面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

甲子園のイカ焼き

2006年08月27日 | 野球
8月26日(土)讀賣を迎えた甲子園。
甲子園名物のイカ焼きを食べに行った。

その昔、甲子園の名物といえばこのイカ焼きとカレーだった。
周りの友人達も、誰もみな甲子園に行けばイカ焼きだった。

串にささったゲソを、醤油ベースのタレに漬けて焼く。
ただそれだけのシンプルな“ジャンクフード”であるが、独特のタレがえも言われぬB級な旨味を醸し出す。
多分、たいそうな作りのタレではないのだろうが、あの香ばしいニオイとB級テイストは、甲子園球場という歴史あるスタジアムに妙にマッチしている。
甲子園グルメの王道を行くグルメである。

そんなイカ焼きも、一時味が落ちていた。
なんとなれば、
 ①串刺しのゲソをタレに漬ける
 ②焼きあがる♪
 ③もう一度タレに漬けて完了
という手順だったものが、
 ①串刺しのゲソをタレに漬ける
 ②焼きあがる♪
で完了という具合に一手間省かれたのである。

この“タレの二度漬け”が無くなったのは大きい。
イカ自体にそんなに味のあるもんではない。
そりゃ確かに香ばしさはあるが、最初に漬けたタレの味は焼いているうちに飛んで行ってしまうのだから、単に「火事になったイカ釣り漁船」の味でしかない。
商品としてのイカ焼きのB級な旨味がない。
(この例えギャグも旨味がない)

だいたい、手渡される完成品の色が違う。
写真のように、茶色がかっているのはタレの影響である。
二度漬けが無くなったイカ焼きは、ほとんど白いイカ本来の色に戻った状態で手渡されていたのである。

いつ頃からだったろう。大学生の頃だったか?
そんな一手間省かれてそっけない味になったイカ焼きを食べる気は起こらず、カレーだけを食べるようになった。
そして“暗黒の10年”の頃には甲子園に足が向かうこと自体が無くなってしまい、甲子園のイカ焼きを口にしないまま15年以上が経った。

そして最近、タイガースファンサイトに参加して、甲子園での「観戦オフ会」にも顔を出すようになって、年に何度も甲子園に行くようになったある日。
ふとイカ焼きを見れば、なんと!
タレの二度漬けが復活しているではないかっ!!
そうして、カレーをメインディッシュに、イカ焼きを言うなれば“デザート”とする習慣が復活したのである。

今日もきちんと二度漬けされたイカ焼きはB級美味であった♪

…え?試合はどうだったか?
さあねぇ。。


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