●中国で一党独裁終了求め署名 作家や弁護士ら300人以上(共同通信 2008/12/10/10:08)
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008121001000182.html
【北京10日共同】世界人権宣言の採択から60周年となる10日、中国で共産党の一党独裁体制の終了や人権保障などを求め、著名な中国人作家や弁護士ら計303人が署名した「08憲章」と題する文書が、インターネット上で発表された。
中国で、これだけ多数の人が実名で一党独裁を公に批判することは異例で、当局が署名者への締め付けを厳しくすることは確実。香港の人権団体によると、署名者の一人の著名作家で民主活動家の劉暁波氏は既に拘束されたという。
署名したのは、劉氏のほか、天安門事件で息子を亡くした丁子霖さん、人権擁護活動に取り組む李柏光弁護士、独立ペンクラブ副会長の作家、余傑氏ら。
同憲章では、中国は「人民共和国」の名の下、実質的には共産党の天下だと主張。独裁政権下で起こされた文化大革命などで数千万人の国民が犠牲になったとして、独裁体制を終わらせ、全面的な民主選挙を実施し、政党政治を実現するべきだと訴えた。
――――
●一党独裁体制終了求め署名 中国、弁護士ら300人以上が民主化要求(MSN産経ニュース 2008/12/10/19:01)
http://sankei.jp.msn.com/world/china/081210/chn0812101908004-n1.htm
【北京=野口東秀】中国の学者や弁護士、新聞記者ら303人が、人権の保障や民主化、共産党の一党独裁体制の終結を求めて署名した「08憲章」と題する声明が10日、インターネット上で発表された。世界人権宣言採択から60周年に合わせたもので、大半が実名で一党独裁を批判するのは異例だ。当局は“仕掛け人”とみられる著名な反体制作家、劉暁波氏(53)を拘束したもようで、今後、署名者ら体制批判者への締め付けを一層強化するとみられる。
署名したのは、故趙紫陽元党総書記のブレーンだった鮑●(=杉の木へんを丹に)氏、天安門事件で息子を亡くした元大学助教授の丁子霖氏、独立系作家の余傑氏、法律学者の賀衛方氏ら。
同憲章では「中国は実質的に党の天下だ。党は政治、経済、社会の資源を独占。政治改革を拒否し、官僚は腐敗、道徳も荒廃し、社会が二極分化している」などと主張。一党独裁を終結させて、全面的な民主選挙の実施や司法の独立、政治犯の釈放、集会や結社、言論・宗教の自由-など19項目の要求を掲げている。(中略)
署名者のひとりは「今年は人権宣言60年だけでなく、中国の改革開放から30周年。来年は中国建国60周年だ。民間人として独立した見方を提出する必要があった」と声明の背景を説明した。
各地の当局者は主な署名者への監視を強化し始めた。しかし署名運動は労働者や大学生らにも波及しているという。
中国では、経済の悪化で広東省などで労働者の暴動が頻発しており、当局は矛先が政府に向く可能性を懸念し、11月から地下教会の幹部や人権派弁護士らに対する締め付けを格段に強めてきた。(後略)