日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 チベットの話です。というよりチベットTシャツ、略してチベTのこと。

 2ちゃんねるにはチベTを着たり雪山獅子旗を持って思い思いの場所で「散歩」する「けしからん&ウロウロ」とか、より一歩踏み込んで漢人にターゲットを絞った「冷やかし中華」なんてスレッドがあります。そういう活動の報告や情報交換などの板ですね。

 以前私も一度参加したことがあるのですが、「雪山獅子旗を掲げてウロウロ」を小規模な集団でやるOFF会も全国各地で開かれているようです。

 私もチベTやカンバッジを取り寄せて、8月8日に「宣戦布告」を行いました。それ以来、「ウロウロ」「冷やかし中華」を毎日実践しています。

 その過程で私はふと気付き、発想の転換を行いました。「チベTを着る」のではなく、Tシャツを全てチベTにすればよいではないですか。

 「ウロウロ」とか「冷やかし中華」はそれをやる者にとっては「ハレ」なのでしょうけど、私はチベT着用を日常にすることで「ケ」にしてしまおうという訳です。

 ――――

 こういうときにド腐れ業界に身を置いていることは大きなメリットとなります(笑)。スーツを着用する必要が全くありませんから。

 ……いや、社長クラスに対するインタビューとか、一般紙を含むマスコミが多数詰めかけるニューオータニなどで開かれる業績報告記者会見などでは私もスーツを着ます。でもそんなこと、年に数回もあるかないかです。

 じゃあ普段の「仕事着」はといえば、カジュアルをさらに崩したようなダレたものとなります。私は在宅勤務ですけど、打ち合わせなどで外回りもします。

 むろんスーツなど着ません。Tシャツの上にシャツを羽織って下はデニム、というのがデフォ。会社によってはイギリス植民地軍が履いているような短パンに、サンダルをつっかけて行くというケースすらあります(本当)。じゃあ相手方はというと、アロハ&短パン&ビーチサンダルといった出で立ち。

 ともあれ毎日、コーヒーを飲みに行くにせよ仕事で出かけるにせよ、チベTを着て出撃するという訳で。

 追加購入するなどして色々なチベTがいま私の手元にあるのですが、勝負下着ならぬ勝負戦闘服はこれです。







 やっぱり雪山獅子旗がドーンとプリントされているのでインパクトが大きい模様。

 先日靖国神社近くのコンビニにこの格好で飲み物を買いに入ったら、レジにいた漢人が愕然というか、白昼に亡霊が立つのを見てしまったかのような恐怖の表情で凍り付いてしまいました。そのリアクションの凄さに私の方が驚く始末。

 可哀想なので、

「中国はオリンピックで頑張っていますね。金メダルたくさんとっていますね」

 と言って気分をほぐしてやりました。

 ちなみにカンバッジは「CHINA OUT」の下線代わりに赤いビニールテープを貼ってそれとなくアピール。っていうか目立ちまくりです(笑)。

 ――――

 靖国神社には外国人観光客も多いので、チベTの英語の字面を読んで興味を示し、話しかけてくる白人もいます。一昨日には力士のように魁偉な米国人が、

「オーフリーチベット」

 とか何とか言いながら寄ってきたのですが、あいにく私は英会話なんてできません。

「イエス。フリーチベット。セーブアワーフレンズ」

 とお決まりのフレーズ&和製発音で応対しました。ただこれだけだと燃料不足というか芸がないように思ったので、

「チャイニーズピープルスタンドアッププリーズ(@YMO増殖)」

「レッツカウンターレボリューション。ファッキングCCP」

 と付け加えたところ、外人は愛すべき愚者と思ったのか私のデタラメ英語が琴線に響いたのかどうか、「オー×△◯◇……」と言いながら私を抱擁して背中をパンパンと叩きました。

 真夏の太陽が照りつける酷暑のなか、「力士」に抱きしめられるというのは靖国神社とはいえ法難としか表現しようがありません。チベT着用を日常にしてから私が被った唯一の被害です。

 ――――

 いままでに2回、「例外」がありました。コンビニのレジで雪山獅子旗を指差して、

「私も同じ考えです。私は中国ですけどモンゴル人」

 と小声で教えてくれた留学生と、やはりコンビニの夜勤シフトで私の格好に小さく拍手してくれた自称タイ人。後者には真面目な後日談があるので、そのうち当ブログで紹介することになるかも知れません。

 ヲチはどうした?と言われそうですが、北京五輪を「中共政権の終わりの始まり」という気分で眺めつつ、ちょっと気になった出来事をネタ帳に書き留めたりしています。

 それにしてもさすがは張芸謀、劉翔の棄権という大花火まで用意していたとはさすがです(笑)。あれはザマーミロというか痛快でした。これは奴が反日家であること以前の問題。

 成り上がり富豪で小生意気でビッグマウス、一方で全国政協委員という名誉ポストをもらっておきながら、今春の全国会議は「試合があるから」と欠席。しかもレースに出られない状態であることを当日まで隠し通してもいます。超格差社会で金持ちに反感を持ちやすい土壌が中国社会にあることを別としても、ネットで叩きに叩かれているのは当然ではないかと。

 怪我した場所が悪化してマラソンを途中棄権した土佐礼子選手への日本人の反応と対比して劉翔叩きに驚いている日本メディアもいますけど、置かれている立場とこれまでの言行が土佐選手とは全く違いますから。日本選手でも劉翔のようなキャラであれば、コケた途端に掌を返してマスコミは総攻撃を加えることでしょう。

「今朝の中国各紙は劉翔選手を擁護する論調で足並みを揃えています」

 などとテレビでやっていましたけど、

「一党独裁政権ですから、さっそく報道管制モード発動で劉翔批判のクールダウンを狙ったというところでしょう。対応を誤ると暴動が起きる可能性もありますからね」

 というコメントを付けるくらいのことはしてほしかったです。暴動起きないかな(笑)。頼むぜ張芸謀。




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 8月8日。この日を心待ちにしていました。

 午前中に来るとのことだったので、こちらは緊張して午前4時に目が覚めてしまいました。仕方ないので「空母戦記」でミッドウェーの七面鳥撃ちとかやって時間つぶし。

 ピンポーン、と拙宅の呼び鈴が鳴らされたのは午前10時。

 そら来たっ!とばかりに居間に走り出てドキドキしながらインターホンの受話器を取りました。

「どちらさまですか?」

 あにはからんや。

「COOP××の△◇◯□……」

 フロア全体に響く馬鹿女の大声。インターホンを解さないとは猿だな。……と思い、こちらも怒鳴り上げました。

「生協っていうとあの民青崩れの掃き溜めですね?何だか知りませんけどウチは間に合ってます。毒餃子問題を解決してから出直しなさい」

 すると相手は静かになりました。退散した模様です。拙宅は年初以来、徹底的な生協嫌いとなりました。このため応対もかくのごとし。猿♀も交通事故に遭ったとでも思う……前に、インターホンというものが何かを覚えて頂きたいところです。

 ――――

 しかし、しかし。その15分後に待ちに待ったピンポンが鳴りました。佐川急便さんお疲れさまです。

 通販です。ずっと前から欲しかったのですけど、なかなかヒマがなくて注文するのが遅くなってしまいました。

 これですよ、これ。



 それからカンバッジでより明確に意思表示。




 デザインが逆の組み合わせ(Tシャツが雪山獅子旗)も一緒に届きました。試着してみるとプリントの文字が予想以上に目立つので少し驚きつつもニヤリ。

 試着だけではありません。実践は真理を検証する唯一の基準だとトウ小平も言っています。……ということで、Tシャツにシャツを羽織り、その裾にカンバッジを付けて街に出ました。

 コースはもちろんコンビニ巡礼の旅。だって拙宅の近所で漢人がいるところ、他にありませんから。ともかく拙宅から半径2km内のコンビニを絨毯爆撃。行く先々のレジに漢人がいるわいるわで大漁です。これぞ科学的発展観の成果。

 大半が思いっきり嫌そうな顔をしてくれるのでこちらはホクホク。すぐ店員たることを取り戻す漢人もいましたが、不機嫌なままの相手には、

「あれーここの店はお客が来ても『いらっしゃいませ』って言わないんですかー」

 と腹式呼吸で発声。するってーと奥の方で商品を並べている日本人店員が飛び出してきて平謝りしてくれます。心温まる草の根交流。何という日中友好。俺ってテラ意地悪なオサーンだなー、とほくそ笑みつつ次のコンビニへ。和諧社会という虚構を振りまいて回る温家宝のようなものです。

 最近運動不足だったので実に気持ちのいい汗をかきました。御蔭様で帰宅してシャワーを浴びたら身体が久しぶりにキレてキレて(笑)。

 こんなに良いものとは知りませんでした。ヒマをみてまた出撃します。

 とりあえず生まれ故郷の社会人野球チームが都市対抗野球の本選に出場するので今月末は東京ドーム周辺で活動。それまでに秋葉原・渋谷・上野・池袋あたりに出没するつもりです。

 ――――

 他にも中国毒餃子や中共を揶揄るデザインのTシャツ&カンバッジがあったので急ぎ購入して攻撃のバリエーションを増やさないと(笑)。今回お世話になったのはこちら。↓

 ●UPSOLD.com

 「チベット」「中国」「餃子」「東トルキスタン」などで検索すると色々出てきます。

 「けしからん」けど実は善行であり陰徳を積む作業ということですね。わかります。

 だからもっともっと散歩に出かけろということですね。わかります。



 雨雨降れ降れ畜生が まとめて地獄へ嬉しいな

 ビッチビッチ チンクチンク ランランラン




 「ランランラン」だけ広東語w。全く連中は数ばかり多くて、まことにマーランファンですな。衣類も要らないし環境破壊もしないし何より食用になる分、豚の方がずっとマシ。

「來世不做中國人,來生做豬都不做中國人。」

 中国国内のネットを一時期風靡したこのフレーズ、この通りになってくれればどんなに有り難いことか。それにしてもやっぱり詩作は「詠み人知らず」さんの足元にも及びませんね。orz

 ――――

 ……以上、開会式直前の模様をレポートしました。あとはもう、選手団が入場する前の「鳥の巣」めがけて、豪雨のなかハイジャックされた漢人満載の国内線旅客機突入にwktkするのみですね。

 「さよなら党中央」「さよならチンパン」ってことでおk?




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 昨日2月7日は大変でした。何せ中国人にとってのお正月である「春節」(旧正月)の元旦。香港や台湾も同様です。……という訳で、まずは恩師に「拜年」(御年始の挨拶)を済ませてから、そのあとは中港台の3地区に住む友人・知人・仕事仲間(全てローカル)との海を越えた「越洋拜年」のやりとりで忙殺されました。

 親より年上の風水師・Y老師や兄貴分であるカリスマ教授、それに留学時代に世話になった先生や仲の良かった中国人学生などにはこちらから電話。仕事仲間や台湾の友人や旧部下はいずれも私より軽輩にあたるので向こうから電話してきます。メールで「拜年」をしてくる物臭な奴にはこちらからもメール。電話からskypeに切り替えて長話になったりもしました。

 ……現地を流転したり仕事の関係で、私の周囲はむしろ日本人が少ないことに気付きました。高校とか大学時代の友人は転居を繰り返す間にアドレス帳がどこかへ行ってしまったので若干名を除き音信不通状態。恩師と仕事関係を別とすれば、日本で付き合いのある連中も中国人や台湾人ばかり。ちょっとさびしいです。

 ――――

 さて、皆さん御存知でしょうが中国毒餃子問題、そろそろ先が見えてきたようですね。

 ●中国公安当局、製造日に出勤した従業員を捜査(YOMIURI ONLINE 2008/02/07/12:17)
 ●新たにギョーザ2袋からメタミドホス、1つは密閉状態(YOMIURI ONLINE 2008/02/07/22:09)
 ●中国製ギョーザ:袋内から殺虫剤検出 中国での混入確実に(毎日jp 2008/02/07/22:41)
 ●密封のギョーザ袋、内側から薬物 中国での混入確実(asahi.com 2008/02/08/00:08)
 ●密封袋、内側からも殺虫剤=製造工程で混入可能性強まる-中国ギョーザ・兵庫県警(時事ドットコム 2008/02/08/01:05)
 ●中国製ギョーザ:千葉の袋内側からも殺虫剤検出(毎日jp 2008/02/07/23:18)
 ●中毒出た千葉の製品、袋内側から検出 メタミドホス(asahi.com 2008/02/08/06:33)
 ●箱詰め後はノーチェック=「天洋」作業工程に死角判明-ギョーザ事件(時事ドットコム 2008/02/07/22:31)
 ●「天洋」作業工程に死角=ギョーザ事件(時事ドットコム 2008/02/08/09:44)
 ●中国製ギョーザ:「製造時混入」強まり、JTが写真公開(毎日jp 2008/02/07/22:37)
 ●殺虫剤から不純物、中国で混入裏付けか・ギョーザ中毒事件(NIKKEI NET 2008/02/08/16:27)

 日本たばこ産業(JT)による暴露写真までとうとう飛び出しました。日本の調査団が帰国して、いまごろ出してどうするボケ(怒)。

 ともあれ大詰めの段階に近づいている模様です。ただし、日本の報道は「中国側がやった」に傾きつつありますが、全てが中国側の「犯行」なのかどうかについては最後まできっちり捜査してほしいところです。

 この期に及んでまたか、と言われそうですが、私はこの期に及んでも、日本政府は少なくとも天洋食品製品に対する輸出停止措置に踏み切るべきだと考えています。「手落ち」ならもちろんのこと、「事故」や「事件」でも危機管理のマズさが問われる訳ですから、当然です。

 まず日本国民の怒りに対して真摯な姿勢を示すため、そして今後の中国食品の安全を期すということで中国側にプレッシャーをかける意味でも、また国際社会へのアピールという点においても(中国へのより大きな外圧となります)、いまからでも遅くはありませんから、ちゃんとオトシマエをつけるべきだと思います。

 何度国民にお詫びしたって頭下げたって靴舐めたって意味がないことを知れ!>>フフン♪。

 しかし、フフン♪はじめ日本政府は一党独裁政権である中国の靴を舐めることにより大きな快感を覚えているようです。



 ●毒ギョーザ事件の原因解明「核心に迫っている」と福田首相(MSN産経ニュース 2008/02/08/11:20)
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080208/crm0802081120010-n1.htm

 福田康夫首相は8日午前の衆院予算委員会で、中国製ギョーザ中毒事件について「だんだん核心に迫っている。本当のことが分かるまで事実関係を明らかにできないこともあるが、もうしばらく待ってほしい」と述べ、解決が近いことを示唆した。ただ、根拠は明らかにしなかった。

 一方、町村信孝官房長官は同日午前の記者会見で、密封された冷凍ギョーザの袋の中から殺虫剤が検出されたことについて「現地の工場で(混入された)ということになると考えるのが普通だ」との認識を示した。


 ――――

 ●「常識的には中国で混入」 町村氏、袋内側から殺虫剤(共同通信 2008/02/08/13:14)
 http://www.47news.jp/CN/200802/CN2008020801000381.html

 町村信孝官房長官は8日午前の記者会見で、中国製ギョーザ中毒事件で、密封されていた袋の内側から殺虫剤を検出したことに関し「常識的には商品の密封前に混入されたということであれば、現地の工場で(混入した)と、普通考える」と述べ、中国側で混入したと考えるのが自然との認識を示した。

 福田康夫首相も同日午前の衆院予算委員会で、中毒事件の原因究明について「だんだんと核心に迫ってきている。本当のことが分かるまで事実関係は明らかにできないが、究明に努力し国民が安心できる態勢にしたい」と述べた。

 ただ町村氏は「捜査当局ではいろいろな可能性を考える。まだ慎重に捜査している。現状で断定する状況には至っていない」とも述べた。

 岸田文雄国民生活担当相も同日、袋の内側からの殺虫剤検出に関し、記者団に「今までになかったケースで、大変注目している」と強調。混入原因は「引き続きあらゆる可能性を視野に入れて中国ともしっかり連携して調査を進めていく段階だ」と指摘した。




 こうした発言から、今回の事件について中国側との手打ちが行われた気配が濃厚に感じられます。落としどころについて日中両国が同意したということです。私たちの頭越しに、もちろん中国側のゲームプラン通りに。



 もし残留農薬ではなく故意の毒物混入という食品テロで犯人は中国人だった、となったら中国当局は即逮捕即裁判即死刑判決即執行でサクサクと処理して「例外的な事件だった」と内外に向けて大声でわめき散らすと思います。


 ●【中国食品】まずは輸入停止。話はそれからだ。(2008/02/04)



 ……と、以前書いたようにこの線で妥結でしょう。処罰がどうなるかはともかく、中国側は「安全管理がザルだった」というような構造的な問題ではなく、「事故」「事件」として処理するという点だけは絶対に譲らないでしょうから。実際、「例外的事件だ」などともう言い始めていますからね。

 だからこそ輸入禁止措置が必要なのですが、首相や官房長官の口ぶりからすると、日本政府が毅然とした姿勢を示す可能性は極めて低そうですね。ざっくりと言ってしまえば「うやむや」のまま終了、ということになるでしょう。あーあ。

 ――――

 ……以上は本題ではありません。タイトルの通りです。旧正月祝いということで、
「知る権利」が不当に制限されている愛すべき中国人民に、真心のこもったお年玉をプレゼントしようかなと思いまして。

 最新のネタを揃えてみました。




 これらの記事は簡体字に変換したものをこちらに置いておきます。あとは適当な場所にコピペするだけです。……例えば、

 ●日本水餃中毒事件調査組:生產廠家管理規範(網易 2008/02/08/10:47)
 http://news.163.com/08/0208/10/4463DP040001124J.html

 この記事のタイトルのすぐ下の右端に「点击查看」(点撃査看)とあるので、クリックすると付属掲示板に入れます。

 http://comment.news.163.com/news_guonei6_bbs/4463DP040001124J.html

 ここの最下部の空欄にコピペして
「提交」をクリックすればOKです。

 他にもより適当な場所が色々あるかと思いますが、最近疎遠になっていたのでよくわかりません。

 
御存知の方、情報提供を是非お願いします。m(__)m

 ちなみに縁起物ですから、

「給各位拜年了!祝大家身体健康!」

 と最後につけると喜んでくれると思います(笑)。こちらもコピペばかりでなく中国語の練習の場とすれば一石二鳥。さらに日中友好にもつながるという、まことに得難いチャンスなのです。


 ――――


【※追記】いまはここで御祝儀配っています。(2008/02/08/22:46)

 http://comment.news.163.com/news_guonei6_bbs/446T9KII0001124J.html





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 昨日の夜というか本日(2月5日)未明というか、春節(旧正月)前の「第二次年末進行」がやっと終わりました。そのあと香港に帰省する配偶者を朝一番に成田空港へ行くバスに乗っけてやって送り出して、いまさすがにちょっと虚脱しております。

 香港サイドは明日午前くらいまで働いて正月休暇となります。私の方は日本の暦通りに通常勤務でなければならないのですが、私に仕事を依頼したり催促してくる連中が休みに入るので、こちらも一週間ほど勝手に休む予定です。

 やることを仕上げて相方を送り出したのに、帰宅してひと息ついたら何やらこちらが逆に取り残されたようでさびしいです。

 そんな訳で久しぶりに活動をしてきました。コソーリのつかない活動です(笑)。

 いや、昨日と今日でちょうどいいネタが上がって来たのです。中国毒餃子問題の件で台湾・中央通信が昨日午後、

「どうも中国で毒入れたっぽい」

 という日本の警察当局の見方を軸にした記事を配信しました。東京特派員電です。すると香港紙『明報』の電子版「明報即時新聞」がそれをベースにしたとおぼしき記事をすぐ後に出して、今朝は今朝とて香港の最大手紙『蘋果日報』と台湾紙『中国時報』が同じような内容なものを出しました。

 『蘋果日報』は中央通信とAP電の詰め合わせです。『中国時報』の記事は「犯人は中国側だなこりゃ」色がいちばん濃厚(笑)。

 それじゃー久しぶりにやってみますか、ということで簡体字に変換してひと暴れ。……ではなくて、「知る権利」が非常に制約を受けている中国本土の連中のためにあちこちにペタペタと貼り紙をしてきました。


 ●毒ギョーザ問題 中国で人為的混入強まる(MSN産経ニュース 2008/02/04/00:07)
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080204/crm0802040007000-n1.htm
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080204/crm0802040007000-n2.htm




 たぶんこのような内容の記事が香港・台湾メディアのベースになっているのだと思います。中国は相変わらず国内に報道統制を敷いているようです。

 とはいえ私の書き込みは余り削除されなかったので「あれ?」という感じでした。初動のピークが一段落したせいなのか、どの板でも強烈な反日電波を感じませんでしたし。

「日本人の小細工だ」

 とかカキコしている奴らは私たちより苛烈な食環境にあるので、たぶん表立って認めたくはないけど内心ではわかっているのだと思います(笑)。

「どうせ工場(天洋食品)への怨恨筋だろ」

 なんていうレスもありました。

 ――――

 ともあれ、勝手ながら今日は虚脱したままのんびりさせて頂きます。ゆっくり目を通したい記事などもありますので。m(__)m

 ……あ、でも最後に楊枝削り、ではないのですが「いきものがかり」のニューシングルを改めて。この間は初音ミクに喰われてしまいましたので(笑)。これ、詞も曲もとてもいい感じなのです。

花は桜 君は美し
いきものがかり,渡辺善太郎,中村太知,水野良樹,山下穂尊
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 それからもうすぐニューアルバムが。これも楽しみにしています。

ライフ アルバム
いきものがかり,西川進,中村太知,島田昌典,江口亮,渡辺善太郎,mugen,山下穂尊,水野良樹,吉岡聖恵
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 せっかくですから、オマケに「プヨプヨ」も。








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 先日死去した黄菊・党中央政治局常務委員、当ブログでいうところの
「政治的にも肉体的にも心電図ピー状態男」の葬儀が6月5日、八宝山革命公墓で執り行われ、荼毘にふされました。

 要人が死去すると花の敷き詰められた棺に収められた遺体の写真が新聞に出たりするのですが、どうせ私の見落としでしょうけど、今回はそれがありませんでした。

 どうせなら電源の入っている心電図の機械も棺桶に入れて、それを黄菊にセットして「ピー」という音を弔いの鐘代わりに響かせつつ見送られてほしかったところです(笑)。

 新華社の葬儀の記事には写真が2枚付されていて、最高指導者・胡錦涛とその先代である江沢民がそれぞれ未亡人となった黄菊夫人の手を握って慰めるシーンでした。ふだん無表情な胡錦涛が、珍しく傷ましげな顔をしているのが印象的でした。

 それより目を引いたのは、江沢民の老衰があまり進んでいないようにみえることと、故人の政敵といえる胡錦涛に対してはどこか形式的な姿だった黄菊夫人が、黄菊を抜擢してくれた江沢民に手を握られたときはすがるような様子をみせていたことです。まあ、私の目にはそう映った、というだけのことですけど。

 ――――

 さて本題。かれこれ3年半ほど前の話になります。当ブログが誕生する前の話です。2003年末のことでしたか、私は某巨大掲示板で、

「【豚は】中国の反日HPぶひ【そっちだろ】」

 というスレを発見しました(確か2スレ目)。糞青(自称愛国者の反日信者)の蠢く反日サイトに乗り込んでいって中国語で歴史論争をやったり、中共史観を根拠を以て覆し論破する活動をしている人たちの基地です。すごい人たちがいるもんだなあと感心しつつ、中国語で殴り込むなら自分にもできるだろう、と思って串の刺し方などを教わってから第一線に出ました。

 もっとも、私は糞青と対話するなんて徒労無益、という考え方を最初から持っていましたから、スレの趣旨からすると邪道ですが、糞青の無知な発言の揚げ足をとったり、海外の民主化運動関連サイトに出る文章や、中共系メディアの伝えないニュースを香港紙から転載するといった活動に終始していました。

 具体的には3種類の名前を使い分けていました。第一のハンドルネームは「t◯ku◯in」で糞青の揚げ足をとったり、天安門事件の写真を掲載したり、また旧正月の元日というおめでたい日の早朝に死亡事故や殺人事件といった忌まわしいニュースのスレで掲示板を埋め尽くすような嫌がらせをするためのものでした。

 第二は「魯◯飯」という名前で、これは糞青にとって目にしたくない記事転載用のもの。そして第三が「J◯pa◯io」で、これは真面目な話をするとき専用のものです。当然ながらこの名前の出番は多くありません。

 掟破りなことをすれば、いや管理人の気に障れば、当ブログ同様コメントが削除され(一般にはスレごと削除)、またこれは当ブログではしていませんがIDをも削除され書き込めなくなります。でも、削除されればこちらは2代目、3代目と新たにIDを取得すればいいのです。「t◯ku◯in」は悪辣でしたから何度も削除されました。確か「「t◯ku◯in15」くらいまで続いたと思います(笑)。

 ――――

 そのうちに、

「台湾を攻撃しろだの武力統一しろだのといったことではなく、統一してからのことを考えるべきではないか」

 というスレが糞青H君によって立てられました。これは珍しいと思って「J◯pa◯io」でログイン。

「お前はなかなか目の付けどころがいい。だがお前らの嫌いな李登輝や陳水扁はみんな台湾人民の普通選挙によって選出されているのだ。もし統一によって台湾の民主レベルが後退するようなら台湾人は心服しないだろうし、泥沼の抵抗に出るかも知れない。そこのところはどうだ?」

 とレスをつけると、

「なるほど確かにそうだ。中国政府は台湾の民主レベルを維持するために措置を講じなければならない」

 と、真っ当な答が返ってきました。「J◯pa◯io」で乗り込んだ甲斐があると思い、

「例えばテストケースとしてすでに中国に返還されている香港が参考になるのではないか?香港人の民度は普通選挙を実施し得る程度には達しているが、中国がそれを許していない。『七一大遊行』(2003年7月1日に行われた50万人が参加した伝説的な反政府デモ)の一因も民主化だ。とりあえず香港の民主化を実現してみせないと、台湾人を納得させることは到底できないのではないか?」

 と話題を転じました。その後、双方が抑制しつつレスを交わしたことで、反日サイトにしては珍しい意見交換が生まれました。日本にとっても大陸(中国本土)にとっても第三者的な存在である香港へとテーマをすり替えたことが奏功したようです。

 ただしどうしたことか、特に問題発言も罵倒合戦もなかったのに、これスレは削除されてしまいました。ただ「J◯pa◯io」のIDは消去されませんでしたから、何かの手違いだったのかも知れません。

 ――――

 それからほどなく、2004年1月1日に香港で再びデモが行われました。今度はテーマをはっきりと「普通選挙制の実現」に絞ったもので、参加者は10万人。香港では大規模デモといっていいレベルです。

 あ、これはいいと私が思ったのは当然のことです(笑)。中断されてしまったH君との対話を続けたい気持ちがあったので、「J◯pa◯io」のまま、香港紙『明報』の記事を転載しました。普通選挙制の是非についての世論調査などもあり、なかなか行き届いた特集記事でした。

 すると案の定、H君が出現してくれて香港の衰退や現状、また香港の民主化についての話題となりました。情報量は当然ながら私の方が多いですから、私が素材を提供して、H君が考えつつそれにレスする、という形式です。こうした展開が珍しかったのか、そのうちに他の糞青も集まってきて、変に和やかな雰囲気になりました。

 それまでは「H先生」「J◯pa◯io先生」と互いに敬称をつけて呼び交していたのが、H君が突然私のことを
「兄弟!」と呼んで、

「虚礼廃止でいこう。もうお互い呼び捨てでいいじゃないか」

 と言い出したので私もそれに従いました。それを見ていたギャラリーからは、

 「日本人に籠絡されるな」とか、ただ罵倒するだけのレスも寄せられました。ところが面白いことに、こうした連中はH君はじめ「話す」気のある糞青たちによって排除されたのです。何だか面白い展開になってきました。

 私はここでちょっと悪戯心を出して、2003年末に他界した香港を代表する女性シンガーのひとり、アニタ・ムイ(梅艶芳)の葬儀に関する報道を転載してみました。このニュースは中国国内でも報じられたので、まずその新華社電を掲載した上で、香港各紙の報道を並べてみせたのです。

 アニタ・ムイは1989年の天安門事件で終息する大学人・知識人による民主化運動をきわめて支持していてことで知られています。葬儀には日本から近藤真彦氏も参列しました。いやマッチなどはどうでもいいのです。新華社が報じなかったのは、この葬儀に天安門事件当時の学生リーダーのひとり、ウーアルカイシ(吾爾開希)氏も加わっていたことです。

 ――――

 これを私の演説にたとえれば、満堂がどよめくような空気が掲示板に満ちました。そこから、

「いつものことながら当局の情報封鎖にはうんざりだ」
「香港の民主化を促進することで中国の民主化の参考となるな」
「香港の民主化を応援すべきだ」
「思えばおれたちは全人代(全国人民代表大会=立法機関)のメンバーを選ぶ権利さえないじゃないか。畜生!」

 と、際どい方向に話題が流れてしまいました。後悔すでに遅し。いつ削除されても不思議でない言論が糞青たちから相次いで出されてきます。しかし不思議なことに、もう十分条件を満たしている筈なのに、一向に削除される気配がありません。

 そして話題は天安門事件へと及んでしまいました。

「俺は四川省の者だが」

 とある糞青が出てきて、血の弾圧に投入された軍隊は四川省から回されたのだとした上で、

「だから四川の人間はいまでも北京で軽蔑されるんだ」

 と愚痴ったかと思うと、

「いやあれは成都軍区の部隊じゃないだろ」

 といった反論が出たりしました。こうなると私も迂闊に口をはさめないので様子見に撤していたのですが、

「『「J◯pa◯io」』に質問なのだが」

 と切り出して、ある日本人の書いた本に、日本は中国を再侵略するための長期的なビジョンに基づいて軍備を進めているという見方が紹介されていたという話がネット上で流れているが、これについて感想を聞きたい」

 というのはまだしも、

「いまの中国の政治状況について忌憚のない意見を聞きたい。大丈夫、削除されることはないから心配するな。管理人も君の意見を知りたがっているからだ」

 などという質問まで飛び出してきました。

 私は真面目に回答すべく中国語で下書きをしていたのですが、その間に「全人代の民主化」とか「六四のときのこと」なんて話題が主流となってしまい、とうとう口を出す結果を失したまま終わってしまいました。

 ――――

 H君は社会人で、運輸会社で運転手をしているとのことでした。他に集まってきた糞青にしても、天安門事件に対する発言から察するに、事件を「体験」したか、年長者から聞かされて実相を知っていた連中のようです。それゆえにこの不思議な対話と和やかな雰囲気が反日サイトに生まれたのだろうと思います。

 もっともH君は特に分別がある訳ではなく、検索したりすると他の掲示板では立派な形通りの糞青発言を繰り返しています(笑)。私が喧嘩腰で参入しなかったのがよかったのかどうか、ともあれ反日サイトに殴り込んでいた時期の奇跡ともいえる唯一の例外がこれでした。

 その後、私は横着ですから糞青の相手をすること自体が煩わしくなり、それならいっそメディアを使おうと、様々な筆名で台湾や香港の新聞に文章を発表する形の「コソーリ活動」に転じていき、現在に至ります。……いや、このブログで素人の中国観察日記をつけることが娯楽の柱になったから糞青の相手をする興味も時間的余裕もなくなった、という方が正確でしょう。

 実際、当ブログの初期のエントリーには糞青相手の活動報告や糞青絡みのエントリーが比較的多くありますが、いつの間にか糞青を題材にすることが少なくなり、現在のようなスタイルに落ち着きました。糞青のことを書いてやりたくても、糞青に出番がないのでこういう話題しか持ち出せない、ということもあります。

 胡錦涛は江沢民と違って、糞青を使って反日世論を盛り上げて、それを背景に日本から譲歩を引き出そうとするスタイルではありません。日本の対中姿勢も江沢民時代より硬化していますし、反日世論を盛り上げたらいつの間にか反政府運動になっていた、ということになりかねない社会状況でもありますから、糞青どもは黄金時代を回想しては「あのころはよかった」と思いつつ、フラストレーションを蓄積していることでしょう。

 このことがあったため、私はいまでも糞青にどこか憎めない、可愛げのようなものを感じてしまいます。ネット上での威勢の良さとは裏腹に、2005年春の反日騒動でデモひとつマトモに打つことのできなかった現実世界におけるあの情けなさも理由のひとつですけど(笑)。




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「上」の続き)


 さて反日ソングたる中国国歌の後にA君が「尖閣諸島はおれたちのものだ」と言い放った一件です。

 A君はさすがに私の方を向いて言ったりはしませんでしたが、見かねた元仕事仲間が半ば腰を浮かしました。

 そういうことならシナリオ変更です。

 私は立ちかけた元仕事仲間を制して、ペンを取り出すとティッシュに書き付けました。日本海軍の駆逐艦でいうなら「戦闘、反航砲雷戦!」といったところです。

「他是不是属於那些名震中外的『糞青』?」
(こいつは内外にその名を轟かせているあの「糞青」どもの類いか?)

 「糞青」は本来なら
「憤青」と書くのですが、中国で「憤青」の馬鹿さ加減を揶揄った連中が、発音が似ていることから「糞青」と蔑んで呼ぶようになったので、私もそれに従ったのです。いまでは本来の「憤青」も貶し言葉になっているようですが。

 元仕事仲間が困った顔をして、A君はそれを読んで目に怒気が宿りました。でもあいにくここは東京で私のホームですから、どういう展開になっても審判は私のために笛を吹いてくれるでしょう。

 ――――

「唔好[o甘]認真喇~,講笑之嘛~」
(そう固くなるなよ、冗談じゃないか)

 と私は笑い飛ばしてマイクを持ちました。その場はアンディ・ラウ(劉徳華)の「忘情水」で空気を取り鎮めておいて、次のローテで中共ソング、

「没有共産党就没有新中国」
(共産党がいなければ新中国はなかった)

 を以て戦闘開始です。もちろん「新中国」のところは、

 「反右派」
 「大躍進」
 「紅衛兵」
 「四人幇」(四人組)
 「六加四」(6+4=六四=1989年の天安門事件)

 と、ことごとく歌詞を入れ替えるのはお約束。ネット上では以前よくやっていたことなので懐かしいというか、変に楽しくなってきてしまいました(笑)。

 ――――

 そのあとの私は軍歌のオンパレード。これがまたモニターに当時の日本軍の支那事変における快進撃ぶりや命中精度抜群とうたわれた重慶爆撃のようなニュース映像がA君への嫌がらせのようにガンガン流れるので実に刺激的(笑)。やっぱりホームはいいものです。

 2時間だけ部屋をとったのでそれほど数は歌えませんでしたが、最後はまたアンディ・ラウの「纏綿」です。イントロのときにA君に向かって、

「[イ尓]記唔記得今日[o係]我[o尼]個日本人[o既]面前講[o左]幾多次『[o架]仔』同埋『蘿蔔頭』?」
(君は今日、日本人であるおれの前で何回『[o架]仔』と『蘿蔔頭』という言葉を使ったか覚えているか?)

 と下手な広東語で問いかけてから歌に入りました。前半部は歌詞通りに歌うので何の問題もありません。ただ、サビの部分だけ以前戯れで替え歌にしたものに差し替えました。

 請[イ尓]代我殲滅支那豬
 殺掉所有支那豬
 給我看到滅絶支那豬
 連一只都不能留
 為了環保殺光支那豬
 為人類浄化大地大海
 請[イ尓]代我殲滅支那豬
 連一只都不能留
 [o阿]滅絶支那豬

 ――――

 これ実際に歌うと文字にするよりものすごくキツいんです。相手の目の前で「支那豚」連発ですから(笑)。でも年甲斐もないことながら、勢いづくとこちらも止まりません。うざったいA君には肉薄近接して「青き殺人者」たる61cm九三式酸素魚雷をその土手っ腹にぶち込んでやった、といったところです。

 元仕事仲間は香港時代の私と余りに対応ぶりが違うので驚いていました。そりゃあのころはアウェーでしたし自分だけ日本人環境だったので自重を重ねていて、売られた喧嘩を買うこともなく、別に「いい奴」じゃないのに無理をして「いい奴」を演じていましたから。私の周囲にいた他の香港人同様、元仕事仲間もそれに気付かず、コロリと騙されていたのでしょう(笑)。

 考えてみれば、香港での私は無理をして「いい奴」を演じつつ、常に刀の鯉口を切って周囲の気配を読んでいるといった状態のようにピリピリしていたようです。その分だけ、そうする必要のない台湾がいよいよ天国のように感じられたものでした。

 香港では公私において日本人ということで不愉快な目に遭ったことも少なくありませんでしたが、こちらは一切隠忍自重。その代わり、悔しい分だけ「今度こう言われたら、こう切り返す」といったようなイメージトレーニング(笑)は重ねていました。

 だからいざ「砲撃始め」となれば今回のように月月火水木金金たる猛訓練が物を言います。加えて、日本に戻ってから糞青とのネット上の交流で磨きのかかった部分もあります(笑)。

 今回のカラオケ、私にとっては香港で蓄積されたその種の鬱屈を一気に散じたことになるのかも知れません。しかしシナブタ連発の替え歌まで歌うことになるとは(笑)。

 ともあれ元仕事仲間はこんな奴を私に引き合わせたことを反省汁。

 ――――

 その後の食事が気まずくて……となるところですが実はそれほどでもありませんでした。糞青の糞青たるゆえんは、関連分野の知識を増やすことに努めたりすることなく、ただ反日の気分に乗ってネット上で空疎に騒いでいるところにあります。

 これが現実世界に出てくるとかなりランクの高い糞青でもマトモなデモひとつ打つこともできないのは昨春の反日騒動で実証済みですね。糞青糞青と貶しながらも、こうしたあたりに私は一種可愛げのある無邪気さのようなものを感じています。

 このA君も時節柄、食事を共にしつつ小泉首相の靖国神社参拝問題を切り出してきたのですが、私はそれを遮り、まず聞きたいが君は日中関係の原点ともいえる「日中共同声明」などの3文書を読んだことがあるか、と尋ねると、案の定読んでいないのです。

 基本の資料も読んでいない奴とは日中関係を語れない。ちなみに言うと中国政府は靖国問題に口出ししたことで「日中共同声明」の第6項と「日中平和友好条約」の第1条第1項に違反している。内政干渉にあたるからだ。A級戦犯を語る資格もない。嘘だと思うならサンフランシスコ講和条約を調べてみろ。……とダメ出ししておきました。

 普段の私ならこういう難しい言葉が口からスラスラ出ることはまずないのですが、つい最近、香港の掲示板で似たようなやりとりをしていたので、幸い中国語でそれを記憶していたのです。

 ――――

 ヒョロッとした外見のA君にも、30代前半ながら一種の稚気というか無邪気さを私は感じてしまいました。

 今回の来日は純然たる観光だそうです。中国の糞青には敵情偵察の気分で無用に緊張しつつ靖国神社や遊就館に行ってみたりする奴がいますが、A君にはそのつもりもなさそうでした。その分だけ健全というべきか、香港人らしいというべきか。

 要するにA君は日本を楽しみに来たのです。しかもアキバ系でインナーには「コミパ」のTシャツ。それで頭の中は「反日」なんですから、矛盾というか撞着というか、心中葛藤することがあるのかも知れません。カラオケで初対面の日本人を前にしていきなり反日ソングですから、非常識というか、相当な変物であることは確かです(笑)。

 そういえば香港のヒッキーが安倍官房長官に脅迫状を送ったことがありましたね。差出人には実名を使い差出人住所も現住所。とりあえず警官がその住所に赴いたら犯人が引きこもっていたので驚いた、という事件です。A君もそれに似た一種の畸形なのでしょうか。……その相手を真面目に務めてやる私も畸形種ですけど(笑)。

 矛盾といえば、香港人自体がそうですよね。

 毎年6月4日に「天安門事件を忘れるな」というキャンドル集会を開いたり、民主化要求に動いたり中共による言論弾圧に反対したりしているくせに、こと日本に関する歴史問題については中共史観に素直に従って疑うことがありません。

 それゆえ香港人や香港社会の底流にはいまも「反日」や「小日本」といった気分があります。ところが、日本文化の受容度はものすごく高いのです。

 ――――

 とはいえ台湾人のように日本そのものに憧れる、というケースは少ないように思います。つまりは使い勝手のいい道具だから「日本」を愛用している、というだけなのかも知れません。

 ただ日本発のACG(アニメ・コミック・ゲーム)中毒者は着実に増えていて、若年層を中心に浸蝕がかなり進行しているといった印象です。ACGと一緒に日本的価値観もある程度入ってくるでしょう。

 香港の「伝統左派」などと呼ばれる親中紙だけを愛読するような向きには、
「日本の文化侵略が進みつつある」という危機感があるかも知れません。

 そういえば最近、香港のアキバ系BBSで
「住むところを選べるならどこにする?」という投票が行われたところ、1位は香港で2位が日本。投票者が香港人であることを割り引けば、実際にはかなりの僅差だったように記憶しています。

 ……あ、ちなみに「コミパ」というのは「コミックパーティー」という日本の有名なPCゲームだそうです。

「御家人さん、そんなことも知らないでコラム書いているのか」

 と元仕事仲間に笑われてしまいましたが、私はPCゲームとは関係のない業界やそのマーケットのことを書いて原稿料を頂いていますから、そんなこと知らなくてもいいのです。……とは開き直りでしょうかやっぱり(笑)。

 ――――

 で、A君とは結局メルアドを交換する仲になってしまいました(笑)。

 いや、別に私が香港人に使ういつもの手で飼い馴らした訳ではありませんし、A君から「反日」の瘧が落ちたのでもありません。「日中共同声明」などを読んでみたいから中国語版のURLを教えてほしい、ということです。

 理論武装した上で、メールで議論を吹っかけてくるのかも知れません。もういい歳なんだからいい加減卒業しろよ、と言いたいところです。でもそんなことは言えません。言う度胸が私にはありません。……理由はもちろん、

「いや、娯楽でやっているだけだから」

 という回答が返ってくるのが怖いからです(笑)。



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 唐突ですが、戦争はやるかやられるかです。

 例えば戦闘機同士の空中戦。どんな手を使っても相手を撃墜して、基地に生還する。それが肝要だと零戦の有名なエースだった故・坂井三郎氏は語り残しています。

 墜とせばいいんです。不意打ちだろうと囮を使おうと何だろうと、どんな手を使っても。……騎士道精神なんていうのは第一次大戦までの話。

「それでは相手と同じレベルに落ちる」

 というのは平時のBBSでならともかく、戦争ならそんなことを言っている奴から死んでいきます。坂井氏を含む第二次大戦当時の有名なエースたちは、その多くが背後から忍びよって一撃で敵機を葬るやり方でスコアを積み重ねていきました。

 平時でも、相手によりけりです。真面目な討論ならまともに相手をしてやりますが、元々話の通じない畜類が喧嘩腰で挑んでくれば、それ相応に饗応してやるのが礼儀というものでしょう(笑)。

 ――――

 いやー大人げない話ですが、香港人と一戦交えてしまいました。撃墜できたかどうかは分かりませんけど。

 ……もちろん相手は男ですし、夜戦や野戦じゃありませんよ。女性を相手に夜戦や野戦となったら笑顔で人を斬る配偶者が腰間三尺の秋水を一閃させて、いまごろ私は冥土喫茶。

 いま考えてみると、香港人とはいえあれは
「糞青」(自称愛国者の反日信者)ですね。とすれば、私にとっての現実世界における糞青初体験ということになります。香港人なので「亜種」ということになるかも知れませんけど。

 ――――

 昨日の話ですが、元仕事仲間の仲のいい友人(30代前半)が香港からやってきました。来日は半分遊びで半分仕事。……というのは、来週末にゲーム業界の展示会があるのを取材するのが本来の目的なのですが、その手前一週間を有給休暇にして日本観光としゃれ込んだ訳です。

 都心のホテルに着いて荷物を置くなり、事前連絡があった通りに初日から私を呼び出してカラオケです。カラオケといえば私はむしろ嫌いな方なのですが、香港や台湾の連中となら音痴同士で平気で恥をかけるので付き合います。

 東京の場合は、中国語の楽曲の豊富な店となると行く場所が限られてしまいます。

 ……が、なぜか私の周囲の香港人はアキバ系&特撮大好きが多いので(普通なのは配偶者くらいかも)、本当はどこでもいいんです。ちなみに誤解されると困るのですが、私はアキバ系でも特撮ファンでもありません。

 どうせまた「コンバトラーV」あたりから入るんだろうなあ、じゃあ「帰ってきたウルトラマン」あたりにしておくか、「仮面ライダー」はあいつの持ち歌だし。……などと考えつつ待ち合わせの場所に行きました。

 特撮メドレーに付き合いつつ北京語の歌を何曲か混ぜて、最後は下手糞な広東語で「ミスターBOO」の主題歌を歌って愛嬌を振りまいて締める、というのが私の定石です。

 ……さて約束した場所に着いてみると、元仕事仲間には年格好の似た同行者が1名。仮にこの同行者をA君としておきましょう。中学以来の友人だそうです。長身の痩せ形で、服装などから察するに、やはりアキバ系の様子。

 ところがこいつが曲者でした。自己紹介の挨拶を交わしたとき、何やら私に向けられた両目に不遜な光がみてとれたあたりからそもそも妙な気がしていたのです。

 ――――

 一週間日本で遊ぶのに男連れとは不粋だなあ、お前まだ彼女できないのかよー、いや仕事が忙しくてさー、などと故旧との再会を喜んでいた私たちの空気を、このA君がかき乱したのが事の発端です。

 カラオケは果たせるかな、元仕事仲間による「VVV!ビクトリー」で幕開けとなるセオリー通りの展開。……かと思ったらすぐに異変が起きました。続いてマイクを手にしたA君が選んだのは、

「大刀向鬼子們的頭上[石欠]去」

 だったのです。要するに日本人をぶっ殺せ、という内容の中共軍歌というべきもので、あの2004年の中国で開催されたサッカーアジアカップでも昨年の反日騒動でも真っ先に歌われたポピュラーソング(笑)。私は元仕事仲間と顔を見合わせてアイコンタクトです。

(おい、こいつ大丈夫か?)
(うーん、こういう奴なんで勘弁してくれ)

 特撮系カラオケなんだから、

「死ね(アー)死ね(ウー)死ね死ねー!日本人は邪魔っけだ」
(レインボーマンの挿入歌)

 ……ぐらいのシャレを効かせればいいのに、いきなり直球勝負。しかし中国語の読める日本人(しかも初対面)の前でのっけから歌いますかね普通。

 ――――

 私は元仕事仲間の顔を立てて構わずにいたのですが、A君が次に歌ったのは中国国歌。これも反日ソングです。それだけならまだしも、歌が終わってから、

「我想最後向日本人説一説:釣魚台是我們的!」
(最後に日本人にひとこと言っておきたい。尖閣諸島は我々のものだ)

 と、これは確か昨年の香港の映画祭で受賞者のひとりがスピーチの最後に口にして喝采を浴びた一節です。

 しかもカラオケ屋への移動中に雑談したときから気になっていましたが、「日本人」のところが全て「[o架]仔」とか「蘿蔔頭」になっていました。この一節でもそうです。

「[o架]仔」
「蘿蔔頭」

 というのは、広東語において日本人を貶めるときに使う一種の差別用語です。北京語の「小日本」よりひどいかも知れません。まるで私を「日本軍国主義」が人の形をした存在として見ているかのようで、ちょっと可笑しかったです。

 しかし当然ながら、そういう言葉を使われて愉快ではありません。

 ――――

 香港にいたころ、旧正月で配偶者の年配の知人の家に配偶者の友人らとみんなで夕食に招かれたことがあります。

 この知人というのは配偶者やその友人が以前勤めていた会社の社長なのですが、日本人の私がゲストとして座っている前で、話題の中で日本人を指すときに「[o架]仔」という言葉を連発し、終始その単語を使っていました。

 他意はなかったのかも知れませんが、客に対する礼を失していることは事実です。その場にいた日本人は私だけ。あのときはもう腹が立って、御馳走の並んだテーブルをひっくり返し、その知人とやらをぶん殴って帰ろうかと本気で思いました。

 でも、配偶者の知人ということで我慢しました。アウェーでもあります。それでも怒りの収まらない私は帰路に配偶者に向かって、

「どうしてあいつが『[o架]仔』を使い続けているのに止めなかった?日本人であるおれに対して無礼じゃないか。お前ら香港人風に言うと、おれの顔は潰されたってことになるんだけど、お前はそれでも平気なんだな?」

 と責めたのですが、配偶者はあいにく超天然が持ち前で、そういうことに気が回るようにはできていません。

「今度同じことがあったら、お前の家に招かれたときおれは『支那人』『支那豬』といった言葉を使うから覚悟しておけ」

 と言ったらさすがに驚いて、ただならぬ事態であること、私がかなり怒っていることがわかったようでした。


「下」に続く)



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 業務連絡です。

 急に仕事が立て込んでしまい、更新が滞ってしまい申し訳ありません。ルーチンワークの他に単発で入る仕事が一時期に重なるとブログが疎かになってしまいます。もっと忙しい人でもちゃんとブログを更新できているのに、私にそれができないのはひとえに能力の問題です。本当に申し訳ありません。

 いま多忙のど真ん中なのですが、ヤマは越えましたので、ほどなく平常に復することができるとは思います。

 ――――

 それにしてもサッカー日本代表のワールドカップ出場権獲得(しかも「全球最快」=世界最速)は嬉しいニュースでした。私見では、彼らの活躍こそ若い世代のごく自然な愛国心の育成に最も貢献していると考えていますので、その流れが断ち切られずに済んで本当に良かったと思います。

 異例の無観客試合でしたが、スタジアムの外まで来て声援を送る日本人サポーターがいて、その声が仕事をしながらテレビを観ていた私の耳にも入ってきました。バンコクのホテルでも特設会場を設けて応援が行われていました。スタジアムで観戦できないと知りつつも、日本からわざわざやって来たサポーターも多いでしょう。

 そういう人たちはかなりコアなサポーターだとは思いますが、日本を応援する気持ちは国内のスポーツバーや自宅でテレビ観戦をしている人たちも同じだったと思います。「日本代表」というより「日本」を応援しているのです。

 嬉しいじゃないですか。

 ――――

 実は昨夜(6月8日)、仕事の待ち時間のおかげでフッと1時間ばかり自由になりまして、日本の勝利でつい血が騒いでしまった私は、この喜びを中国人とも分かちあうべく、年甲斐もなく某大手ポータルの掲示板で活動して参りました。

 【多謝各位】慶祝日本隊全球最快出線!【全力支持】(出線=予選突破)

 というスレッドを立てて板の盛り上げに一役買いました。スレッド自体はすぐに消されてしまったのですが、他にも今回の試合を「抗日の機会」と捉え、テレビで北朝鮮の敗戦を目の当たりにしてガッカリしているスレッドがあったので、そこに張り付いて久しぶりに暴れた次第です。

「中国は香港相手に7-0だろ?比類なき実力だ。予選突破はいつなんだ?」

 と書いたら簡単に盛り上がってしまいまして。

「これは反中言論だ。管理人は公安に通報しろ」

 というレスには、

「通報するなら公安じゃなくて国家安全部だろ」

 と正しい道を教えてやり、

「中日関係はいま氷河期に入っている。わが民族の感情に影響する言動は慎んでもらいたい」

 と冷静さを装ったレスには、

「何で日本の出場決定が中国人の民族感情に影響するんだ?中日友好だろ?中国チームも頑張って予選を勝ち抜いて、一緒にドイツへ行こうぜ。頑張れ中国!」

 と、道理を説いたところ大破炎上して罵倒が始まりました。お里は争えないものです。

 ――――

 そんなことやっているヒマがあったらブログのコメントにレスをつけろ、というお言葉、誠に耳が痛いです。つい嬉しかったものですから久しぶりに中国語の練習をしてしまいました(笑)。

 そんな馬鹿なことやってるんじゃないよ、という向きには言葉もありません。ただこのブログ、元々は「反日サイトに対する活動報告&チナヲチ」を趣旨としてスタートしておりますので、こういう千載一遇の機会に巡り会うとつい地金が出てしまいます。

 ――――

 折角ですから軽くチナヲチの話をしておきますが、中国の小泉首相叩きというか靖国参拝阻止の動き、ちょっと異常ではないでしょうか。

「中国必死だなw」

 の一言で済ませてもいいのですが、それにしては度が過ぎているというか、傾斜しすぎているように思います。しかもときどき馬に鞭を当てるがごとく、『解放軍報』(人民解放軍の機関紙)にも日本批判の署名論評が出ます。

 確たることはまだ何もわかりませんが、必死にならざるを得ない何かが起きているのではないでしょうか。

 最近シンガポール紙の記者である香港人・程翔氏が逮捕された一件、これも深いところで「必死だなw」の動きと何かつながっているように思います。

 程翔は左派(要は基本的に親中共)で台湾統一派で、反体制系・民主化運動系とは接点がありません。しかも胡錦涛の意を受けて色々活動していた、という情報が出て、さらに中国国内でも社会科学院?あたりで逮捕者が出たあたりから、これはいつもの記者拘束とは全く違うケースではないか、と私は思うようになりました。

 いま丹念に資料に当たっている時間がないのでこのくらいしか書くことができないのが残念です。一刻も早くチナヲチに復帰すべく仕事を片付けます。

 ――――

 言い忘れましたが、私が今回活動したサッカー板、すっかり抗日板に変わってしまいました(笑)。コレダカラヤメラレマセン。




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 一応昨日の「活動」報告をしておきます。

 ――――

 日本代表の勝利を見届けたあと、某大手ポータルの天下国家を語る板と別の大手ポータルのサッカー板、アジアカップ以来通い詰めているこの2つの板で勝利報告を行いました。

 スレタイ(スレッドのタイトル)は日頃の御愛顧(ブーイング)への感謝を込めて、こんな感じで。

「【多謝各位】日本隊進決賽了!【大力支持】」

 で、スレタイ見てムカついた中国人がレスつけるたびに、

「わざわざこのスレまできて日本代表を祝ってくれてありがとう」

 と機械的にレスします。これで入れ喰い状態になりました。

 ――――

 ひとり日本人とおぼしき方が援軍で加わってくれまして有り難く思っていたのですが、途中から何とリアル香港人が出現。中国人に向けて、

「お前ら(中国人サポ)の行為は世界の恥だ。俺はむしろ日本代表を応援する」

 などなど、実際はもっときつい調子で書き込んでくれました。

 そのリアル香港人は血気盛んで、自分でも、

「香港人はお前らを軽蔑する」

 というスレまで立てて、中国人サポの行為を激しく批判。こちらも非常に盛り上がっておりました。

 ――――

 そのうちに
「あの香港人は分裂主義者(国家分裂を企てる者)だ」とか「あいつは売国奴だ」という中国人によるスレも立って、すでに反日掲示板と化していたサッカー板がいよいよヒートアップしました。

 香港人と中国人のバトルは面白かったです。記憶モードですが、

「恥を知れ野蛮人。お前らの非礼な行為が全世界に流されているのがわかっているのか」(香港人)

「香港に血税を注いでやっているのに、恩を仇で返すのか?反日のどこが悪い?この売国奴!」(中国人)

 といったノリでした。某巨大掲示板風に言うと、

 香港人>>>>>>超えられない壁>>>>>>中国人

 という感じですね。実にいいものを見ました。

 ――――

 昨日こき下ろしたばかりで言うのも変ですが、香港は底流に反日感情がありますけど、普段はそれが表に出てくることはあまりないです。

 香港の掲示板をのぞいてみると、アジアカップの決勝で日本と中国のどちらを応援しようか……と迷っている奴らが大勢います。中国人とは大違いなんです。

 日本人同様に「ウイイレ」とか「サカつく」に興じていることもあるでしょうが、アジアカップでもずっと「頑張れニッポン」モードでした。

 特にヨルダン戦、バーレーン戦は盛り上がっていましたよ。これも中国人とは大違いで、川口や中村がヒーロー扱いされていました。

 上で紹介したリアル香港人のように、中国人サボの行為を唾棄すべきものと捉えている人も多いです。

 もっとも普段ヨーロッパのリーグ戦ばかり見ている香港人はサッカーに関してはなかなか目が肥えているので、アジアカップはレベルが低いとみて人気は高くないようですね。

 さすがに今度の決勝は視聴率も上がるでしょうが……。




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 凄かったですねえ昨日のヨルダン戦。川口に神様が舞い降りたのを久しぶりに見ました。

 で、もっと凄かったのがヨルダン戦直後のネット世論です。私がよく行く某大手ポータルの天下国家を語る板をのぞいてみたのですが、

「小日本を殺せ」
「原爆を叩き込め」

 とか、あとここでは書けないような汚い&卑猥な言葉を使った脊髄反射的な反日スレが乱立して、収拾がつかなくなっていました。

 文革の紅衛兵、あるいは太平天国とか義和団、そういったレベルですね。
 江沢民も罪なことをしたものです。
 亡国の世代が育ちつつあると私は捉えています。

 ――と、日本の某巨大掲示板の某スレではまとめてみたのですが、その巨大掲示板で使われる「祭り」という言葉とは全く別種の狂躁ですね。

 あれはどう表現したらいいのか、熱に浮かされて集団で「ええじゃないか」を踊りまくっているというような印象だったのですが、呪詛に満ちているだけに戦慄させられるような暗さを伴うものでした。

 まあ戦慄しながらも例のサッカー板で「日本勝利おめでとう」スレの対応に忙しかったんですけれども。

 ちなみに呪詛に満ちた先の掲示板(天下国家を語る板)にも同じスレ立ててみましたが、こちらは管理人によって瞬殺――と思ったらそうではなくて、次から次へと反日的な新スレが立つために、スレ一覧の2頁目以降へとあっという間に押し流されてしまっていました。

 話は変わりますが、今日8月1日は中国では建軍節、つまり人民解放軍の日なんです。御存知の方も多いかと思いますがこの人民解放軍、実は「中国軍」ではないんです。正確には「中国共産党軍」なんですね。政府の命令より党中央の命令を優先させる軍隊なんです。「党の指導に従う」というのをモットーにしていて、建軍節なんで軍の機関紙である『解放軍報』のサイトをのぞいてみたら、まさにそういう社説が出ていました。

「党の絶対的な指導の下に」

 だそうです。

「『軍の非党化、非政治化』や『軍の国家化』のような誤った考え方は断固押さえ込まなければならない」

 みたいなことも書いてありました。ということは実際に一部でそういう動きがあるんでしょうけど。――はっきりした書き方ではないので具体的にどういうことなのか、是非知りたいですねえ。

 党の軍隊だから、「反革命分子」を容赦なく射殺したり戦車で轢き殺したりすることも意に介さないんでしょう。「国家の敵」ではなく「党の敵」なんですね。

 たぶん1989年の天安門事件というのは、トウ小平以下当時の指導部や長老にしたら「中国の危機」ではなく「中国共産党の危機」だったんだと思います。




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 一昨日ふれた『中国青年報』の評論、重慶の中国サポーターの振る舞いを真っ向から批判している内容で、江沢民の反日を煽る動きを胡錦涛サイドが鎮静化させようとした水面下の鍔迫り合いを示すものではないか……と書きましたが、さすが反日分子は情報統制&愛国・反日教育で純粋培養されているだけあって、そう簡単に大人しくはなりませんね。この記事、ネット世論から袋叩きに遭っているようです。

 ちなみにこうした愛国・反日分子はふつう「憤青」(アングリー・ヤングメンが語源かと思われます)と呼ばれ、逆に彼らを馬鹿にしたり揶揄ったりする際には発音が同じ「糞青」を使います。ここではもちろん「糞青」と呼びならわしますが、この糞青ども、日本の決勝トーナメント進出でいよいよ熱くなっているのかも知れません。

 ――――

 まあ江沢民はともかく、糞青の激情を煽っている人もいますからね。イラン戦のあと大手ポータルのサッカー板をのぞいてみると、

「日本決勝T進出おめでとう!」

 というスレが早速立っていて、ムカついて罵倒レスをつける糞青には、

「わざわざこのスレまでお祝いに来てくれてありがとう」

 とレスを返し、いよいよ糞青の怒りを煽り立てます。その繰り返しで殺到する糞青の多さにこのスレはageられる一方。

「術中にはまるな!レスつけたらsageられないだろ」

 と冷静に呼びかける声など糞青の耳には届きません。いやあ大漁大漁。今夜の試合も勝ったらまたやってあげるからね……ってお前の仕業かい>>自分。

 ま、反日サイトの盛り上げに貢献するのも重要な活動ですからね、ひと汗かいてみた訳です。サッカー板は反日サイトじゃないだろって?……とんでもない。アジアカップが始まって以来、日本と日本人を罵倒するスレで埋まっていますよ。

 ――――

 で、糞青からタコ殴りにされた『中国青年報』の例の評論ですが、『人民日報』や新華社、それに大手ポータルのニュースサイトなどの主要メディアには転載されていないようです。

 昨年末の楊振亜談話が相争うようにどんどん転載されていったのを思えば、やはり注目すべきなのでしょうか。党中央の暴走抑止力が弱まりつつある……というか、半年前に比べると指導部が一枚岩でなくなっているのかも知れません。

 党の重要会議である第16期四中全会が9月前後に開催される予定ですから、権力闘争がキナ臭い段階に入りつつあるのかも?――もっとも、ネット世論の集中攻撃を浴びているのを見てしまえば、さすがに転載することを躊躇したのかも知れませんけどね。

 ――――

 例の評論が集中砲火を浴びているのを見て思ったのですが、糞青(仮に25歳以下とします)は上の世代と違って、字面通りにしか意味を受け取りませんね。要は行間を読む力が欠如しているように思うのです。

 ひと昔前の中国人なら、総書記系列の新聞にマナーを守れという評論が出れば、その文章が意図するところを色々と忖度したものですが。これ、昨年末の楊振亜談話があちこちに転載されたときにも感じたことです。

 ●政治運動(文革や六四など)を全く経験していない
 ●情報統制下で愛国・反日教育を吹き込まれた純粋培養世代(当人はネットがあるので情報統制をさほど感じていない場合が多い)
 ●ほとんどが一人っ子(蝶よ花よと育てられた、中国語でいうところの「小皇帝」)

 ――糞青世代の特徴はこんなところです。民度が低下しているように感じるのは私だけでしょうか?




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(前口上の続きです)


 それで昨日の冒頭に書いたように、12月の初めに某大型掲示板の某スレにデビュー(ちゃねらー?)を果たしたという訳です。仕事が再び忙しくなってしまった3月半ばまでの短い期間でしたが、久々にチナヲチを堪能することができました。

 要は中国関連ニュースを集めて、悪い頭をひねって勝手に解釈しながら事態の進展を眺めていく訳ですが、なぜかその作業が私にはとても楽しいのです。しかもチナヲチのために集めた記事・評論が、某スレの趣旨である反日HPでの活動にも大変役に立ちました。

 申し遅れましたが自己紹介にある通り、私はチナヲチの他に「中共の嫌がることを真心を込めて念入りにやってあげる」ことにも無上の喜びを感じるのです。

 これは「六四」以前からで、たぶん大学時代の恩師や当時交流していた多くの中国人留学生たちが、私の前でいつも口をきわめて中共批判を展開してくれたからでしょう。あと図書館で香港の政論誌を読んでも最低最悪に書かれてましたし。

 実際「六四」で中共が晒した本来の姿は、恩師や中国人留学生たちの話、それに香港誌に書かれていたことが正に真実なのだと教えてくれましたしね。

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 かくして、チナヲチもできる、中共を嫌がらせることもできる、ということで、私は反日HPによく行くようになりました。

 私は歴史論争には興味がないので(そのうち理由を書く機会もあるでしょう)、靖国問題や台湾問題についての根拠なき中国の内政干渉をを非難したり、両者に直接関係してこない香港問題で意見交換をしたり、あとは掲示板という反日分子たちにとって有益な討論の場所を機能させなくするための不埒な悪行三昧を重ねたり……もちろんそれぞれ異なるハンドルネーム(HN)を使って、色々と活動しました。

 私たちの仕掛けたことがどれほど奏功したかは知りませんが、その掲示板は活動が下火になり、いまはなくなってしまいました。やっていることが汚いって?いやいや、中国と中国人が日本に対してやっていることに比べれば、このくらい実にお上品なものです。

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 その後、仕事が多忙になったため泣く泣くチナヲチから離れたのですが、7月半ばからまた自分の時間が少し持てるようになり、そうなると「手痕」で、チナヲチ再開を考えました。

 ただ私の場合、4カ月も離れてしまうといい切っかけでもないとまた入っていくのがなかなか難しいものなのですが、このときドーンと私の背中を押したのは、いま話題のサッカーアジアカップにおける中国人サポーターの大ブーイングでした。

 いや、日本を目の敵にするのはいいのですが、国歌吹奏時にブーイングするのはマナー以前に民度の問題でしょう。中継していたテレビ朝日にも腹が立ちました。会場全体の大ブーイングを何だかんだと言い訳つけて誤魔化そうとするあの姿勢。「中国のファンは中東のチームが好きなようです」って、いつからタイは中東になったのでしょう?

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 重慶でのグループリーグ第2戦(日本4-1タイ)の直後、私は意を決して某巨大掲示板中国板の例のスレに舞い戻りました。それが昨日の夕方のことです。以前色々教えてもらった先輩の皆さんに温かく迎えてもらいまして、チナヲチと中共を嫌がらせる一挙両得の活動に再び入ることになりました。

 以前よく行っていた反日サイトが消えていたので驚きましたが、他にも自分で開拓した大手ポータルサイトの反日的掲示板や、別のポータルのサッカー板などで地味に動き始めました。そんな訳で、プレステ2は主人に見捨てられて哀れにも埃をかぶっています。せめて風水をよくする効能とかがあればいいのに。

 ……何か前口上でこれだけ書いたのにチナヲチの具体的な話が全然出てきませんね。すみません。次回からは主題に沿うよう努力します(たぶん)ので、今回だけは勘弁して下さい。



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 きょうは、私がチナヲチ(China Watching=中国観察の真似事)を再開した記念すべき日であり、このblogの初日でもあります。

 再開、というのは、実は昨年の12月頭から今年の3月半ばにかけて、同じようなことをしていたのです。まあ前口上代わりにダラダラと経緯を説明させて頂きます。

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 昨年夏くらいから仕事の合間に自分の時間が少しとれるようになっていたのですが、当時の私はチナヲチではなく、「サカつく3」というテレビゲームにハマってしまっていて、余暇を全てこのゲームに貢いでおりました。

 ただ大学時代に中国関連の分野を専攻していた者として、また中国・香港・台湾を住み古した者として、一方で中国の反日気運の高まりは気になっていました。

 ネット上での新幹線導入反対署名(※註1)とか毒ガス発見騒動、あと珠海売春事件や西安の日本人留学生が誤解により宿舎で襲撃され、反日デモが行われたこと(私はこの事件をそう解釈しています)etc……そして毎日のように報じられた中国人による密入国や空き巣や凶悪犯罪。

 大学時代から卒業後数年は一応チナヲチめいたことをしていたので、「反日」が単純なものではなく、例えば上層部の権力闘争の一環でもあろうとか、あるいは尖閣問題で表立って動くことを許されない軍部をなだめる意味もあるかも、などと推測していました。ええ、「サカつく」を一生懸命プレイしながらです。

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 もちろん、天安門事件(六四)で地に墜ちた中国共産党(中共)の求心力向上のために日本が悪役に仕立てられ、反日教育まで行われていることは早くから知っていました。

 というのも上手い具合に、私は「六四」をはさんで1年間、中国のある大都市に留学しておりまして、あの「六四」の直後には「階級闘争」などという古びた言葉が新聞のトップに踊り、一週間後くらいからテレビで荒唐無稽な抗日映画がよく放映されていました。

 これがたぶん反日教育の萌芽で、システムとして教育面に導入されるのはもっと後のことですが、「六四後」というのは「六四前」とはガラリと変わった、政治的引き締めを反映した厳しい空気を大学の内でも外でも実感できたものです。

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 ちょっと話がそれましたが、ゲームをやりつつも中国の反日騒動や増加の一途をたどる中国人犯罪を横目で見ているうちに、広東語でいう「手痕」(サウハン)、まあ往年の血が騒ぎだしまして、とうとうプレステ2のコントローラーを投げ出してチナヲチの道へと入ることになりました。

 前にやっていたといっても10年のブランクがあります。その間に中国も激変していましたから、ズブの素人同然です。

 で、最後に私の背中を押したのは、某巨大掲示板にてとあるスレッド(スレ)を発見したことによります。

 中国の反日HPに乗り込んで、中国語で歴史論争を展開したり、歪められた日本像を修正すべく頑張っている人たちのスレでした。私は一応、中国語の読み書きには不自由しませんので(会話となると怪しいものですが)、自分も何か手伝えるかも知れない、いや是非手伝いたい、と思ったのが直接のきっかけです。


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【※註1】ネット署名私もやりました。だって新幹線中国に導入したってあの民度の低さとそれに反比例するような強烈な自尊心とコンプレックス、それにあの日本を目の仇にする姿勢からして、消化不良起こしたときに日本に逆ギレするのが目に見えているじゃないですか。新幹線は40年前に日本が実用化した技術です。もちろんそれから幾度となく改良が加えられて大きな進化を遂げていますが、中国はせめて40年前の技術も自前で作れないのでしょうか。もちろんこれは天罰ですね。日本が新幹線技術を実用化しようと血道を上げていたころには国を挙げて何の役にも立たない屑鉄を大量生産し、新幹線が実用化を果たして数年を経たころには赤い手帳振り回して馬鹿騒ぎしていたツケが回ってきたんでしょう。ウソじゃないですよ。中国がロケット分野で妙に強いのは、軍事的理由から文革時代も特別に許されて研究・開発を続けられたからだと言われています。




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