日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 えーと、前々回ふれた「日本海海戦を記念して遊就館茶室で海軍カレーを食べる」自称突発OFFが昨日無事開催されました。

 へん、どうせ独りぼっちだーい。……と思っていたら、あにはからんや、3人の方が集まってくれてOFF会が成立しました。今回もテーブルが埋まった訳です。水曜日の午後2時ですよ。忠恕ならぬ勤労者たちの集いであります(笑)。

 今回は、脳裏に思い浮かべるといつもお顔がスクリーンをはみ出してしまう存在感抜群のお馴染みの方1名(お許しをm(__)m)、同年代風で業界がご近所な初めての方1名、重要な日にいつも邂逅する凛とした若い方1名、であります。

 それぞれ業種も違いますし、中国との距離感も異なります。たとえばフリーチベットにしても、方法論や立場や捉え方は、三者……ならぬ四者四様です。

 でもそれが、私にはとてもありがたいのです。私とは違う視点や立場からのアプローチを聞かせて頂くだけで、身の肥やしになるのですから。

 面と向かって話を聴くことができるというのも、文章とは違って取り澄ました部分がないので宝物。

 それから、オフラインでの人のつながりが成立する、という点も貴重です。単に2時間ばかり歓談しただけとはいえ、一人ひとりそれぞれに、それぞれの人脈というネットワークがあり、それが何かのきっかけで有機的な連携が成立する可能性があるのですから。

 前回の突発OFFに味をしめてまたやってみたのですが、やはり良いものです。こういう機会を大切にしていきたいと思っております。

 今回、この怪しげな集まりに勇躍参加して下さったお三方に心より御礼申し上げます。m(__)m

 私は明日から検査入院に入りますので、今回得たものをもう一度ゆっとくりと咀嚼して、自分の中で何とか消化できるようにしたいと思います。

 ――――

 ……てな訳で5.30台湾デモや天安門事件20周年の当日は身動きがとれないのが残念ですが、何かあれば病院を抜け出してちょこちょこと書くべく近くのネットカフェもチェック済みであります。

 デモなどのイベントに参加された方のレポートや感想、次につなげるための提言など、コメント欄に是非カキコして下さい。

 台湾組は、もともと中核組織があったために、ある意味それが災いしてこれまでずっと伝統的なアプローチを繰り返してきました。ネットプリントだのカンバッジだのそれとわかるTシャツだの、といった小道具を使う発想もなければ、事前告知に「2ちゃんねる」を使うといったこともなく、非常に敷居の高いデモを繰り返してきました。

 そういった感覚の古さにたまらなくなった私が一度当ブログでそのことを書いたら、台湾組の中心人物の一人である永山英樹さんが「こういう見方もある」という形でメルマガ「台湾の声」に転載してくれたりしました。

 台湾組におけるネプリは1月2日の署名活動で私が準備したのが最初だと思います。カンバッジも自分で用意しました。

 それが今回のNHK問題で、「2ちゃんねる」が台湾組のサポートに回りました。ごく当然ながら「大規模OFF」板に専用スレッドが立ち上げられ、フリチベ組など他の方面にも事前告知が行われる一方、洒落たネットプリントも登場。それを上記「台湾の声」など伝統的な台湾組の間にも情報伝達されました。

 前回のデモで台湾組がどれほどそうした「新しいやり方」に馴染み、また次回への糧として消化できたかどうかは、療養中で参加できなかった私にはわかりません。ただただ、「お願いだから垢抜けてくれ」と祈るばかりであります。

 ――――

 ここから先は異論が噴出するかも知れませんが、私は、チベット、東トルキスタン、南モンゴルの三民族と並んで、台湾を中共政権の恫喝と侵食にさらされているもうひとつの存在として並立できたらなあ、と考えています。

 要するに、台湾人は中国人ではないのです。そこで台湾人をチベット人やウイグル人、モンゴル人と並んで中共政権による併呑と民族浄化の危機に直面している「少数民族」と捉えたいのですが、如何でしょうか?四民族が民族自決を唱えて連携できれば、より大きな力を発揮できるように思うのです。

 ともあれ、皆さんのレポートや提言をお待ちしております。しばらく留守にしますが、コメント欄はのぞけるようにしておきますので、どんどん書き込んで頂ければこれほど嬉しいことはありません。

 それでは、10日ばかり消えます。m(__)m





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 きのう公用で出かけざるを得なくなり、2件ほど片付けてさあ帰ろうかと地下鉄に乗ったら帰路の半ばに九段下。これは途中下車せざるを得ません。

 参拝して、遊就館茶室で海軍コーヒーを飲みつつ零戦を眺めてマターリしました。

 ところで、遊就館の入口受付の上には電光掲示板があって、

「本日の御祭神ゆかりの出来事」

 みたいな感じで字幕を流しているのですが、きのう5月25日は加藤隼戦闘隊長がベンガル湾で戦死した日ということで驚きました。

 零戦のエースとして有名な故・坂井三郎氏がこの加藤建夫・飛行第六十四戦隊長を著作のどこかで激賞していました。佐官クラスなのに出撃するときは常に先頭を飛んで見事に部下を進退させ、敵機来襲と聞けば真っ先に飛び出してスクランブル。その率先して範を垂れる姿勢が素晴らしい、とかいう内容だったかと記憶しています。

 実際、加藤戦隊長が戦死したのも不意をついて奇襲してきた敵爆撃機を追撃中のことでした。

 前にも紹介していますが、加藤隼戦闘隊といえば、やはり同名の映画を挙げずにはおれません。


加藤隼戦闘隊 [DVD]

東宝

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 これは、好きな人には本当に堪らない名作です。何たって戦時下で公開された戦意高揚映画。本物の一式戦闘機「隼」がギュワンギュワンと空戦機動で魅せる魅せる。なにせ実機ですから映像記録としても非常に価値があります。捕獲した連合軍の機体(バッファローやP-40)もこれまた実機で登場。特撮は世界のツブラヤであります。主役の加藤戦隊長に扮した藤田進の演技もお見事。

 それから、ストーリーそのものも加藤戦隊長と部下の交流がユーモラスに描かれていて興味深いです。実際、この第六十四戦隊や、同じくビルマの空で戦った飛行第五十戦隊の生存者による手記を読むと、隊内の風通しが良いというか、士官搭乗員と下士官搭乗員の間の垣根が海軍戦闘機隊に比べると遥かに低く、階級を越えた「戦友」としての絆が存在していたことを感じさせます。

 それだけに、海軍戦闘機隊・台南空における有名な「坂井&笹井」という名コンビの成立は、奇蹟のように思えてなりません。

 ところでその回想録ですが、有名なものを、ひとつふたつ。


あゝ隼戦闘隊―かえらざる撃墜王 (光人社NF文庫)
黒江 保彦
光人社

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 これは加藤隼戦闘隊というか飛行第六十四戦隊のまとめ役的存在だったエースによるもので、情景や心理の描写などは坂井氏の『大空のサムライ』に次ぐ出来映えだと私は考えています。

 それから下は飛行第五十戦隊の撃墜王による著作。


蒼空の河―穴吹軍曹「隼」空戦記録 (光人社NF文庫)
穴吹 智
光人社

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 半人前扱いの若手搭乗員が、激戦の中を生き残るにつれてメキメキと頭角を現わし、戦隊を代表するエースパイロットにまで成長していく様子が意気揚々と描かれている作品です。空中戦の描写は実体験者らしい筆致で臨場感に溢れています。

 何やら楊枝削りのようになってしまいましたが、今回はあくまでも閑話であります。加藤戦隊長の事蹟をたどると、その戦歴よりもむしろ「統率」というものを深く考えさせられるところがあり、なかなかに味わい深いものなのです。

 「この人の下でこそ」と部下に思わせる人間力というのは、並大抵なものではないのだなあ、と長嘆息するのみです。もっとも私の場合、いまは東京で独りだけ駐在員ですから、身につまされることは、余りないのですけど。

 ちなみに零戦ファンなら御存知でしょうが、


六機の護衛戦闘機―非情の空併載 (光人社NF文庫)
高城 肇
光人社

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 この本に収録されている『非常の空』は台南空を知る者なら読まずにはいられない逸品です。





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 ●追記(1)


 皆さん、前回は温かいコメントを寄せて頂きまして、誠に有り難うございます。m(__)m

 今回は「dongze」さん御指摘のように「車検」のようなものですので、どうか御心配なく。

 病気とか余命とかについては、傍から見ると私の症状、結構悲惨なのだそうですが、私自身に悲壮感は全くありません。

 そりゃ、あと3日とか言われれば取り乱すかも知れません。配偶者の知らないモノを色々、廃棄しなければなりませんから(笑)。

 ともあれ、「余命」とか「残り時間」といったものを意識したときに、そこから逆算して「自分はいま何をすべきか」というものが、おぼろげながらみえてきました。

 皆さんと同じように公私ともども雑務に追われる日々についても、はっきりと優先順位をつけることができるようになりました。

 面白いものです。無駄に日を送る必要がなくなりました。このあたりは、病気に感謝していたりするのです。

 ともあれ、月曜からちょいと行ってきます。病衣のインナーはもちろん、フリチベTシャツです(笑)。



 ●追記(2)

 冗談じゃないですよ。今度の水曜日は5月27日ではありませんか。

 てな訳で後回しにしておいた腎臓の方の検診を早めてもらって、今回の別方面の疾患についての検査入院は28日からということにしてもらいました。

 「5.27」ですから、これはもう遊就館茶室にて海軍カレーを食べない訳には参りません。

 もちろんZ旗をテーブル上に掲揚して。

 14時から1時間くらい、容貌に似つかわしくないカジュアルな出で立ちの海坊主が、テーブルにZ旗を立てて紫煙をくゆらせていたら、もし宜しければ相手をしてやって下さい。

 でも堅気のサラリーマンには困難な時間帯ですね。誰も来なければ、私はこの日に遊就館茶室にて海軍カレーを食し得たことに納得してマターリしたあと針路反転帰途に就きます。

 忠恕なる勤労者のみなさん、くれぐれも外回りのニセ用事などをこしらえてはいけません。















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 それでもまだ生きている御家人でございます。m(__)m

 暫く療養しておりましたが、このほど1週間か10日ばかり、検査入院することになりました。

 更新がいよいよ滞ることとなります。申し訳ありません。

「5年は保証するけど、10年先まではわからないですね」

「今度入院したら、もう戻って来れないと覚悟しておいて下さい」

 などと私に散々悪態をついてきた付き合いの長い医者が、

「今回は入院の内に入りませんから、ちゃんと戻れますよ」

 と妙な断言をしたので、まあ大丈夫でしょう。

 ――――

「10年先まではわからない」

 というのはまことに妙なもので、老風水師・Y老師も先日、私の運勢を改めて占ってくれたときに、

「次の×年(十二支)が良くない。実に良くない。……でもまあ、この山は越えられるだろう」

 と言ったその「×年」は、私が見てもああこりゃ最悪といえるもので、医者の言葉と変に暗合しているので気になります。

 Y老師によると、生まれるのがひとつ前の刻限だったら私はその年に間違いなくあの世行きだったそうで。

 でも私の出生時間って、母子手帳によるとその刻限が終わってから僅か5分後(笑)。ちなみにY老師、その「ひとつ前の刻限」だったら私はどういう運勢になるか、というのも戯れに占ってくれたのですが、比較すると「ひとつ前の刻限」の方が今までの自分の足どりに符合しているように思える……のは、気のせいなのか、なぜでしょう(笑)。

 まあ、私は今春、日本の年度明けを境に仕事内容を多少いじって、体調のせいもあるのですがガツガツ稼ぐのはやめることにしました。代わりに余暇の娯楽ながら心の中では本業と位置づけられている中国観察に力を入れられるようなシフトチェンジです。

 その矢先の検査入院ですから、これも出陣の儀式のようなものだと思って、じっくりとあちこちを調べてもらうことにします。

 ――――

 そんな訳で暫くここを留守にしますが、何かあったり虫が騒いだときには這ってでも出て参りますので御心配なく。

 とりあえず×年まではY老師が生については太鼓判を押してくれているので、退院して体調が回復したら「晩年のスタート」だとばかりここを先途と暴れ回る所存です。当ブログでやりたいこと、まだまだ色々ありますし。

 ともあれそれまで、どうか少しばかり時間を下さい。すみません。コメント欄で作戦会議をして頂ければ幸いです。m(__)m

 私が病院にいる間に、台湾組が一皮剥けてチベット、東トルキスタン、南モンゴルと並立する「四民族連合」を実現できるよう願っています。

 自らを中国人と規定しない台湾に暮らすたくさんの人々もまた、中国人政権から迫害あるいは恫喝を受け続けている少数民族であることを、日本国内で広くアピールしてほしいです。

 取り急ぎ御連絡まで。





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 きのう5月16日に渋谷~代々木で開かれた「台湾」支持グルーフによるデモと集会は大成功だったとのこと。メルマガ「台湾の声」によると、デモ時点での参加者数は実に1100人。

 現場運にだけは自信があったのに、療養中で外出できなかった私は切歯扼腕であります。

 今回のデモは台湾支持派にとって様々な意味で画期をなすものだと事前からみていたのですが、「2ちゃんねる」の書き込みや現場写真などから察するに、それは間違っていなかったと思います。

 旧態依然とした部分もあったかも知れませんが、台湾組が初めて実現することのできた、敷居が高くない、ライトユーザーも吸引し得る「濃すぎない」イベントだったのではないかと。

 あの台湾支持派が今回は「2ちゃんねる」系の支援を受けて、カナーリ垢抜けることに成功したのではないかと。

 ……と、参加できなかった私は想像しているのですが、実際はどうだったのでしょう?

 他力本願で申し訳ありませんが、まずは参加者の皆さんのレポート、お待ちしております。

 それにしても潮目がこんなに早く来るとは思いませんでした。ある意味、「NHK様ありがとう」であります。

 同時に、この余勢をかって李登輝・元台湾総統の来日を迎えられない(体調不良により来日中止)のは実に惜しい。

 ともあれpiyoさんはじめ参加者の皆さん、どうか私に情報をば。m(__)m

 ちなみに、昨夜(5月16日)22時に出た「台湾の声」のレポートは次の通りです。永山英樹さん、頑張っていたようですね。その元気さがうらやましくもあり、うらめしくもあります(笑)。



【速報】NHK抗議の渋谷に1100人ーNHK解体への第一歩


 本日、東京・青森・豊橋・名古屋・福岡・台北でNHK「JAPANデビュー」の歪曲反日報道に抗議するデモ行動が行われた。

 ハチ公前での街頭宣伝では、渋谷の駅前は参加者で一杯になり、リレートークも200名の会場が一杯になり、外に人があふれた。田母神俊雄前航空幕僚長が登壇すると女性参加者らが携帯を取り出して写真をとっていた。また台湾人作家の黄文雄氏や本誌の林建良編集長、日本李登輝友の会の小田村四郎会長、柚原正敬事務局長、台湾研究フォーラムの永山英樹会長も登壇した。

 宮下公園での集会も盛り上がった。NHKの問題に詳しい中村燦先生をはじめ、佐藤守元航空自衛隊空将も挨拶に立ち、日航機墜落事故の際、NHKニュース9が、撮影後に当時広報担当だった佐藤元空将が訂正を求めた部分に関して「リハーサル」の部分を放映するという信義違反を行ったうえ、最終的にはそれに関わったNHK職員が差出人を明記せずに中傷暴言を書いた郵便物を送ってきたという。

 本誌編集長・林建良は、付近一帯に響く声で、NHKは、

 (1)親の世代の台湾人の、日本人への思いを利用して反日番組を仕立て上げるという方法で、台湾人が大切にしているものを侮辱した。

 (2)当時ありもしなかった中国語を禁止したなどと表現して、むりやり台湾を中国に結びつける陰謀に加担した。

 (3)NHKによれば台湾には日本統治による「深い傷が刻まれている」一方で「親日的」だということだが、もし、NHKが伝えたような統治を受けたというのが本当であれば、それにもかかわらず親日的という民族がどこにあるだろうか。台湾人を馬鹿にしている。自分は尊厳のある台湾人になりたい、尊厳のある日本人でいてほしい。

 と訴えた。またNHKは、中国による洗脳のお先棒を担いで、中国のチベット、ウイグル、台湾への侵略を支持している。このようなNHKを存続させてはならないと訴えた。そして、放送法を改正してNHKとの契約を義務でなくするよう総選挙に向け国会議員に伝えていこうと呼びかけた。また台湾人教会の牧師をはじめ台湾人クリスチャンたちも参加していることを紹介した。

 また別の登壇者らによる「今日はNHK解体への第一歩、受信料支払いは犯罪への加担」、「NHKは我々の金を使って我々に銃口を向けている」との指摘も印象的だった。

 また、地方議員も多数参加した。瀬沼足立区議は修学旅行先に台湾を勧め好評だったという話を紹介した。天目石要一郎・武蔵村山市議は、これが李登輝先生の思いが込められた日台の絆だと、台湾団結連盟から贈られたネクタイを示した。

 永山英樹氏は、日本を知る台湾の老人たちは、シナによる台湾侵略の際に、台湾に手を差し伸べてくれるのは日本だと期待していることを紹介し、日本がしっかりとする必要があると語った。台湾人の若者が結成した東京逆転隊も紹介を受けた。

 また、選挙のためのスケジュールを切り上げて、小磯明都議も挨拶に立った。NHK問題も座標軸が定まっていない日本の問題を反映している。反国家的放送を許さないと参加者の決意を代弁した。青森、秋田からも参加者がいた。

 東京ではデモ行進の時点で1100人が参加し、宮下公園からNHKの入り口まで、緑の長い隊列が続いた。

 デモ隊は、NHKの周りを時計回りに回り、一旦、代々木公園の脇の小さな公園で隊列を解き、その後、反時計回りにNHKを取り囲んで手をつなぎ、特に職員の出入り口付近では、個々のNHK職員に対して、問題提起を行っていた。抗議活動は午後7時ごろまで続き、週末でにぎわう渋谷を歩く人々の関心も高かった。

 終了間際に台湾から連絡が入り、NHK台北支局前でのデモ活動にも台湾人と日本人が参加し、台湾の各メディアの注目と、TVBSが呼んだ警察が取り囲む中で抗議行動を行ったという。

 参加者の皆さん、高齢者や子供連れがいたにもかかわらず、長い距離を歩いてくださってありがとう。そして、各地で共に声を挙げてくださった皆さん、ありがとう。今日はNHK解体への記念すべき第一歩です。



 ともあれ、皆さんの熱いレポート&冷静な観察をお待ちしております。どうか御家人に智慧をつけて下さいまし。m(__)m


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 例の中国がなりふり構わずの熱暴走に出た件です。


 


 1兆円の影響とはタダゴトではありませんね。実に剣呑。この「強制認証」というトンデモ制度について当ブログでは、

 ●マジっすか?中国でITの「技術盗用」を合法化する動きが!(2009/04/28)

 ……というエントリー&コメント欄で情報は出尽くした観があります。日中首脳会談で中国側は導入を1年先に延期したことを明らかにした、とのことですが、これって織り込み済みの予定調和では?と私などはつい勘繰ってしまいます。

 世界に例をみないトンデモ制度である「強制認証制度」をまずブチ上げて、諸外国の反応をみる。要するに今回は延期を前提に飛ばしてみた観測気球だったのではないかと。

 ……などと考えていたところ、高校時代のバンド仲間で、シンセを朝イチでレンタルするために一緒に大森のマンション駐車場で新聞紙をかぶって野宿した(コンセントがあったので打ち込みもやりました)S氏が理系で対中ビジネスに関わっていることを思い出しました。

 技術指導のために現地に駐在員を置いたりS氏自身が現地に出張したりしていると聞いていたので早速尋ねてみると、文系しかも落第生である私にもわかりやすいレスが返ってきました。上の動画もS氏に教えてもらったものです。



 ソースコードの開示なので弊社では理化学機器の制御ソフトに影響すると思われます。今回は特に家電関係は大きな影響を来たすと思われます。動画でも解説しておりましたが,ソースコード、いわゆる製品の肝心な機能や制御を命令するプログラムの中身です。

 実際に製品を機能させるためには,ソースコードをマシン語(懐かしいですね,よくFM8でやったじゃないですか)にアセンブラーで変換させるのですが,その変換する前の言語なので容易に解読できてパクれるというものです。

 中国自体,9兆円かけて技術を進歩させているようですが,思ったように進歩しておらず,手っ取り早く他国の進歩をパクろうとしているのだと思います。



 ……ええ、あのときNECを選ばずに富士通に走った私は負け組。MZ-80にすら負けているような。アイオーとかいう雑誌を毎号買って、機械語で打ち込んではギャラクシアンで遊んでいたものです。あとBASICを勉強してみたり。記憶媒体はカセットテープでしたからねえ。

 ともあれFM8は「ニセ漢方医」に次ぐ私の黒歴史のような気が。いままでずっと忘れていたのに。orz

 でも、高三の夏には楽器店で品切れ続出だったシンセ・DX-7を、広辞苑の綴本工場でバイトしてゲットしたのだけは誇っても良いのではないかと。……とかいう話ではありませんね。すみません。

 ――――

 閑話休題。

「中華復興のためなりふり構わずパクるアルヨ」

 というこのトンデモ制度、これはこれでナショナリズムの風が吹きかねないネタではあります。とはいえ「強制認証制度」を中国のネット世論が熱烈に支持したりするのを目にしたら、また愛想が尽きてブログを書く気力を失ってしまいそうです。そこまでムチムチ(無知無恥)なら、もう救いようがありませんから。

 この「強制認証制度」に対して、政府間レベルでは日米欧の協調が何よりも大切です。では企業単位では?……というのが私の知りたいところです。制度に関する内容は周知されているように思うのですが、各企業がそれぞれどういう対応策を練っているのかに興味津々。

 危機管理への本気度は各社まちまちでしょうから、その辺の様子がうかがえて面白いのではないかと思うのです。逆にフライングするところも出ることでしょう。でも気合いの入った贈賄めいたことをすれば免れられるものなんでしょうか。

 てな訳で社外秘情報求ム、なのであります。降って湧いたような「強制認証制度」について、関連部門や現地のリアクションなども知りたいところです。社外秘情報は無理でも、リアクション程度なら皆さん、教えてくれますよね?

 どのくらいの危機感で受け止めているのか。対中ビジネスマンの皆さん、どうか教えて下さいませ。m(__)m

 ――――

 それにしても中国当局のこの発想、日清戦争における北洋艦隊と全く同じですね。

 S氏が指摘しているように、カネをかけて産業構造のグレードアップには励んでいても、思うようにいかない。30年も改革開放政策をやってきたのに、技術の基盤がしっかりしていないから、公然とパクリ宣言をするなんて暴挙に出る。パクっても栽培過程を省いて果実だけをもぎ取っていくようなものですから、所詮は劣化コピー品しか作れないでしょうけど。

 なぜ技術の基盤がしっかりしていないのかといえば、まあ、これですね。

 ●雑談:愛国主義教育なるものについて。(2009/05/09)

 先進的なもの、ワールドクラスのものに対して国民レベルでの吸収力がない限り、技術立国は無理、というのが私の考えです。

 むろんだからといって捨て置く訳にはいきません。剣呑でトンデモであることには違いありませんから。私は当分記事漁りNGが続きそうなので、あと転居もあるのでこのネタにスッポンマークという訳にはいかないのですが、まずは皆さんの情報提供をお待ちしております。





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 転居を控えた荷造りが拙宅では始まっています。その作業中に靖国神社の社頭掲示(戦死者の遺書や手紙・月一回更新)を印刷したものが出てきました。その中で特に私の心に沁みたものを紹介します。

 一週間の始まり早々に重い話題で申し訳ありません。どうしても皆さんと分かち合いたいという気持ちによるものです。











 「悠久の大義」という言葉を信じた人もいれば、信じなかった人もいるでしょう。

 いずれにせよ、懐かしい人たちの面影と故郷の風景、そして大切な思い出を慕いつつ、決死の覚悟ひいては必死の覚悟で出撃してついに還らなかった二十歳そこそこの若人たちが遺した言葉には、勇壮というよりも余りに健気で哀切で、こちらがいじらしくなってしまうような痛切な想いが行間に満ち溢れているように思います。

 ――――

 いま私が何かを言うとすれば。

 日本には日本の歴史観がある筈であり、あるべきだということが、ひとつ。……これについて、他国から容喙を受けるいわれがないことは言うまでもありません。

 また現代の感覚からすれば違和感があっても、当時は当時なりの価値観があり、その時代の人々は好むと好まざるとにかかわらず、それを当然のものとして受け入れざるを得なかった、ということも忘れてはなりません。

 最後に、いまを生きる私たちは、次世代に対して責任を負っているということに、私たちは思いをはせるべきではないか、ということ。

 責任とは、前線・銃後を問わず散華された方々、また焼け野原・無一文の敗戦から半世紀も経ることなくニッポンを世界有数の経済大国へ、という奇跡を成し遂げた御存命の戦前・戦中派の方々から渡されたバトン、……国民が自由と繁栄を享受できるニッポンという国家を、私たちで磨き上げ、より良い形で次世代に遺す、ということに他なりません。

 そのために何をなすべきか・何ができるかを自問自答しつつ、できることから実行していく。……実行していくべき責務を私たちは負っているのです。それが次世代に対する責任であり、先代に対する報恩であることは言うまでもありません。自問自答しつつ出来ることから実行していく、という姿勢で自らを律し日々を過ごしていくことが、何よりも大切なのではないかと愚考する次第です。

 ――――

 ……今回は、楊枝削りではありません。しかし以下の四点の作品にだけは、一度でいいから接してほしいと思っています。


 
月光の夏 [DVD]

ポニーキャニオン

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出口のない海 [DVD]

ポニーキャニオン

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出口のない海 (講談社文庫)
横山 秀夫
講談社

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総員玉砕せよ! (講談社文庫)
水木 しげる
講談社

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 今日は神田祭。拙宅付近も神輿が練り歩くので、あちこちに交通規制が敷かれていました。

 特に関心のない私でも、ピーヒャララが聞こえてくると不思議に血が騒ぎます。





▲拙宅のマンションの入口も、ほら御覧の通り。
背後の首都高速が激悪風水であることを暗示しております。正に首筋に擬された刃。




▲静かに出番を待つ御神輿。




▲粋なお爺さん方。若い頃は派手に暴れていたのでしょうか。幼なじみだそうです。
祭装束というか、自然に和服が似合っているところがうらやましい。




▲これは土曜日の,いわばプレ神田祭。わが町内にも自前の神輿があるようです。
この日は各町会がそれぞれ町内限定で練り歩いていました。




▲予行演習を兼ねた前宣伝みたいなもの?私の視線はある一点に注がれました。




▲来ました来ました。画面中央やや左側のオサーンがいい味を出しているのです。
タシーロ?なんというファンキーモンキーベイベ。




▲裸足かいっ。なぜ手を振る?一挙手一投足が自然に衆目を集めていたファンキーオサーンの人気に嫉妬。
わが町内に「あーチベットおじさんだー」と女子高生どもに囲まれた私よりも濃ゆいキャラがいたとは……。orz



 ――――


 お蔭様で転居先が決まりましたので、そんなこの街とも、もうすぐお別れです。住み古したことで生まれた様々なつながりがリセットされてしまうのが何よりも残念。

 現住所は首都高速沿いに面しているので、転居直前に何かイベントでもしますか。雪山獅子旗を買って実にけしからんことでもやろうかな。

 企画案急募。

 ちなみに、あまり関係ないかも知れませんが、参考エントリーをひとつ。

 ●せめて挨拶。(2007/07/23)





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 最寄りのコンビニに、中国人の夜勤バイトが新たにデビューしました。

 M君といいます。田舎のイケメンといった感じで背はスラリと高く、少年の面影を残したその顔立ちは純朴で素直といった印象を与えます。

 実際、私が買い物に入って行くと、いつも実に爽やかな、それでいて子犬が尻尾をブルンブルン振って駆け寄ってくるような人なつこそうな笑顔をみせてくれます。

 レジを終えて帰り際に「頑張ってね」と声をかけると、やはり良い表情になります。

 まあ好青年ということになりますが、素直で純朴そうな好青年だけに怖いなあと思ったりするのです。

 ――――

 現代中国の諸問題のうち、その大半の元凶といえる、かの江沢民。あいつが1994年から教育現場に導入したのが、反日風味満点の愛国主義教育です。

 ある程度世間擦れした、斜に構えて物事をみるような中国人なら多少は異なるかも知れません。前に別のコンビニで文化大革命はどう教えられているかと中国人バイトに尋ねたとき、

「私はいいことだとは思わないのですが、文革のことは学校ではあまり教わりません」

 と言い切った中国人のバイトがいて、おお今時こういう青年がいるのか、とちょっと驚きました。凛とした正義感と芯の強さを感じさせる若い衆でしたが、ふた昔前の中国人大学生のような、自分の頭で考え、自分なりの意見を持っている、というしっかりした青年でした。現在の中国ではもはや希少種といっていいタイプです。

 一般に中国の教育というのは創造性を育てるなんてことをしたら一党独裁体制が揺らぎかねませんから、刷り込み式が中心となります。主として刷り込み式である以上、テストでいい点をとるには、やはり独立思考力を眠らせるのが近道。

 そうした反日風味満点の愛国主義教育も、今年で15年目になります。30歳以下の中国人はもうたっぷと刷り込まれている訳で、いま社会の中堅にさしかかっているこの連中が中核となる時代になったら、教育で培われたその硬直的な価値観が国を滅ぼしかねない、ということで、私は「亡国の世代」と称しています。

 ――――

 なにぶん反日風味満点の愛国主義教育は中共政権下で強要される価値観同様、「白でなければ黒」「善でなければ悪」といった見事なまでの二色刷りですから、グレーゾーンがなければ、ほどよさというものもありません。

 例を挙げるとすれば集中豪雨的に進められた大学の創設・拡張。地方当局が全国レベルでのバランスを考えず特定産業への投資に傾斜し、結果として資源の浪費や重複生産,またそれに伴う粗悪品の横行もまた然りであり、農村をどんどん更地にして農民は体よく追い払い、とにかく外資を呼び込むといった姿勢もまた然り。

 私がしばしば使う「何をやっても大躍進」の原因のひとつに、この硬直的な価値観があると思います。ブームというには余りに暴風雨的な,全国各地が一方向にバーっとのめり込む状況。しかもそれが、常に極端から極端へと針が振れ続けるのです。

 話がズレてしまいましたが、閑話ですから諒として下さい。反日風味満点の愛国主義教育がいまでも現場では徹底されている、という話でしたね。少なくとも30歳以下はその影響を全身に浴びて育っている、と。

 中国の対日意識調査において年齢が高まるほど日本への嫌悪感が低くなり、逆に若い世代の対日嫌悪感が高くなっているという現状は、正に江沢民型愛国主義教育の成果そのものということができるでしょう。上海の豚も罪なことをしたものですね。……ええ、もちろん中国人民に対する、取り返しのつかない大罪です。

 対日意識調査が示すように、いや反日に限らず、こういう刷り込みを繰り返し叩き込まれれば、そりゃ狭隘なナショナリズムに火がつきやすくなりますとも。いきおい、一朝事あらばたちまちのうちに対外強硬論がネット世論を支配することになります。

 ――――

 で、素直そうな爽やかな笑顔をいつも見せてくれる、拙宅最寄りのコンビニで夜勤のバイトをしているM君。仕事も生真面目にこなしていますが、逆にこういうタイプの人こそ刷り込みには無防備で、叩き込む側にしてみれば純粋培養しやすいのではないかと思います。

 M君は線が細くてどこか頼りなさそうな物腰なので、仮に聖火リレーで動員されて長野に行っていたとしても派手なことをすることはなさそうですけど、この好青年の中にも、小学校以来の反日教育がしっかり刷り込まれているのです。

 そう考えると、奴は爽やかな笑顔を開きつつも内心は何を考えているのか、また各種フリチベTシャツでいつも入ってくる変なオサーン(暖かくなったので爆撃再開)をどう捉えているのか。

「頑張ってね」

 と最後に一声かけると必ず「はい!」と頷いて嬉しそうな笑顔になるM君をみていると、複雑な気分になります。

 根っこのところで共有しようのない溝が存在している以上、特定の個人同士ならともかく、一般的には日本が中国のような一党独裁体制にでもならない限り、中国・中国人と価値観を共有することなどできないでしょう。

 ――――

 例え話ですから自民党でも民主党でもいいのですが、ある政党が天下をとって政権交代をしないことが憲法に明記され、その与党は軍隊という私兵を以て日本を武力で統治しつつ、会社や役場や学校など組織のひとつひとつに同党の党委員会が設置され、大学なら学長よりも大学党委員会のトップが、市役所なら市長よりも市党委員会のトップが実質的に上となる。心ある者は言論・報道の自由や信教の自由を訴えては片っ端から軟禁・拘束・投獄されてしまうのです。

 しかも社会の中堅を担う世代から下は「愛国主義教育」を受けているため実に天真爛漫で、国家による保護には期待していないため平時は自分で自分を保護すべく蓄財・出国・その他に走りつつも、「大和魂」が大きく掲げられて外敵を明示されると、瞬時にまとまって狂躁し「大躍進」状態に。

 具体的には、外敵系資本によるスーパーの前に屯集して営業妨害を行い、あるいはデモと称して外敵の公館へに押しかけて投石。その途上では外敵系の商店焼き打ちはもちろん、外敵系自動車に乗る自国民にも悪罵を放ち唾を吐きかけ、その車をボンネットがボコボコになるまで破壊行為をやめない。

 ……こんなこと、日本であり得ますか?

 ――――

 単に民度の水位が違うからだけなのか、あるいは全く別系統のものだから擦り合わせようがないのか。

 ……そのいずれかはわかりませんが、中国は日本とは全く異なる価値観を有し,国民にそれを強要し、国民もまたそれに馴染めるような教育で育てられていることを、私たちはしっかりと認識しておく必要があると思います。

 それから改めて言及しておきますが、一般的に中国人の心の中には「反日」と「侮日」という二種類の意識が隠れていることを忘れてはいけません。「反日」は自己体験や政策によって育っていくものですから、歳月を重ねるか政策的に逆のことをやれば問題のない範囲内に抑制することが可能です。

 しかし「侮日」だけは中華思想の賜物で、倭国などは東方の海に浮かぶちっぽけで文明を知らぬ島国、という三千年だか五千年の意識の積み重ねによって形成されていますから、いわば民族のDNAに最初から刷り込まれている、仕様のようなものです。

 こればかりは、政治的手段ではどうすることもできません。そもそも国家指導者の頭の中にも「侮日」があることでしょうし。……長野の聖火リレーで長野駅前のモニュメントに登って五星紅旗を掲げつつ中国国歌を歌った連中、あの行為は「反日」ではなく「侮日」の発露というべきです。

 日本に滞在する中国人がいよいよ増加しつつある中で、「反日」への目配りは当然のことながら、「侮日」についてだけは毅然としして断固たる対応を示す必要があるでしょう。

 ――――

 ……などと埒もないことを長々と書いてきたのは、楊枝削りのためです。この本は一読の価値があります。値段もムック本に類するものなのでお手頃価格。おススメです。


「中国・韓国の歴史教科書」に書かれた日本 (宝島社文庫)

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 5月6日。……日本人として、この日を記念すべきだと私は思うのですが、如何でしょう?

 古びていないだけに、歴史上の出来事では、まだありません。それでも日本の歴史……というのが大袈裟であれば、日本の市民運動の歴史にとって画期を成し遂げた日として,記憶すべきだと思うのです。

 一周年ですよ、一周年。

 昨年2008年の5月6日に、フリーチベット代々木デモが東京で実施されました。



 


 そのとき、デモの終着点である代々木公園の野外音楽堂にいた私は、夢を見ているような錯覚にとらわれていました。

 すでにたくさんの人で埋まっている会場に、それでも行進を終えた集団が続々と入ってきます。

 間断なく湧き上がる「FREE TIBET」というシュプレヒコール。

 いかにも東京の5月にふさわしい、清々しい青空を背景に、高々と掲げられた無数の雪山獅子旗が、風にはためいているのです。

 参加者は約4200名。この種のデモとしては大規模といっていいでしょう。

 そして、その圧倒的多数を占めたのは、自分たちの生活とは直接関係ない、外国における人権弾圧であるチベット問題に義憤し、あるいは諸問題に関する日中両国政府の姿勢に我慢ならずに、ネット上などの告知に応じて駆けつけた一般市民。

 プラカードや団扇などの小道具も、2ちゃんねるなどネット上の有志が制作したデザインが多く用いられていました。

 そうなのです。考えてみれば、今回のデモはネット上を除いた媒体での事前告知はごく一部でしか行われませんでした。

 それなのに、この人数。現場を包むこの熱気は、この昂揚感は、どうしたことでしょう。

 近くにいた人が、しゃぼん玉を吹き始めました。まんまるい泡が揺れながら風に乗って次々に高く舞い上がり、雪山獅子旗の波の中へと消えていきます。

 東京でこのような光景が現出するとは、思ってもみませんでした。


 ●それは全く異質なデモ。日本人が動き始めた?(2008/05/07)



 と、この出来事に対する驚きと頼もしさに接した私は、敢えて当ブログらしくない、いつもと異なる筆致での「つかみ」を上のエントリーにて試みてみました。

 チベットで行われている中共政権による想像を絶した人権弾圧、という自分たちとは一見無関係なテーマに、4000人を越える日本人が結集したという事実は、正に歴史的なものといっても過言ではありません。

 むろん、フリーチベットの旗のもとに集まった人々の思いは,様々だったことでしょう。

 純粋なフリチベサポーターだけでなく、東トルキスタンや南モンゴルの独立支持者も結集し、さらには1年前に私が書いたように、毒餃子問題や東シナ海ガス田問題、長野での異様な聖火リレー、そしてより生活に密着した脅威である中国人犯罪、などに対する中国当局の傲岸不遜な居直りと日本政府の弱腰。そういったものに対し怒りと歯がゆさを感じる日本人のパワーもまたエネルギーとなっていたと私は考えています。

 だからこそ、あれほどの人数が集まったのです。そうした時勢を背景にしているとはいえ、デモそのものはネット上で有志が連携しつつ準備が進められ、また既存媒体での事前告知がほとんど行われないものでした。新しい運動のカタチという意味でも、象徴的な出来事だったといえるでしょう。

 また、日本人の対中感情を改善することはまずないであろうこのイベントが、保革で言えば保守、右左でいえば右に傾いているとみられても不思議でないこのデモが、これほどの規模によって実現したことも特筆すべきです。

 ――――

 ブームは去りましたが、あのデモを契機に日本全国に播かれた種は、確実に芽吹き、しっかりと根を張りつつあります。その証左のひとつとして、日本人の中国に対する「親近感」の最低記録が更新を重ねていることを挙げてもいいでしょう。

 2月25日のチベット人における元日、また3月14日のラサ騒乱一周年に際して、日本の大手新聞社はいずれもそれをスルーすることなく、むしろスクープを狙うかの如き積極さでそれを報じました。

 単に中国における重要な問題ということだけではなく、チベットに対する日本人の関心の高さが一時的なものでなかったことを示すもの、といっていいでしょう。報じる価値があるだけでなく、「売れる」ニュースだから報じたという側面もあるように思います。

 新疆ウイグル自治区、つまり東トルキスタンにおいて中国が核実験を繰り返し、尋常ならぬ被害を住民や家畜に及ぼしていることを告発するシンポジウムに合わせて、その話題を報じた新聞もありました。

 日本人の中で,何かが変わり始めている。あるいは「先祖帰り」といってもいいかも知れない、好ましい意識の変化が生じつつあることを、私はいまも信じ、また実感しています。

 ――――

 オチをつけておくと、この日は胡錦涛・国家主席が来日した日でもあったんですねー。晴れの門出に横合いから水をぶっかけられたうえ、顔面にべったりと泥を塗られるに等しい予想を上回る大規模デモが行われたことに、中国外交部はその日のうちに報道官定例記者会見を通じて不快感を露わにしました。異例の脊髄反射は、やはり面子丸潰れの悔しさとある種の危機感からくるものなのでしょう。

 矜持、惻隠の情……といった言葉が脳裏で閃いては消えていきます。定義は人それぞれであれ、日本人が自らを日本人たらしめる意識を持つという一種の覚醒が、これからも絶え間なく続きますように。

 それは取りも直さず、世界有数の経済大国として国民が繁栄を謳歌できるニッポンを私たちに遺してくれた、先人たち(御存命の方々も含めて)に対する報恩であり、また次世代にバトンを渡すという責任を伴った行為でもあります。

 少なくとも,私はそう信じています。……願いつつ,祈りつつ、自らもまた励みつつ。





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 閑話、閑話、雨、閑話(ときどき楊枝削り)。

 ……故障者リスト入りしてドクターストップのため記事漁りができない御家人です。「いつもの3割くらいでもやれば」という向きがあるかも知れませんが、慣熟運転の8割ペースならともかく、自分を納得させる内容にするためには、やはりある程度以上の記事を漁って目配りする必要があるのです。

 病身ゆえデモや集会にも参加できず、淋しい思いをしています。

 さて、またまた閑話の今回は、当ブログコメント欄の常連のひとり「otsu-desu」さんに御登場頂きます。



 ●こんにちは。(otsu-dosu) 2009/05/04/10:52:54


 思ったよりもお元気そうで安心しました。

 NHK殖民台湾史特別節目 余波蕩漾:NHK何时成了CCTV?
 http://www.peacehall.com/news/gb/taiwan/2009/05/200905030215.shtml

 (「博訊網」北京時間2009年5月03日転載) 来源:中央社

(・∀・)彡博訊!博訊!

 ――

 話は変わりますが、李大同さんの「氷点事件」の本を改めて中国語の方で読んでいます。

 途中「民主=統一 非民主=台獨…云々」的な文章が多々登場します。

 中国人リベラルの中には、台湾の民意を尊重すべきと考える人も実はけっこういるようですが、「政治改革しないと台湾人は統一を支持しないと思うぞ!」と絶えず脅しをかけている訳ですね。

 でももう難しいでしょ。



 「otsu-desu」さん、いつも私に智慧をつけて下さるコメント、本当にありがとうございます。m(__)m

 しかしながら御家人は「思ったより元気そう」という訳ではありません。記事集めはNG、墨堤行軍はもちろんのこと不要不急の外出も禁止で「家で大人しくしていろ」状態。とはいっても「家探し」をコソーリ行っているのですが、連休入りしたために事実上、動きは止まっています。

 ありていにいうと、役所の認識では「非健常者」の範疇に入れられてしまいました。見た目は以前と全く変わらないのですけど。

 それはともかくNHKの反日台湾特集、私は頻繁に流されている予告編をみて「ああこりゃダメだ」と思い、噴飯モノの番組で健康を害するのも馬鹿な話だと考えて、ついに本放送も再放送も見逃してしまいました。その気になればYouTubeあたりで拾えるかも知れませんけど。

 さて本題。



 話は変わりますが、李大同さんの「氷点事件」の本を改めて中国語の方で読んでいます。

 途中「民主=統一 非民主=台獨…云々」的な文章が多々登場します。

 中国人リベラルの中には、台湾の民意を尊重すべきと考える人も実はけっこういるようですが、「政治改革しないと台湾人は統一を支持しないと思うぞ!」と絶えず脅しをかけている訳ですね。



 とのことですが、さっくりとした言い方をすれば、中共政権がいう「民運分子」すなわち民主化運動家もまた中国人であり、民主化を実現した上で「中華復興」を成し遂げようとしているに過ぎません。むろんその「中華」には台湾も当然含まれます。

 誤解を恐れずにいえば、中共政権と民運分子は、方法論こそ違えど目指しているものは「中華復興」(ウリナラマンセー)という点で一致している、ともいえます。

 台湾の帰属についての証拠はありますよ。事件の核心人物にごく近い筋にインタビューしていながら、私は日本人として斜に構え眉唾な姿勢を崩していない「08憲章」においても、



 ●自由と民主を前提に台湾と対等な立場で協議の場を持ち、最終的には民主的憲法の下に中華連邦共和国の実現を目指す。



 という文言が登場します。「08憲章」にしてこの通りです。たぶん台湾人に対して「民族自決権」を与えよう、とする中国の知識人は、ごく一部の人たちに限定されると思います。「台湾人も中国人」と考える向きが多数派であることの証でしょう。

 ですから「台湾を併呑する」という点において、そのために必要とする手続きの内容は違えど、目標は中共政権と同じ、といっていいかと思います。

 何だかんだ言っても、所詮は中国人なのです。台湾を我が物とする妄想は中国人にとってごく自然なことと思われます。台湾人こそいい面の皮でしょう。

 繰り返し強調しますが、「民運分子」もまた中国人であり、「中華思想」から決して自由ではないことは心得ておくべきだと思います。ですから私は、中国人の民主化運動には声援を送りますが、中国が分裂せずあのままの国土で民主化が実現するなんて脳内お花畑なことは毫も信じていませんし、深く肩入れすることにも積極的ではありません。

 お前ら頑張れよ、とりあえず中共政権の足を引っ張るべく、あれこれとマメに働いてくれ、てなところです。

 ――――

 愛国者であるのなら、在日民運分子はまず入管の手先になって、中国人不法滞在者の摘発に励んでみてはどうでしょう?そうすることで日本人の共感を得る方が実際的だと私は思いますけどね。まさか法治国家において「同胞を売る真似はできない」などと口にするほど間抜けではないでしょうに。

 それから、例えば香港の民主派にしても、尖閣諸島は中国のものだと主張したり、国家間での処理が終了して半世紀にもなる軍票に関する賠償訴訟や従軍イワノフ(慰安婦ではない)で騒ぎ、日本総領事館へ抗議に行ったりしています(行くなら英国総領事館でしょ)。むろん報道陣の前限定での選挙運動ではありますが、香港のマスコミは英字紙はともかく、民主派のこうした主張に反駁するところはまずありません。

 中国がいまの国家のサイズで民主化できる、というのは、ちょっと非現実的な発想ではないかと。そして、民主化されれば中国が良くなるか、中国人民にとって良い国になるか、というのも甚だ疑問だと,私は考えています。

 とはいえ、私は民運分子には頑張って中共を患わせてほしいですし、ブログを通じての支援についてもやぶさかではありません。

 ただし、普遍的価値を唱え中国の民主化を主張する中国人も、その圧倒的多数はやはり「中国人」なのだ、ということをまず覚えておく必要があると思います。それを踏まえた上での声援や支援を、ということです。

 ――――

 ちなみに台湾の現状と前途について。「でももう難しいでしょ。」と「otsu-desu」さんが語っているその主語は政治改革なのか台湾人意識の浸透なのかちょっと判じかねますが、政治改革なら間違いなくもう無理です。

 もし台湾のことであれば。……実は昨年までは私もそう考えていたのですが、最近の情勢をみると、そう安んじてもいられないようにも感じられます。

「司馬遼太郎氏と対談したときとは状況が違う」

 という意味のことを李登輝・元台湾総統が語っていましたが、大陸からの観光旅行解禁に始まって、そのうち中国企業の対台湾投資が認められる、といったような形で徐々に「植民地」化が進んでいく可能性は決して低くはないように思います。……むろん、

「でも香港と違って台湾は中共の雇われトップではなく、台湾人の直接投票で選ばれているから」

 ということはできます。ただし、陳水扁時代に進められた台湾本位の内容を主とする歴史教育などを元に戻す動きがいま馬英九政権において活発になれば、現状維持は現状維持でも「中国ペースの現状維持」になりかねない怖さがあります。

 懸念すべきは、台湾人意識を代表し、そこはかとなく独立色を見え隠れさせるような有力政党が、いまの台湾には存在していないことです。総統が国民党なら議会も国民党が圧倒的多数派、という現状において何が行われるかを注視しつつ,自分たちが日本で何をすればよいのかを自問自答していく必要があるでしょう。

 確か最近も馬英九政権は日中共同声明(1972年)で示された台湾の帰属に対する日本の基本姿勢を非難するといったことを行っています。油断のならない4年間が、すでに始まっているのです。





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 お、今日は5月4日ですね。中国、5月4日といえば「五四運動」(1919年)。今年で90周年となりますが、中国は相変わらず「民主と科学」とは真逆の方向へと疾走中であります。

 政権交代を認めない政治制度(中国共産党の一党独裁体制)はもちろん、その最高指導者(まだ最高実力者ではない)の胡錦涛・国家主席が事あるごとに「科学的発展観の実践を」と呼号したり、党中央政治局をはじめ全国各地の党組織にてその学習会が開かれていることから、現代中国はよほど「非科学」なのだ、ということがわかるというものです。

 ま、まずは約束事を守ることから教育・学習活動を推進していかないといけませんね。法治?何それ?美味いの?……みたいなお国柄ですから。

 この季節が来ると常に思うことなのですが、もし「五四運動」当時の北京大学の学生をタイムマシンで連れてきて、いま現在の中国社会、そして有名大学の現状をつぶさに観察させたらどういう評語が出るだろうか、と。

 高層ビルが乱立して様変わりした北京や、租界建築を埋没させたかのような摩天楼が建ち並ぶ上海の姿には、まずは愛国者として驚きつつも大興奮して喜ぶことでしょう。でもその一方で、社会の底辺にある人たちは90年前とそう変わらぬ生活環境にある、ということ、また貧富の差が隔絶した超格差社会が形成され、放っておけばそれが固定化してしまいそうであることを知った1919年の北京大生は、

「どうして君たちは革命を起こさないのだ?」

 ……と迫るに違いありません。ところが迫られた当代の中国人大学生は全部が全部とは申しませんが親の仕送りで物欲まみれとなり、もはや尖鋭な問題意識を有する社会の魁となる階層ではなくなっています。

 全体の三分の一が問題意識を失えば、大学生というカタマリでの行動は団結力が削がれて機能しないことでしょう。

 そうしたことに1919年の北京大生はどういう感想を抱くことでしょうか。

 ――――

 そもそもレベルダウンを呼ぶことを承知の上で、政策的に進学率を高めて大卒を大量生産する「ホワイトカラー工場」で呼吸する大学生にとって、第一の関心事は「就職できるか」であり「農村の末端組織で一生を終えるなんてまっぴら」であり「こうなりゃニートで時機を待つか」であって、とりあえずネットカフェ行こうか、という話になります(笑)。

 そこにはかつての大学生にみられた矜持のようなものがカケラすらもありませんが、学生自身も一種の被害者であることにまで1919年の北京大生は思いを致してくれるかどうか。

 まあ、それら大学生を指導すべき大学教員も、知識人とはいいながら副業で稼ぎ回ることに必死。必死な余り他人の論文をパクったり盗作したりする事例には事欠きません。知識分子も骨抜き状態です。

 むろん、全部が全部とは申しません。「08憲章」に署名したような心ある人たちも少なからずいます。ただし、もんのすごーい圧倒的多数派に囲まれての「少なからず」だけに、その勇気ある試みも実を結びそうにはありません。

 社会に鬱憤のようなものが充満しつつあることは、確かです。しかしそれをすくい上げて、何とかしようという階層もなければ組織もありません。そのために、季節風のように排外的ナショナリズムが盛り上がっては消えることの繰り返し。その背後に党上層部内の権力闘争があれば、2005年春の反日騒動のような、やや本格的なものとなるでしょうけど。

 ――――

 こうして中国近代史において記念すべき5月4日も暮れていきます。

 私にとっての5月4日はあくまでも20周年であって、20年前のいまごろはデモ隊の一員として、当時上海のトップ(上海市党委員会書記)だった江沢民に潰された「世界経済導報」社屋前を通過したころでしょう。

 そのあと1時間もかからずに江沢民邸の門前にたどりつき、そこに座り込んだり立ち上がったりしてシュプレヒコールを叫んだり流行歌やインターナショナルを歌ったりしていました。

 デモ隊の一同はそのまま一夜を明かして公安(警察)の用意したバスで帰途に就いたのですが、余計な知識(2年前の学生デモに対して公安は未明に手入れを行った)があったばかりに、そろそろ帰った方がよかろう、と判断して一座から離れ、人気の絶えた深夜の街路を歩き始めた私は、私服警官に追われることになるのです。

 まあそれは以前書きましたので、ここでは割愛。

 ●五四記念:その人の昔話。(2005/05/04)





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和諧をめざす中国 (China Analysis)
小島 朋之
芦書房

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 私には師匠とよぶべき人が3人います。私を弟子として認知してくれているかは、別として。

 まずは当ブログにときどき登場する「恩師」です。最近出現頻度が低いのは、高齢のため普通の会話が成立しなくなってしまったからです。これは何とも哀しくも淋しい出来事でした。

「先生、御家人です」

 といつものように呼びかけても、「違う。あなたは違う」と真っ向から否定されてしまいます。まあそりゃそうでしょうね。恩師のイメージにある「御家人」は大学生のころのもので、素直で長身でスラッとしているうえ、一応五官端正で脂ぎってなくて。

 ……まあ好青年と捉えられていたようなので、様々な薬の副作用で薬太りした上いくつかのパーツを改めて「海坊主」と化した現在とは似ても似つかないものなのです。

 恩師から教わったことでいまでも身についているのは、何事も可能な限り自分の眼でみて確かめてから判断を下せ、ということです。それ故に、こういうブログをやっている身なのに、いまなお中国に行く機会を作れないことに忸怩たる思いでいます。

 ――――

 第二の恩師は文学部に在籍していた私とは本来縁のない筈ながら、若年活気のカタマリだった当時よく出入りしていた経済学部で教鞭をとられていた中国経済のK先生です。

 私を門下生と認めてくれているかは別として,香港に住んでいたとき、突然訪ねてきて頂いたので驚くやら喜ぶやらで。研究のため中国本土に入る道すがら、ということでしたが、そういう人なつこさを感じさせないキャラに見えたので、いまでも嬉しい思い出ですし、その前後に頂いた励ましの御手紙はいまもバッグに入れて大切に持ち歩いています。

 この師匠はいまも同じ大学にいるので挨拶しに行くことはできるのですが、堕落して賎業に身を落としつつ、こういうおバカなブログをやっていることを知られるのは恥ずかしいので、いまも二の足を踏んでいます。

 「自分の目でみて自分の頭で考えろ。中国に整合性を求めるな。わからないことはわからない、でいいんだ」という言葉を頂いたのですが、これはいまでも私の宝物です。また、私が中国情勢を知る上で主として香港の政論誌『九十年代』『争鳴』『中国之春』にのめり込んでいることについて、

「そういうもんばっかり読んでいてもなあ」

 というさり気ない一言で私の目を覚ましてくれたのも、この先生でした。先生にそういう意図があったのかどうかは知りませんが、私はこの言葉で瞬時に悟り、それ以来、こうした雑誌の伝える情報を新華社電の次に置くよう自らを躾けて現在に至っています。

 まずは一次資料にあたることが肝心でそれをどう料理するかは当人の腕次第、ということ。それからかなり前に「2ちゃんねる」の某スレで書いたことがありますが、香港誌のような解説つきのものを読んでいては、解答を見ながら算数のドリルを埋めて行くようなもので、中国に関する知識は増えるかも知れないがヲチという独立思考力が育たない、ということです。

 香港誌の中国情報は参考にする分には構わないけれど、身を委ねてはならない、というべきでしょうか。それらより優先する新華社電など中共政権の官製報道にも同じことがいえるものの、こちらは自分で解読しなければならない分、自分の頭で考えるという作業が行われるのです。そこから導き出された結論が適切かどうかはともかく、自分で考えることが何よりも大切なのだ。……と悟った次第。

 ――――

 さて本題は第三の恩師。残念ながら、この方は私がいつか是非お会いしたい、何とか機会を……と考えているうちに先年逝去なさってしまい、チャンスは永久に失われてしまいした。でも、私にとっては師匠なのです。チナヲチに照らしていえば、最初の2人からは根源的なこと、中国のみならず物事に対する向き合い方を教えて頂いたのに対し、この第三の師匠は実際的な方法論を私に手ほどきしてくれました。

 外務省の外郭団体に「霞山会」というものがあり、私の大学時代、そこが出している「東亜」と題された月刊誌を図書館で読むのが私の楽しみのひとつでした。この雑誌はいまでも出ていますが、中国の月間動向として何事かをテーマに据えつつ直近一カ月の中国情勢を分析するコーナーがありました。私はこのコーナーの熱烈な読者で、目からウロコとか膝を叩くとか思わず唸ってしまうということが、毎号読むたびに必ずありました。

 その著者が2008年3月、鬼籍に入られた小島朋之先生です。慶応大学を中心に活動されていたようですが、月刊誌「東亜」の件のコーナーは決して余技ではなく、夫人の言によれば、



 主人が『東亜』の原稿を執筆中は、部屋はタバコの煙でもうもう、神経はピリピリ、家族は近付けません。それは二十数年間変わることはございませんでした。(『和諧をめざす中国』あとがきより)



 というほど。生意気をいえば、私がこのブログにおける真剣なエントリーや香港の週刊誌の副業コラムを書いているときも同じようなもので、私の仕事部屋がタバコの煙はもちろん、配偶者が顔を出すのも遠慮するような張りつめた空気に支配されてしまいます。当人も集中しているので空腹感が生じないまま時間が経つのを忘れてしまい、ふと気付いては1日3回の薬を慌てて2回分まとめて口に放り込む、というようなことをしています。

 私のチナヲチの方法論の9割は、この故・小島先生のコーナーから学びました。学び得ているかどうかは別として、大学時代の私は毎月当該コーナーを精読しつつ、「すごいなあ」「すごいなあ」とため息をつくばかり。何はともあれ、チナヲチを実践する際のテキストとして最も私のためになったのは、小島先生のこのコーナーに他なりません。

「いつか自分も、こういうことを書けたらなあ。でもまあ無理だろうなあ」

 と考えていた当時の自分を懐かしく思い出します。20年前のことですから、個人レベルで情報発信が可能になるメディアが生まれるなんてことは、考えてもみませんでした。

 インターネット、掲示板そしてブログというものの登場が、アマチュアかつド素人ながら、私の夢をこうしてかなえてくれています。しかも勝手にやっている路上ライブのようなものなのに、実際にそれを読んで下さる方々がいるのです。

 感無量というほかありません。





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 「本日モ血尿ナリ」の御家人であります。検尿すると腎臓ガンの末期患者のようなマクロ血尿が出るのに、腎臓からわが主砲口までをいくら厳格にチェックしても問題が発見できない、という専門医すら首をひねるこの奇病は、実は今回のドクターストップとは無関係。蒲柳の質でして複数の疾患を……といつも書いていますが、その別口の方で今回は養生専念命令が出ています。

 おかげで仕事はもちろん、仕事より根を詰める中国問題の記事集めまで全てNG。ですから当分はこうやって閑話を書くことしかできないのです。申し訳ありません。m(__)m

 とはいえ、東京駐在員の私が働かなくなると対日依存度が「バネー」な勤務先が潰れてしまい、いきおい私をはじめ香港側の仕事仲間も路頭に迷ってしまいますので、戦線の大幅縮小・整理は行いつつあるものの、核心的な仕事を止める訳にはいきません。

 いま香港の失業率は高止まり状態ですし、今年のGDPはマイナス成長という予測もあります。長年苦楽を共にしてきた仕事仲間は、そのほとんどがACG(アニメ・コミック・ゲーム)が好きでその方面の制作物なら自身がある(私が相当手を入れているものの)、という猛者ばかりですが、要するにつぶしが利かない連中ばかりで、出版の同業他社(ACG以外)に転職できるようなスキルは少しもないのです。

 そんな訳で香港・台湾の新聞雑誌に寄稿するという本来の趣旨から離れ、医者の目を盗んで大事な仕事だけは逃さずにこなす、というのがコソーリ活動になってしまいました。まあ時期的にこれから7月頭くらいまでは業界のシーズンオフともいうべき時期な点だけは幸いです。

 ――――

 記事集めができないのでこういう閑話でお茶を濁している訳ですが、じゃあ御家人は大人しく養生しているのかといえば、さにあらず。毎日外出して歩き回っているので、疲れもしますしマクロ血尿も出ます。……というのは、家探しのため。

 ぶっちゃけた話、仕事の戦線縮小と整理で一時的に私の給与を減額してもらっています。しかも香港ドルは米ドルにリンクしていますので円高でもう涙目。本業だけで、減額分は別としても単純な外国為替の影響で日本円にすると十数万円が円高で消えてしまうのです。むろん副業の原稿料も同様な上に私が病人なものですから大ダメージです。

 さらにいうと、これが根本的な原因なのですが家主が部屋を売却したいというのです。それも急ぎとのこと。本来半年前に通知すべきことですから家主の掟破りとなるのですが、そこはその分だけ私がまとめてお金をもらうことでホクホクして了承。

 そんな訳でいま、転居先を探している真っ最中。

 本来が激安家賃の物件で、風水最悪とはいえ8年住んでいるので3回更新しても家賃据え置きという有り難い賃貸住宅だっただけに、同レベルの値段で同レベルの部屋を探すのはまず無理。それじゃ少し都心から離れようか、と調べてみても、1時間近く電車に乗るところまで引っ込まないと、現在の拙宅には太刀打ちできません。

 その拙宅の家賃すら重荷になっているのと、より重要な理由として配偶者の老後にも考慮し、さらにやはり住まいは風水のいい場所で。……ということもあっての部屋探しですが、そりゃ御家人ですから中国・香港・台湾と流転しつつ荒稼ぎしたおかげで、具足櫃に蓄えたタンス預金のようなものがあります。ちょうど配偶者も長年望んでいた新しい仕事をスタートさせる時期に来ましたので、「自宅+仕事部屋×2」といった形態へとシフトさせるのが今回の部屋探しの眼目。

 何だよ家計が苦しいとか言っているくせに真逆に贅沢じゃねーか、という声が四方八方から聞こえてきそうですが、ええい黙れ黙れい。実は配偶者ともども仕事内容をシフトさせる時期に来たため、かねてより考えていたことを実行に移す次第なのです。

 ――――

 以上のような経緯から、療養は藁人形の影武者に任せて本人は医者には内緒で連日の物件内覧めぐり。私は借金に追われている訳でもないのに香港や台湾で流転を重ねたおかげで引越の回数だけはやたらと多いので、家探しにはある種の現場運と嗅覚に自信があり(現在の拙宅も風水最悪ですが嘘だろーな激安家賃でしたし)、この一週間ほどで申し分のない意中の物件に巡り会うことができました。

 ここで申し分ないというのは、むろん風水を含めてのことです。風水が絡むと家探しも一風変わったものになります。まずは方位磁針で要所要所の度数を記録した上で、風水豆知識を疲労して不動産屋さんにほぉーと言わせつつ、鑑定に必要なポイントをデジカメで激写激写。

 そして私とは長い付き合いになる香港在住の老上海たる風水師・Y老師(その道の権威)に図面と画像をどんどん送るのです。一昨日に内覧した物件で、

「おおここはいいじゃないか」

 と二人の意見が一致したことで、私の方の仕事部屋探しは片付きました。後の機会にふれることがあるかも知れませんが、今回は不動産屋さんの水先案内人の方々がとても親切で、あれこれと口煩い私に嫌な顔ひとつ見せることなく逐一対応してくれました。引越回数2ケタを誇る?私が言うのですから、これは間違いがありません。

 配偶者は私のような孤軍奮闘ではなく、保護者という意味では実に強力な陣容でもって周囲を固めているので、たぶん私の出番はないと思います。

 「馬鹿には馬鹿ゆえの福がある」という香港のことわざ?を地で行くような天然系のキャラが幸いしているようです。配偶者の大ボケネタには枚挙に暇がないのですが、DV被害が怖いので自粛。

 ――――

 平手打ちされない程度に書いておくと、配偶者は忘れ物が多いので、外出する際には私が口頭でチェックしてやっています。スーパーで買い物をしてレジに行列して、さて自分の番になって勘定を済ませようとしたら財布を忘れていた、というサザエさんのようなエピソードには事欠きません。

 ひとつだけ内緒で打ち明けますと、香港にいたころ友人とフィリピンに旅行したとき、配偶者は珍しくも周到に、事前に現地通貨への兌換を済ませて渡航したのですが、さて旅先の土産物屋で支払おうとしたら、店員が「それじゃ売れない」と言い出しました。

 モメ始めたので騒ぎを聞きつけたツアコンと土産物の店主が飛び出してきてみたところ、配偶者がフィリピンの通貨として大威張りで持っていたのが、実はタイのバーツ。道理で店員が受け付けない訳で、ガイドは「この仕事を30年やっているが、こんな話は初めてだ」と変に感心するわ、ツアー客の中で一躍有名人となるわでそりゃもう時の人。

 ですからいまも配偶者が仕事に出るときは、

「財布は?鍵は?教材は?貸すもの返すものは?」

 などと玄関口まで送りに出て私がチェックするのですが、先日はそれでもやらかしました。「財布は?」と聞いたらバッグの上からまさぐって「ある」と答えて出かけたものの、駅の改札口まで行ったところで戻ってきました。財布と思っていたのが実は「豆腐」だった、というオチです。

 ……おっと気付いたら2つもバラしてしまいました。今日は回し蹴りかなあ。

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 ともあれ、競争率の高かった意中の物件に当確が出たのでいまの私はとりあえず一服、という気分。まあこれから地獄の引越作業が待っているのですけど。

 それしても、家探しは歩き回るので疲れるものの、知らない部屋をいくつも内覧したりするのでドキドキ感とワクワク感があるので良いものです。……などと言っていると私のように引越貧乏になるのでくれぐれもご注意を。

 こんなことに熱中していると、つい世俗に疎くなります。その間に麻生太郎・首相が訪中したり豚インフルエンザが話題になっていたんですねー。パンデミックはやっぱり中国が怖いのではないかと。そもそも偽物のタミフルが流通していて業者が摘発される、なんて話がそろそろ出てくるかも知れませんね。

 地続きの植民地である香港も感染者が出れば中国肺炎(SARS)アゲインといった騒ぎになることでしょう。配偶者が近く里帰りするので私も心配しているのです。





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