フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

建物探訪(清里のヤマガラ邸)

2010-11-06 | 人々との交流

今日の八ヶ岳もいい天気。これだけ秋晴れが続くと、これがあたり前になってくる。
外気温マイナス1度、室温14度、湿度40%。

朝食後、まずはフルート練習をしておこう。フルートの構えをチェックし、できる限り澄んだ音が出るように気を付ける。ソノリテのいつものパターンで(もちろんさまざまなパターンがあるが)音の下降をやる。Pで音を出し、次の音にスラーしFFで吹き、それをPPに落としていく。これには下腹の支えがいって難しい。全ての音を吹く。

次は「毎日の練習」NO1。パターン1に戻ってテンポは88で吹く。全てスラーは、滑って慌ててしまうのが問題だ。フルートの練習はここまでで置いておく。

庭に出て少し散歩する。その後、昨日に続いて、薪割りだ。ほんの30分ほどで大分作業がはかどった。まだまだ割らねばならない薪は山のようにあるので気楽にやろう。

今日の午後は、「清里のヤマガラ」さん宅を訪ねることになっている。

清里のヤマガラさん宅は、JR清里駅から、ほんのすぐそばだ。街中だなと思って行ってみると、その予測は見事に裏切られた。駅前の道からちょっと入っただけなのに、そこには全く別の空間が広がっていたのだ。清里のヤマガラさん宅も私たちとほとんど同じ、3年ほど前に建てられたとのこと。


1Fは中央にリビング、その奥にダイニング、キッチン。吹き抜けのリビングに薪ストーブの煙突が真っ直ぐ高く上がっている。2Fの両側が部屋になっている。しかもその上にロフトがあるという大きな家だ。庭に向けて、広いデッキがあり、それに屋根がかかっている。デッキには、手製のスモーカーが備えられていて、既に燻製の煙が上がっていた。数か所に鳥の餌台が置かれていて、お名前通り、ひっきりなしにヤマガラがやってきていた。

庭には、芝生が張られている。中央に、栗の大木がド~ンと聳えている。手製の燻製器の中を開けていただくと、豚肉、鶏肉が美味しそうに色づいていた。

「それでは秘密の散歩コースに行きましょうか」と案内していただいた。歩いてみて驚いた。まずは美しい渓流を飛び石伝いに渡り、渓流沿いを歩く。付近は「八ヶ岳少年自然の家」のテリトリーで、オリエンテーリングのコースにもなっている。

その道を歩いていくと、「あっ!」と思わずつぶやいた。突然びっくりするほどの広々とした草原に出てきたのだ。以前は牧場だったという草地は、今は使われていない。こんなところが清里にあったのである。眼前には南アルプス、富士山が望め、振り返ると赤岳が迫ってきていた。


あまりに広いので途中で引き返してくると「八ヶ岳少年自然の家」に出てきた。そこから牧場通りに出て歩いていくと、清里駅前に戻り、清里のヤマガラ邸に着いた。

お土産にと、先ほどまで作られていた燻製を頂いた。

次は、アダージョの森にご案内する。清里のヤマガラさんは北甲斐亭までは来たことがあるとのことだが、さすがにここは分かりませんね、というのが第一声。庭、畑から、水路のほとりを一周する。夕方になってきたので、ごゆっくりしていただくことはできなかった。お近くなので、また時間があるときにお越しいただくということでお別れした。

その後、八ヶ岳フルートアンサンブルの練習へ行く。場所をネットで確認しようと富士見町の公営施設と思って、検索すると「富士見町公民館」と出てきた。地図を画面に出してみると、あれ、「富士見町公民館」と「富士見町民センター」というのが並んで出てきた。そういえば、「センター」とついていたかと思い直し、電話してみる。受付の男性が出てきて、今日フルートの練習が入っています、とのこと。これで安心しした。

車のナビに登録して出発する。高速で行くようナビが指示するので、etcカードを差し込む。ここでハプニングが起こった。なんとetcカードが差しこむべき所に入っていず、その上に滑りこんでしまった。これが取りだせないのだ。ナビはしきりに「カードが挿入されていません」と告げるのだ。困ってしまって、ガソリンスタンドに駆け込む。ガソリンを満タンにしてもらったついでに、カードのことを店員言うと、見てみましょうと言ってくれた。etcカード入れをパカッと開けると、その奥にカードが落ちていてホッとして、差し直す。そこから、やおら高速に乗り、諏訪南まで走り、そこから富士見町まで戻ると、既に30分以上の遅刻だ。

今日の練習は、「トランペット吹きの休日」から。この曲、最近全く吹いていなかったので、ほとんど忘れてしまっていたので困った。次は、「カルメン」。NO3、NO4、NO5をやる。やはり、この間の練習不足がたたって音が鳴らない。高音のミ~ファ♯のトリルは親指を使ってくださいとの指摘。成程これは上手く行く、と感心。その後、中・上級者はボサの演奏で別室に。初級者は「What's NEW」の練習だ。このボサノバ、練習不足のため全く身体がついていかないので問題だ。今夜の練習はほとんど、不燃焼で終わってしまった。

そこから、帰りは地道を走る。ナビに「「ルート選択」というのがあり「距離」というのを選ぶ。ほとんど何も見えない真っ暗な道をナビを唯一の頼りに走り続けると、ようやく小渕沢ICに出てきた。ここからは道が分かるので、普段走り慣れた道を走る。驚いたことに、帰りの地道を走った方が高速を使うより早く家に着いた。

今日の夕食は、清里のヤマガラさんから頂いた豚肉の燻製、鶏肉の燻製、マカロニグラタン(ズッキーニに入り)だ。

塩サバの燻製は食べきれないので楽しみに取って置こう。


燻製は、余分な脂が抜け、肉のうま味が凝縮していて実に美味しい。これに燻製のいぶし味が絡まって、なんとも言えない。ビールが弾むのも、むべなるかなだ。