陸に上がったカッパの海無し県生活

潜りから漁師へ。身体を壊し船を下りた。
海の話、釣りの話。脳脊髄液減少症。

未来の子供たちのために

2006-04-17 16:37:28 | 釣りの話
たいそうなタイトルではあるが。
僕には子供も嫁さんもいない・・・

まあ、これは関係ないが。

堰堤、である。
巨大な堰堤とも、小さなダムとも見てとれる。
一応、山女魚(ヤマメ)の生息する小さな里川にある。
我、故郷(ではないが、)、我が家から10分ほどの距離にある堰堤だ。
まだ、できて数年の堰堤だ。
高低差6m、距離70m、幅は20~30m位あるだろうか。
そして、この上流にも100m間隔位で、この半分の規模程度の
堰堤が2つもある。
まるで、万里の長城みたいではありませんか。
一応、魚道は3本付いているが・・・
こんなところを上る魚なんている訳がないですね。
というより、すでに自然の魚なんて、殆ど居ないのだから。

さらには立派な石碑まで造ってしまって、砂防堰堤などと
大きく書かれている始末です。
堰堤の上を見れば、最初から満砂状態。水はチョロチョロ。
これが砂防堰堤なんてチャンチャラおかしな話です。
一体、何の目的で造られているのでしょうか

結局、地元の土木業者を喰わせていく為のものでしょう。
土木業界の癒着体質は未だに変わらないものなんですね。
公共事業が無ければ、地方の人間は仕事に困る。
そして不景気を招く。ここらへんが地方の難しい問題ではありますが・・・

ゴルフ場開発にしても然り
最初は、近所の商店なども恩恵に与れるだろう、あるいは雇用が増えて
喜ばしいなどと期待してみても、結局、儲かるのは極々一部の人間
だけだと分かった時には後の祭りである。
それで失われた自然はもう二度と戻って来ない。

大体、中途半端な田舎ほど、自然を大切にしませんな。
都市部に近づけようとやたらと無駄な開発ばかり。

この堰堤の下はすでに水など、まともに流れてやしません。
それなのに今度はさらに上流部にダムまで造るという。
地域住民の殆どが反対しているというのに・・・
理由はと言えば水道水の確保と、この川で100年前にあった水害を例にとり
災害を無くす為に下流部の水を少なくしてしまおうと,まるで後から取って
付けた様な理由。
今現在は下流部の両面護岸工事も進み、果てには3面コンクリートになって
しまっている流れもある。
全部コンクリートにしてしまったら、今度は自然工法で工事をし、時間がたてば
またコンクリートで固めてしまう、永遠と工事できるんですから。

例えば、子供の頃この川で遊んだ人間がどんな気持ちで、
この川を見ているのだろう。きっとすごく寂しいだろう、悔しいだろう。
そして都市部に出ていた人間もこんな故郷に戻ろうなんて気持ちも
無くなってしまうだろう。

やはり田舎の自然はしっかりと守っていってほしい。
環境を守るのが田舎の人間の務めなのではないのだろうか

これから生まれ育つ未来の子供たちの為にも・・・






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