青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

中国の野生植物 Wild Plants of China リンドウ科Gentianoceae-44

2021-03-20 12:49:48 | コロナ 差別問題と民主化運動 中国の花



Gentiana sp. 小型リンドウの一種㉖ (四川省巴塘-理塘) 〔Sect. Chondrophylla小龙胆组〕



四川省甘孜藏族自治州巴塘県~理塘県。標高4500m付近。2010.6.10(以下同じ)

今回は、四川省の高山草原に生育する、4つの種を取り上げた。

この「リンドウシリーズ」を始めたとき、(何度も言うように「分類群の特定はしない」という前提の上で)仮に種の同定を行うとしたら、真っ先に判明するのが今回紹介する4地域集団だろう、と漠然と思っていた。

ところが、この4つの帰属が、全く見当つかないでいる。鮮やかな色調、「小型リンドウ」としては大きめの花、、、油断していた。葉や茎のチェックを、きちんと行うことを怠っていたのである。

ということで、今回こそは、分類群を特定することも、その候補を挙げることも、一切なし。写真だけを紹介していくことにする。







黄色はキンポウゲ科リュウキンカ属。



なにしろ、この一帯の中心都市・理塘の標高が4000mを越えているわけである。そこからチベットとの省境の町・巴塘に向けて、真っ平な道を50㎞ほど走る。車はほとんど通らないので時速は100㎞近く、峠まで一時間もかかからない。峠の標高は約4700m。まっ平な道だと思っていたのだけれど、いつの間にか700m近い標高差を登っているのである。左手に見える山は格業 6204m、結構な高峰だが、麓との比高が小さいので、さほど高くは感じない。

Gentiana sp. 小型リンドウの一種㉗ (四川省理塘-雅江) 〔Sect. Chondrophylla小龙胆组〕



四川省甘孜藏族自治州理塘県-雅江県。標高4700m付近。2010.5.23(以下同じ)

峠頂の草原。黄色いキンポウゲ科の花(Oxygraphis glacialis)の群落中に、リンドウがポツリポツリと咲いていた。









下写真はサクラソウの一種。リンドウと同じような雰囲気。



ガラスの破片のようなものは、人工物ではない?











理塘の町の、西・南・東の隣県との境界は、いずれも標高4700m前後の高原状の峠である。一応「山」と名は付いているが、ほとんど真っ平な草原。しかし、東側の隣町・雅江は、そこから2000m近くの標高差を一気に下った長江(支流・雅砦江)沿いにある。峠から下り始めた時、正面の白い雲の塊の下に、ミニャコンガ7556mが姿を現した。

Gentiana sp. 小型リンドウの一種㉘ (四川省夹金山) 〔Sect. Chondrophylla小龙胆组〕



四川省阿坝藏族羌族自治州小金县~雅安市宝興県四姑娘夹金山。標高4200m付近。2010.7.19(以下同じ)
フウロソウ(紅と淡ピンク)、シオガマギク(紅)、キンポウゲ(黄)、ナデシコ(白)、リンドウ(青)。





黄はタンポポ属。





白はユキノシタ属。








Gentiana sp. 小型リンドウの一種㉙ (四川省巴朗山) 〔Sect. Chondrophylla小龙胆组〕



四川省阿坝藏族羌族自治州小金县四姑娘巴朗山。標高4700m付近。2010.7.31(以下同じ)

シオガマギク属(紅)、ゲンゲ属(赤紫)。



黄はタンポポ属とユキノシタ属。



このような四角い特殊岩石からなる地質。













下写真は上写真の8分後。雲が陰ると、一気に花を閉じる(同じ色のムラサキ科の小さな花は開いたまま)。

以上4種、たぶん本気で調べれば分かるのだろうけれど、しんどいので止める。



桃色:巴塘‐理塘/青色:理塘-雅江/緑色:来金山/紫色:巴朗山







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