青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

非科学的な話~雲の向こうの白い国 Ⅱ ヒガンバナほか

2024-04-20 07:50:49 | 雑記 報告



水原容疑者なしでは「途方に暮れていた」 家族のために奔走…元助っ人が感謝した“献身” (msn.com)

大谷君は、(普通に考えれば不可能な)自分の夢を実現すること、ただひたすらに、それだけを考え、実行し、実現させてきた。それ以外のあらゆる事柄は、全て無関心。

一平氏は、どろどろの世界の中で、苦しみながら生きてきた。悪い(法に触れる)こともやってきたことでしょう。でも自分が苦しい分、人の苦しみも我が身のように分かったのだと思う。

だらしのない、しかし一生懸命な、ひとの気持ちを(そのスタンスが間違っているにせよ)思う、、、、そういう人なんでしょう(ちなみに、中国はそんな人だらけ、笑)。



何度か指摘しているのですが、大谷君が「仮想通貨」(のちに破綻、主催者は有罪実刑収監中)機構の広告塔になっていた件。何故か全くスルーされてしまっているのですね。それを信じて人生破綻した人も少なからずいるはずです。

こんな記事も目にしました(今ソースを探索中)。一平氏が、度重なる賭博に大金をかけねばならなくなった経緯は。仮想通貨に手を出し、身動きも取れなくなってしまったことが発端。

大谷君は「法的」には、間違ったことは何一つ行っていないのだと思います。しかし、「法」が全てではないはず(それが「全て」であると信じている人も多い事でしょうが)。



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直接の関係はないのですけれど、、、。

完全無欠のヒーロー大谷君の対極的存在に位置続けられる人間(極悪人)としては、一平氏のほかに、もう一人、元エンゼルス同僚のレンドン選手がいます。そりゃもう、(ヤフコメ民をはじめとする)日本の大衆からすれば、これほど酷い、人間として最低の人物は、そうそういない、と罵倒され続けています。非の打ちどころのない人格者大谷と対比させて、それはもうボロクソです。客観的に考えれば、立派な人権侵害だと思うのですが、たぶん誰一人そんなことは認識していないことでしょう。正義が悪を懲らしめるのは当然なので。

野球に対する取り組み方、金銭に関しての価値観、、、、等々、「善」と「悪」の対照的な見本。いやもう、余りにはっきりと表れているので、笑ってしまうぐらいですが、光を当てる角度を変えると、もしかすると、、、、、。

レンドン選手の姿勢は、本当に(ほとんどの日本人が疑いもなく思っているように)間違っているのでしょうか?

それについての考察は、ここでは割愛します。

エンゼルスの新監督(名将ロナルド・ワシントン)は、開幕以来、(去年までの大谷に代わって)レンドンを不動の1番バッター指名打者で起用し続けている。ほとんどの日本人(たぶん全員)は、狂気の沙汰、ワシントン監督は頭がおかしくなったのでは?と思っているはずです。

実際、今期も成績上では、雲泥の差があります。打率、出塁率、安打数、二塁打、三塁打、ホームラン、塁打数、得点、打点、盗塁数、、、、、数字の上で比較にならないほど大谷君が優っています。むろん「人間性」も「完璧」と「最悪」。

それでも監督はレンドンを信じて主軸に起用し続けている。契約云々でしかたなく、という事情もあるのかも知れませんが、それなら他に幾らでも方法があります。そしてその結果、エンゼルスは健闘している。

数字上は、けた違いに大谷君が優っているわけですが、ただひとつ、そうとも言えない部分があります。それは、「得点圏打率」の(打率や本塁打数からすれば)異常なほどの低さ。ここで打って欲しい、というところで打てない。今年に限ったことではなく、ここ数年ずっとその傾向が続いています。

一方レンドンは、(ここ数年の成績は)圧倒的に劣りますが、意外に大事なところで良い働きをしている(ヒットとかホームランとかの数字に表れる面ではない部分で)。



あと、ケガをしても隠して出場をし続ける大谷と、ケガをしたらすぐに欠場してしまうレンドン。

チームスポーツ野球として見た場合、どちらがチームにとって有意義な事なのか、判断が難しいところだと思います。



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前回、「次回からユリの話」と書いたのだけれど、あと2回「西に行くと白(科学的な根拠なし)」を続けます。今回は白いヒガンバナと白い野生イチゴ。次回は白いタンポポ。



「海の向こうの兄妹たち・上巻」(2014)では「ゲンゲとヒガンバナの故郷-真の野生はどこに?」として、春のレンゲソウと秋の彼岸花とをセットで紹介しています。

白い彼岸花(シロバナマンジュシャゲ)は、蝶に於ける「白いスギタニルリシジミ」ともども、九州を象徴する生物のひとつだと思います。

ちなみに、シロバナマンジュシャゲは、紅花のヒガンバナと黄花のショウキラン(ショウキズイセン)の種間雑種由来と考えられていますが、実際の所はよく分かりません。*各種の学名についても敢えて示さないで置く。

九州各地には白花種が自生していても、黄花種(ショウキラン)は自生していない(屋久島以南の南西諸島に自生?)と思われますし、そもそも紅花のヒガンバナ自体が不稔性です。とういことは、中国で交配した子孫集団が九州に持ち込まれた可能性が強いわけですが、僕は中国で白花種を見た記憶がない。



ということで、ヒガンバナの場合の「東⇒西」は、とりあえず赤(本州)→白(九州)→黄(中国大陸)の順と言うことになります。





赤と白の曼殊沙華が咲く路傍の土手。福岡県飯塚市2023.9.22





ヒガンバナとシロバナマンジュシャゲ 福岡県飯塚市2023.9.23



写真⓷⓸



ヒガンバナとシロバナマンジュシャゲ 福岡県飯塚市2023.9.21





シロバナマンジュシャゲ 福岡県飯塚市2023.9.19

ゴミ捨て場の脇などに生えていたりします。











シロバナマンジュシャゲ 福岡県飯塚市2023.9.20

鬱閉した照葉樹林内の路傍。



日本に在来分布するLycoris属の種は、結局のところ、キツネノカミソリ一種(および変種のオオキツネノカミソリなど)ということになるでしょうが、そのほかの“自生種”も、それぞれ単純な“帰化植物”の括りでは捉える事が出来ないのではないかと。ヒガンバナ(赤)、シロバナマンジュシャゲ(白)、ショウキラン(黄)、ナツズイセン(青)、、、どれも一平さん並みに、興味深い魅力のあるアイデンティティを有しているように思えます。





ショウキラン屋久島。屋久島、トカラ列島、奄美大島ではよく見かけるのだけれど、大抵は民家の片隅とか、野生状態とは言えないところですね。でも、「明らかに外から持ってきた」とも言えなさそうな雰囲気も漂わせているので、よくわからんです。







中国産の黄花種。「海の向こうの兄妹たち」では、L.chinensisとしておきましたが、確信はないです。成都近郊の青城山山麓の小渓流にて。川岸の草叢の中に、ぽつんと一株だけが咲いていました。









これも中国産の黄花種。桂林市の郊外、有名な観光地・陽朔とは反対側のだだっ広い平坦地(華中長江流域と華南珠江流域を連接する、いにしえの運河“霊渠”の近く)に、ポコッと岩山が突出していました。付近は長閑な田園地帯、この時期、日本ならほぼ間違いなく、田んぼの土手にヒガンバナの赤い花が咲き競っています。でもここには皆無です。皆無ではあるのだけれど、、、なんだか頭の隅っこに、テレパシーで(笑)、存在のシグナルを送ってきているような気がする。でも無いものは無い。シグナルは気のせいだと思って、その場を去ろうと、凝視していた田んぼからふと目線を上にあげたら、正面の岩山の断崖絶壁に黄花のヒガンバナがぎっしりとへばりついていた。ショウキランにしろ、ヒガンバナの仲間にこんな特徴的な生態型を持つ種なんてあったっけ?Lycoris aureaなのか別の種なのかよくわかんないので、種名は保留にしておきます。広西壮族自治区興安県2003.10.4







この後、山際に行って、赤い花のヒガンバナに出会いました。日本のように田んぼの土手に整然と並んで咲いているのではなく、民家の裏庭の藪や斜面などに雑然と咲いています。日本のヒガンバナは、全ての株が申し合わせたように9月の中旬に一斉に咲きますが、中国に於いては、半月ほど早かったり遅かったり、個体群ごとにバラバラです。広西壮族自治区龍勝県2003.10.6





山道の脇にポツンと一株だけ咲いていました。開花時季は日本のヒガンバナと同じですが、佇まいが全く異なります。福建省龍岩市2003.9.14







こちらも道路わきの暗所にぽつんと。7月中旬、開花時期は日本のヒガンバナよりも2か月も早い。いわゆるコヒガンバナ(稔性あり)に属するのかも知れません。浙江省清涼峰山麓2018.7.13



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4月も後半になると、「春」というよりも「初夏」ですね。

フジの花が展開しだしました(ルリシジミが産卵にやってきます)。

東日本の在来種のフジWisteria floribundaは、いわゆる藤色の種“フジ”です。一方、西日本では白花種のヤマフジW.brachybotrysが主体になります。これも「西=白」の一例と言えるかも知れません。

ただし中国産の在来種(第3のフジ属の種W.sinensis)は基本藤色(白花もある)で、しかし日本のフジとは花序の巻き方が逆です。フジ属はこの東アジアの3種の他に、訪米大陸東海岸から第4の種W.frutescensが知られていて、「東アジア+北米大陸東海岸生物群」の代表的な例と言えるでしょう。





フジ群落のなかのヤマフジ(白)。飯塚市鳥羽公園2023.4.17





チュウゴクフジ。杭州市近郊。



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中国雲南省は「遥かなる雲の南」。そして「雲の南の白い国」でもあります。





雲南省に近い四川省西南端の“白い街”郷城 2010.5.22





この一帯(雲南省維西県東南部)には8つの少数民族居住地が混在しています。その一つ、民家も畑も白で統一された村。雲南省維西‐巨甸 2010.5.17



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人の世界も人間以外の生物も、“西に向かうと白”。むろん、それぞれで全くパターンが異なる(たぶん互いの因果関係は全くない)のだけれど、日本を基点として見渡した東アジアを大雑把に捉えると、「西に向かうほど白くなる」という傾向があるのは確かなようなのです。





ダイミョウセセリ 東日本型。東京都青梅市 2021.5.25





ダイミョウセセリ 西日本型。福岡県飯塚市 2023.4.26





ダイミョウセセリ 中国大陸(含・台湾)型。雲南省梅里雪山 2011.8.11



ナガサキアゲハとか、ミヤマカラスアゲハとかも、同様の傾向を示します。クマゼミも基本はそれに近いのですが、実態はより複雑(本土=黒/屋久島=白黒混合/奄美=欠如/沖縄=真っ黒/八重山=白/与那国=真っ白/台湾=黒褐色別種)。



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野生のイチゴ(ワイルド・ストロベリー)は、日本の高山地帯などにも2種が在来分布しています(シロバナヘビイチゴとノウゴウイチゴ)。赤い実で、栽培イチゴのミニュチュアのように小さく、しかし甘みが凝縮されていてとても美味しいのです。

中国にも、各地の山々に野生していますが、西南部の山岳地帯には、白い実のなる種もあります(シロミノモリイチゴと仮称)。赤い実の種と混在していますが、一応別種です。非常に美味しい!ほんのりと、ミルクの味もします。僕の仮説(単なる思い付き、笑)ですが、イチゴにミルクを加えて食べる習慣は、もともと野生種に含まれていた香りが、実を大きくすることに拠って失われてしまい、それを補佐することから始まったのではないかと。





白い実の野生イチゴ。雲南省高黎貢山 2006.5.12











赤と白い実の野生イチゴ。雲南省香格里拉~虎跳峡 2007.7.9









赤と白い実の野生イチゴ。雲南省香格里拉~白水台 2007.7.10







白い実の野生イチゴ。雲南省白水台 2009.6.3







ちなみに(これもまるっきり偶然)、シロミノモリイチゴが多く見られる雲南省西北部の白水台ウオーター・テラスは、真っ白な石灰岩で構成されています。雲南省白水台 2005.6.13



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ということで、漠然と「西は白」を並べておきました。科学的根拠は全くありません。九州=白、と言えば、秋のシロバナマンジュシャゲとともに、春のシロバナタンポポがその代表格。ちなみに、中国の高山タンポポは、基本白花です。次回は、九州と中国大陸の“白花のタンポポ”を紹介していきます。








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