クラスメートの斎木和音(関めぐみ)と更科柚子(平愛梨)が、自分と同様“お嬢様の猫”をかぶっていたことを知り、三人は親友になる。
そんな矢先、巷ではお嬢様だけを狙った誘拐事件が続発。
聖ミカエル学園にも魔の手が伸び、生徒が誘拐されてしまう。
事件を解決しようと立ち上がった三人は、学園の守護犬(?)ダミアンの導きで、誘拐したお嬢様を外国で売り飛ばそうと犯人団が出航しようとしている港へ。
しかし、ボスのマレーナ(Delcea Mihaela Gabriela)の返り討ちにあった三人は海へ落下、あえなく海の藻屑と消えてしまうのかと思われたとき、史緒に奇跡が起きて…。

理論的に話を追いかけても脳挫傷を起こしそうになるので、画面をそのまま受け入れて体感すべき映画。
少女漫画が原作であるが、CGを駆使して原作のイメージや世界を追っている。
小田監督自身も原作が好きだという思い入れがたっぷりだ。
(ちょっとアニヲタちっくな気もしたが)

それにしても上野樹里は芸達者やね。
兵庫県出身を活かした関西弁に、カンフーアクションも披露し、コメディエンヌの才能を発揮して、キャラクターを演じきっている。
やはり今旬の若手女優。
長澤まさみよりも本格女優の風格があるかも。

笑う大天使(ミカエル)
2006年/日本  監督:小田一生
出演:上野樹里、伊勢谷友介、関めぐみ、平愛梨、松尾敏伸、菊地凛子


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