フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

県境の町清里

2011-09-11 | 日記

今日の明け方は、薄い雲がかかっているが、晴れている。外気温17度、室温23度、湿度57%。
少し蒸し暑いかな。

午前中はうす曇りで、庭仕事には絶好のコンディションだ。庭に出て、昨日の東側の樹木伐採作業を続ける。家近くの桜の木の細い枝を切る。細いと言っても、脚立に乗って、手鋸で切り落とすのは、なかなかしんどい作業だ。そろそろ、よく切れる、もう少し大きい鋸に買い替える必要がある。桜の主幹は、倒すと家にかかってしまうので、ロープワークが必要だ。今日は止めておこう。代わりに、東側に生えている細い、サクラやコナラをどんどん伐採した。少々切っても庭の景色はほとんど変わらない。昼になったので「今日の仕事」は終了だ。

今日は、久しぶりに、東日本大地震直後に行った長野県川上村にあるスーパー「ナナーズ」に行こう。東日本大震災の時に、この店は計画停電もなく、カセットボンベも電池も売っていたので驚いたことがある。清里は、山梨県と言っても、直ぐ隣は、長野県川上村なのだ。人口5000人弱の川上村に何故、450坪の巨大なスーパーがあるのか、経営が成り立つのか、不思議でならない。そのあたりは、このスーパーのホームページに社長の菊池芳徳さんの経営理念で説明されている。フランスの経済学者ルネ・ユーリック「大きな町には小さく作れ、小さな町には大きく作れ」にのっとったとある。ちなみにこの「ナナーズ」という店名は、娘さんの名前から取って名付けたとある。

「ナナーズ」に行くついでに、十割蕎麦でつとに名前が挙がっている「善慶庵」で蕎麦を食べることにする。清里からR141を北上し、野辺山を右折、川上村に入る。道は、まっすぐで、両側はレタス畑だ。


しばらく走ると善慶庵に着いた。大きな店ではないが、駐車場から、変わった形の山が見えた。

蕎麦は、並と大盛りしかない。それなら大盛りにしよう。値段は並で800円、大盛りで1000円だ。最初に、蕎麦粉で作った冷菓、レタスと漬けものが出てきた。この冷菓、蕎麦湯に甘くして寒天で固めたものだが、あっさりしていて美味しかった。レタスが出てくるあたり、さすが川上村だ。それをつまんでいるうちに、モリソバが出てきた。やや黒っぽい田舎蕎麦だ。太いので食べごたえがある。十割蕎麦らしく、バサッとしているが、深い味がする。出汁も美味しい。ガイドブックに載るだけのことがあるのがよくわかった。

その後、「ナナーズ」に行く。天気のいい、日曜の午後であるからか、店内は空いていた。キャベツが一玉99円、レタスも大根も全て99円だ。さすが川上村だけのことはある。


しかも、魚やお寿司売り場も充実している。見惚れてしまって、つい握り鮨を買ってしまった。アダージョの森までは、30分ほどで帰り着いた。30分ほど昼寝をする。

目覚めてから、フルートを吹く。練習メニューはいつもと全く同じだ。基礎練習の後、アルテ20課をやる。今日は、メンデルスゾーン特集と行こう。「メンデルゾーンの歌の翼による幻想曲」「春の歌」を吹く。「幻想曲」はなかなか簡単には行かない。6時過ぎまで吹いて、窓外が暗くなってきたので終えることにする。

夕食は、レンコンと豚ミンチでボールしたのつみれ鍋。

それに握り鮨。レンコンのつみれは、すりおろしにみじん切りを混ぜたもので、舌触りもしっかりして、ポン酢で食べると美味しかった。

今日9月11日で、東日本大震災から半年になる。被災地では、追悼の催しがされていた。巨大な喪失、悲しみは癒えないが、みんな明日を向いているのが力強い。今日は、アメリカ同時テロから10年の日でもあり、米各地で追悼集会があった。自然の大きさと怖さ、人間の小ささに改めて思いを馳せる。