陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

獲ったど~

2009-05-16 10:33:08 | 釣行記
今日も、早朝1時間勝負。
狙いは奴一本に絞った。
車を止めた場所から目的の場所までは、真っ直ぐ歩いて15分。
今日は、最初から1号の糸を張る。
5投、10投、アタラない。
奴はきっと、同じ流れの同じ筋に定位しながら餌を摂っている筈だが。
さすがに先日のファイトがあった後だから、どこかへ行ってしまったのだろうか?

一旦、その場を離れて上流部を探る。
そして同じ場所へ。
やはりダメか?
仕掛けを0.6号に落とし、ヤマメ狙いにするか。
そのポイントから少し下り、餌もミミズから黒川虫の2匹掛けに変えた。
仕掛けを換えて第一投。
餌が馴染んだと同時に、目印がスーッと上流に向かって動いた。
流れの巻き込みに引っ張られたのかと思ったが、直後にゴンッゴンッと明確なアタリが。
合わせた瞬間、水面がモワ~ッと盛り上がる。
デカイッ。奴か?
しかし、「ヤッタ」という思いよりも先に、
「喰っちゃった。何で?」という思いが先に立つ。
糸の太さを落としたばかり。
得てして、こんなものだ。

かくして戦いは始まった。
走る、走る。上へ下へ、そしてまた下から上へ。
跳んだ。
えっ?
先日の奴よりも、ちょっと寸詰まりか?
パワーにも、明らかな差があるようだ。
何よりも、色が違う。
相手は違う。だが、こちらも負けず劣らずの相手だ。
2回、3回と跳ぶが、何とか糸は持ち堪えてくれている。
目の前、流れの中心には、頭を大きく出した沈みテトラが一つ。
そして10mほど下流には、対岸から木が倒れ、枝が被さっている。
ヤバイッ、テトラに向かって走った。糸が擦れる。
が、奴は大きくテトラの向こう側を回った。
ホッとしたのも束の間、下の倒木へ一直線。
竿を水面ギリギリまで寝かせ、何とか最初の枝を回避。
次の枝は完全に水中に没している。
もう、それ以上下らせるわけにはいかない。
意を決して、竿をグッと止めた。
糸が切れるかどうか?
持ち堪えた。
そして、顔が浮いた。
竿で寄せてきて、一気にタモ入れしようとするが、目一杯竿を寝かせても届かない。
そして、またダッシュ。
焦りすぎたか?
だが、やっとその力が衰えてきたようだ。
今度は糸を信じて、渾身の力で止める。
再び顔を出した。
もう、大丈夫。
流れの上を横切ってくる。
無理して竿で寄せずに、後ずさりしながら、流れの緩い浅場へ誘導。
ネットイン成功。
「ヤッタぜ!!」
その魚体は、感動を呼ぶほど美しい、完璧なものだった。
口の中には、まだ動き回っている巨大なオニチョロ、黒川虫が一杯だった。
口の中に吸い込まれても尚、口裏の壁を元気に這い回っているオニチョロ、
「こいつもスゲーナ~」って、妙に感動。

魚を掛けた時には、糸を落としたことを後悔したが、
その糸で釣り上げたことで、喜びは倍増した。


竿  本流アマゴ抜き
道糸ハリス 岩太郎ダン 0・6号通し
針 一番ヤマメ8号
ガン球 3号
餌 黒川虫2匹掛け


釣果 ニジマス 50センチジャスト



















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