青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

“正義”が人類と地球を滅ぼす

2024-10-07 08:43:49 | 雑記 報告

 パソコンが完全にクラッシュして、この半月ほど身動きがとれませんでした。昨日、やっと新たなパソコンを入手、データの消失も免れ(そのため今月の食費はゼロという危機に面していますが)今日から再スタートと相成ります。
 
中断の間、世間では立て続けに大きなニュースが勃発しました。個々の問題は、それぞれ非常に大きく重く複雑です。軽々しく言及は出来ません。それでも今後の覚書きとして、ごく簡単にコメントを記しておきます。
 
1石破総理。
今の政治家の中では、石破さんは唯一と言ってもよい良識人だと思います。森山幹事長、菅副総裁の体制も、現状では最も堅実な選択でしょう。しかし、そのこと(石破政権の発足)は同時に石破さんの存在意義をかき消してしまう。石破さんがトップに立つことで、とりあえず日本は破滅から免れたわけですが、長い目で見れば、中途半端な結果に終わってしまうような気がする。それならば、高市さんのほうが良かったのかも知れません。高市さんが首相になれば、日本は終ります(中露との戦争に突入して消滅)。一度日本が消滅することで、未来に託す、という選択肢も“有り”なのではないでしょうか?
 
2 袴田裁判。
2つの事実があります。その1。被害者がいて、加害者(犯人)がいる、という事実。そのことに一切言及しないメディアには違和感を覚えます。その2。僕の実体験からも断言します。検察(一部であるか大多数であるかはともかく)が、いかにバカで、いかに権力を笠に着たどうしようもない人々から成り立っているか。嘘も暴力も何でもあり、それはもう想像を絶する醜さです。本人たちは、自分たちこそ、選ばれた正義の民だと信じているので、始末が悪い。冤罪が日常的に頻発する所以です。冤罪以前の問題として、加害者、被害者、そして悪善、それらの認識を、根本から見直す必要があると思います。これまでも何度も繰り返し述べてきましたが、如何なる理由があろうとも人が人を殺してはならない、という大前提に立つならば、法に基づく「死刑制度」は、ダブルスタンダードの最たるものと言わざるを得ません。
 
3中東問題。
正義とは「集団性自己中」から成り立っているのですね。「中東問題は日本人には分からない、別世界での出来事」と考えている人が多いのではないかと思います。なに、日本人だって、自分たちが気が付かないだけで、全く同じシチュエーションに置かれているのです。正義(自分たちの平和への望み)が存在する限り、戦争は起こり続けます。今、世界は正義と悪の戦いです。めちゃくちゃ大雑把に言えば、「正義」は、西側民主主義国家、すなわち欧米と日本(およびウクライナ&イスラエル)に集約され、「悪」は、非民主主義(独裁)国家(ロシア、中国、イスラム国家、たぶんアフリカ諸国の大多数)の側に集約されるでしょう。日本も「間接的」に関与しているということを、人々に自覚して置いて貰いたいです
 
4自然災害。
能登の地震&豪雨、ネパールの桁外れの大洪水、北米の巨大ハリケーンによる水難。単に「温暖化」で済まされる問題ではありません。ベーシックな部分で、地球は壊れてしまっているのです。壊滅的危機は眼前まで迫っている。人々は、そのことが分ってはいても、現実には受け止められないでいるのです。簡単なことです。今すぐ「車社会」をやめる(公共交通の主導を復活)。今すぐ「冷房」をやめる。自分たちだけが「平和に浸る」ことからの脱却を、決意し実行することです。「科学」への依存からの脱却。「科学」は主役でも絶対的存在でもありません。あくまで手助けの一手段に過ぎないのです。
 
重いテーマの上記各案件とは違って、以下は軽く軟弱な案件(でも互いに相関性を有していると思う)。
 
5彼岸花。
昨年はヒガンバナを訪れるモンキアゲハの良い写真を写し損ねたので、再チャレンジ。日本のヒガンバナは原則クローン集団なものですから、毎年9月15日前後に一斉に開花すると決まっています。しかるに、今年は全く咲く気配がない。一体何故?どこかに消えてしまった?と、狐につままれる思いでいたのです。もっとも去年も例年より1週間余り遅かった。それで今年も、と思って、先週チェックに赴いたのだけれど、やはり咲いてはいません。ところが、今週になって、突然一斉に咲き始めた。ここ数日、赤(ヒガンバナ)も白(シロバナマンジュシャゲ)も、例年通り各所に群落がみられます。でも残念ながらモンキアゲハをはじめとしたBlack Papilio各種の姿はありません。蝶と花の季節が、すれ違ってしまったのかも知れません(それはそれで面白いテーマかも)。いずれにせよ、本来の開花期より半月ほど遅くなっているのです。彼岸花の開花は、気温、ことに朝の温度の低下によって促進されるのだと思います。例年なら、夏の高温が治まるのは9月中旬、それが今年は9月いっぱいまで持ち越され、10月に入ってからやっと治まりました。本来なら日本の「夏」は、7月8月を軸として6月後半と9月前半を加えたトータル3か月。それが現在は、6-9月のトータル4か月間に亘っているのです(「春」を早く終え「秋」の始まりが遅い)。
 
6大谷翔平。
50本塁打-50盗塁。信じられないほどに異次元の、大変な快挙です。でも、「日本人は凄い!」といった趣向の、神格化は止めて欲しいですね。ことに様々な記録に対しての「日本人初」という表現には、うんざりします。そんなことは関係なしに、ただただ凄いのですから。ともすれば見過ごされている節がありますが、最も凄いのは、ナ・リーグで70何年振りかの三冠王に、眼前まで迫っていたこと。公式戦があと1試合多ければ、達成していた可能性が強かった。何が凄いかと言えば、打率を0.310まで引き上げ、首位打者アラエスの0.314まで僅か4厘と迫っていたこと(最終戦4安打で逆転していた)。ついこの間まで大谷は2割8分台、アラエスは3割3分台だったのです。常識的に考えたなら、逆転の可能性は、これっぽっちも有り得ない(3割だって絶望的と思われていました)。三冠王の可能性など、口に出すのさえ憚れる。もちろん僕だって同じです。でも、心の片隅では、大谷のことですから絶対有り得ないとは限らないかも、と「夢想」はしていました。例の50-50達成試合の6打数6安打の前日の時点で、アラエスは0.320、大谷は0.287です。残り10試合で、0.700前後を打たねば届きません。いくら大谷でも、それは不可能でしょう。しかし、その「有り得ない」(ほぼ0.700の)39打数26安打を放ち、もう少しのところで大逆転首位打者を獲得するという、50-50以上の、とんでもない結果を示した。昨日のポストシリーズ第一戦でも大活躍、嬉しい限りです(あとは「一平事件」に、いつか正面から向き合ってほしいですね)。
 
7 ダルビッシュ有。
さて、今日はダルビッシュが先発、大谷と対戦します。ダルの父親はイラン人、母親は日本人。ちなみに僕の友人のルイスは、父親がレバノンとアイルランドの混血、母親が日本人です。それはともかく、僕より40歳近く若いわけですが、尊敬に値する存在であることは、これまでに何度も記しました。彼の言場で強く心に残った一つ。アンパイアの誤審に対する世間からの指摘に、ダルは擁護します。「(たまに間違いはあるにしろ)ほとんどは正確に判定している、これは驚異的な事」と。機械だって決して100%正しい判断を下すわけではありません(もとより絶対的な判断基準があるわけではないので)。AIに象徴される「科学」が絶対ではないのです。科学に対する過信は危険です。アナログによる判断は、間違いも含まれる事こそが、魅力なのだと思うのです。
 
8 APG分類。
それで思ったのですが、今取り組んでいる「屋久島の植物」は、APG分類に基づいて構成を行っています。それによる分類体系の劇的変革、予想外の類縁関係の組み合わせも、 多々見られます。でも実は、旧来の形態に基づくアナログ的分類に於いても、(予想外の類縁関係組み合わせの指摘や実態への肉薄を含め)、APG分類と大概的には一致しているのですね。これは凄い事だと思うのです。伊藤建夫先輩(分子生物学、信州大学名誉教授)がこのようなことを言っておられました。「蝶愛好家は、DNA解析に基づく分類結果を全面的に「認める」、「認めない」で、2分される(もちろん自分は前者)」と。僕もそのように感じています。しかし、僕自身は、「全面的に認める」と同時に、旧来の(アナログ的)形態分類も、否定はしません。その矛盾を併せ持つことに、「多様性」の本質が示されていると思うのです。




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