仕事帰りの車中、「早く帰れたから、ちょっと行ってみるか」と、碓氷川へ。
仕事が終わってからの挑戦、第2回目。
空はどんよりとして、今にも雷が鳴ってきそう。
「何処へ入ろうか?」
ほんの一瞬、迷うが、暗くなるまで間が無いし、雷も危ない。
考えている場合では無い。
限られた時間の中で、数秒で答えを出した。
「あそこの段々瀬の、あの瀬の中」
狙いは、ピンポイントでしかない。
言ってみれば、大博打を打った。
そんな感じだ。
車を降り、一目散にそのポイントへ直行。
まずは水辺から離れ、手前の筋から仕掛けを流す。
2投目、その先の筋へ投入。
上流へ振り込んだ仕掛けが正面に来たその時、水中で銀鱗が翻った。
目印にアタリが出るでもなく、手に感触が伝わるでもない、その以前、電光石火のアワセ。
「決まったっ」
ズシリと、重い感触が伝わった直後、激しいローリングが始まる。
ギラリッ、ギラリッと身を翻し、下流へ下ったと思ったら、すぐに上流へと上り始めた。
「勝負ありっ」
後は竿を立て、充分に曲げて胴のパワーで浮かすだけ。
タモ入れは、すんなりと決まった。
ズッシリとくる重量感。
「ヤッターッ」
と、声には出さないが、心の中で絶叫。
太いヤマメだ。
背中の真ん中付近を握ると、指先が隠れてしまう。
鵜か鷺に齧られたと思われる、鋭く抉られた傷が痛々しい。
野性味タップリの、手負いのヤマメ。
釣り上げた直後、遠雷が轟き始めた。
写真を撮り、急いで車に戻った。
ポイントに入って、僅か2投。
使った餌、ミミズ2匹。
あまりにも効率の良い釣りが出来た事、そして、仕事帰りの短時間釣行で、読みがズバリと2回も続けて当たった事。
自分でも、驚きを隠せない。
竿 旬速本流72H
道糸 0.6号
ハリス 0.6号
針 やまめ半スレ一番ヒネリ 7.5号
ガン玉 1号
餌 天然ミミズ 2匹掛け
釣果 ヤマメ 33センチ
腕がいいのは当然ですが上州はなかなか侮れませんよね。
碓氷は安中のほうでもヤマメがいるらしいですね。確率は低いでしょうが(^_^;)
腕の方は定かではありませんが、「地の利」は充分に活用させてもらってます(笑)
でも本当に、碓氷川でここまで連発するとは。
今の今でも信じられません。
碓氷下流部、過去に何度か竿を振りましたが、いないという先入観もあって、結果は・・・。
航空写真で見ると、面白そうな流れはありますね。
そのうちまた、探ってみようかと思っています。