日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 6月27日に行われたNHK糾弾活動、私はヤル気満々だったのに20日のデモで消耗してしまったので布団にくるまってネット中継を観る破目になりました。

 あれは観始めると面白いものでつい画面から離れることができず、結局街宣から「山手線グルグル」活動(終盤にバッテリー切れで途絶)まで6時間余も張り付いてしまいました。あれほどの中継をするのだからさぞやコストが……と思っていたら6万円前後で中継機材が整えられるということでビックリであります。

 大阪で行われた活動の映像はニコニコ動画で観ましたが、カメラワークから画像からデモコースの下見に至るまで非常に質の高いもので、アマチュアの域を超えるクオリティにただただ驚くばかり。

 ……それはともかく、渋谷で27日に行われた活動では街宣のあと宮下公園に集まってトークリレーが行われましたが、終盤に近いあたりで、

「続きまして、エプロンブック編集長の……」(記憶モード)

 との司会者の声。エプロンブック?『オレンジページ』のようなものか?それにしてもそんな雑誌の編集長がどうしてここへ?……と訝しんでいたところ、登壇したのは西村幸佑さん。「撃論ムック」の聞き違えでしたすみません、てなオチで御勘弁下さい。

 さてその「撃論ムック」シリーズはムック本ならではの「丸わかり・早わかり」はもちろんのことながら、それでいて内容が濃く深く、買って読了してからも手元に引きつけておいてときどき読み返したくなる作品が少なくありません。

 で、その最新号が本日発売。お題は「NHKの正体―情報統制で国民に銃を向ける、報道テロリズム」と、正に旬なネタであります。


NHKの正体―情報統制で国民に銃を向ける、報道テロリズム(OAK MOOK 293 撃論ムック)

オークラ出版

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 問題となっているNHKの「JAPANデビュー」シリーズは台湾編以降も香ばしい内容が盛り沢山。いわばNHK史観とでもいうべきもので日本国民を縛り上げんとしているかのようです。……あ、念のため申し上げておきますと、NHK史観=中共史観と考えておけば当たらずとも遠からずであります。

 ともあれ、そうした番組を世に送り出し続けるNHKというどうやらマトモでない、少なくとも日本のために働いているのではなさそうな日本の公共放送局について、わかりやすく腑分けしてくれたのが本書です。

 本当はこれまた必読の『反日マスコミの真実2―メディアの情報支配から逃れる方法』とのセット購入でAMAZONなら送料無料!……と言いたいところなのですが、同書は売れ過ぎて在庫切れとなり、いまは中古販売しかしておりません。

 てな訳でここからは私の趣味。療養中で無聊ゆえ最近読んだものです。


零戦の記憶 (歴史群像コミックス)

学習研究社

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戦車戦入門 世界篇―シャーマン対ティーゲル (光人社NF文庫)
木俣 滋郎
光人社

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 それにしても、今年ももう半分が終わってしまうのですね。余暇の娯楽と言いつつも、ついのめり込みたくなる中国観察は、体調不良などによりどうも不完全燃焼だったように思います。

 ダライ・ラマ14世の甥御にして側近格のケドゥープ・トゥンドゥップ氏に行ったインタビューもまだupしていませんし、同氏からちょっと前に届いたレポート『チベット人権問題の現状』も手つかずのまま。orz

 ……そういえば、ビルマの少数民族・カレン族の友人Lさんがカレンバッグを私のために買い求めてくれたそうで有り難くもあり楽しみでもあります。政府軍と60年を越える内戦を継続中のカレン族の軍事組織・KNLAが最近頽勢にあるという話も耳にしているので、早いところ朝食会を再開できるようにもしませんと、Lさんと私が考えている次のステップに進めません。

 2009年の後半戦は、こうした宿題をひとつひとつ片付けつつ、身体もブログもリハビリに努めていく所存です。m(__)m





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前略 永山英樹様 物事は「つかみ」が肝心ですので上のような標題になりましたが、別に喧嘩を売っている訳ではありません。当人は真面目に書いているつもりですので、どうか誤解なさらぬよう。念のため。



 「李登輝友の会」など台湾支持グループや「チャンネル桜」を中心とした、台湾統治時代の評価をめぐるNHK糾弾活動について、改めて考えてみました。

 私は6月20日のデモに参加し、昨日6月27日はネットによる生中継を最後まで観ていました。

 これは前回のエントリーでも匂わせていたのでお気付きの方も多いでしょうが、あの「6.20NHK糾弾デモ」に対する私の評価は辛辣です。

 一言でいえば、ヒトとモノとカネの無駄遣い。

 主催者発表によると1000名以上が参加していて、緑の風船をたくさん掲げるなどしたライト風味なデモだったのに、デモ隊のコースは終始人通りの少ないNHK周辺であって、渋谷や表参道といった繁華街ではありませんでした。

 問題を一般市民に広く周知させることより、NHKそのものを叩くことに主眼が置かれたのです。何とも惜しいことでした。

 惜しいとは、1000名もの軍勢を擁しながら、そのパワーが本来使うべき方向へと用いられることなく、ただいたずらに、NHKへ直接プレッシャーをかけることのみに費やされたという意味です。

 ――――

 一般に200~300名程度の規模しか持ち得ない保守系のデモで、1000名内外の人数が集まるというのは、稀有なことなのです。当然のことながら、そこにはコアユーザーだけでなく、ライトユーザーないしはそれに近い層の参加者が多数含まれていることになります。

 ライト層が多数含まれているというのは、問題が実にわかりやすい形で明示されており、一般市民の反発を買いやすい性質のものであることを示しています。今回についていえば、それは日本の台湾統治に関するNHKの特番であり、そこで行われた事実の歪曲と捏造、さらには印象操作でした。

「おいこれ何だかおかしいんじゃないか?」

 と少なからずの人が思い、その鮮度が失われないうちにそうした思いを反映した抗議活動が行われれば、普段とはケタ違いの集客力が発生します。

 これは「時機」というものであり、約1000名を集めた6月20日のデモはその「時機」の最後の機会でした。「時機」は「バブル」に置き換えてもいいかも知れません。ともあれ「時機」にせよ「バブル」にせよ、そのタイミングを逸すれば、運動は先細りしたり分裂したりして小粒なものになってしまいます。

 それだけに、「時機」であればこそ、その数の力を以てより広範なるライト層に呼びかける形でならなければいけなかったと思います。ところが、6月20日のデモはそれをやらなかった。惜しいことです。……そして実際、昨日のイベント参加者は主催者発表で約500名と、人数は半減してしまっています。「時機」は、ひとまず去ったのです。

 ――――

 誤解を恐れずにいえば、主催者のアタマが古錆びていて硬直しているのです。

 ですから伝統的な様式に沿った抗議活動になってしまう。せっかく「バブル」が訪れたというのに、相も変わらず渋谷駅頭で「何この人たち?」と思われかねない街宣をし、集合しては来賓挨拶のような冗漫なプログラムで時間を延々と費やし、その上で行われるデモは「時機」においてこそ行われるべき大衆に対する問題の周知徹底ではなく、例によって主敵たるNHKへの殴り込み。

 殴り込むのは構いませんが、それは300名のデモでもやれることです。珍しくマンパワーに恵まれたときくらい、他の使い道を考えてもいいのではないでしょうか。

 とはいえ今回、伝統的様式とは一線を画した、文字通り画期的な試みが行われたのも事実です。

 別働隊がNHKスタジオパーク行き路線バスに乗ってNHK内部への進入を目指した「トロイの木馬」作戦(6月20日)や、「NHKの大罪」「NHK解体」というTシャツで揃えた面々が電車に乗って無言でアピールするという「山手線グルグル」活動(6月27日)がそれです。

 昨日のデモにおいては「トロイの木馬」作戦に代わり、NHKスタジオパーク行きの路線バスに乗る子供連れの家族客に対し、緑の風船をプレゼントするという小粋な戦術も用いられました。また、街宣から「山手線グルグル」活動まで、ネットによる生中継(連続6時間以上!)も行われています。

 ――――

 ただし、そうした奇抜なアイデアの大半は主催者ではなく、抗議活動に参加した「2ちゃんねる」グループの発案によるものでした。具体的にはハンドルネーム「八角」さんを幹事とした大規模OFFスレッドかと思われます。

 ●【台湾】NHKスペシャルの偏向報道を許さないOFF 16
 http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1246006817/l50

 私の記憶違いでなければ、私はこの「八角」さんとはフリーチベットのデモや三民族連帯デモ、また外国人登録証における台湾人の国籍欄表記を「中国」から「台湾」へと改める街頭署名活動などで御一緒する機会があり、ちょっとだけお話を伺わせてもらったことがあります。

 今回「八角」さんが自ら立ち上がった理由を私は知りません。



 八角は日本李登輝友の会の一般会員です。

 ですから、このNHK問題に関する友の会・台湾研究フォーラムからの情報は割と早く入手できますし、 台湾関係の団体さんに多少の意見を届けることもできます。

 が、必ずしもこれらの団体の意向に沿って動くことはいたしません。

 ネットにはネットのやり方があり、自分は李登輝友の会の会員である前に2ch住民だという意識があるからです。

 このOFFでも、団体さんと共闘するかどうかはその団体さんの姿勢を見て決めています。



 ……と、「八角」さんは上記スレッドで自己紹介しています。伝統的様式、古びた運動形態に飽き足らず、一種の歯がゆさゆえに止むに止まれず立ち上がったのか、あるいは別の理由によるものなのかは、私にはわかりません。

 ただし結果的に、この「八角」さんを中心とする「2ちゃんねらー」たちのアイデアと活動が、古びた運動形態から脱却できなかった台湾支持グループや「チャンネル桜」筋の活動に新鮮な血液を注入することとなりました。

 主催者側は、その「新鮮さ」に驚喜したようです。以下は当ブログと相互リンクしている永山英樹さん(台湾研究フォーラム会長兼李登輝友の会理事)のブログ「台湾は日本の生命線!」6月24日付エントリーからの抜粋です。



 六月二十日に都内のNHK放送センター周辺で実施されたNHK「JAPANデビュー」に抗議する国民大行動の第三回目の詳報がチャンネル桜の番組で行われたが、そこで水島総氏も指摘する通り、新しい潮流が生まれているのではないかと思わせるものがあの日にあった。(中略)

 そしてこの新潮流をNHKは予測しなかった。そしていまだに対抗手段を考えられずにいる。(中略)

 そこにはもはや「天下のNHK」の姿はなかった。そしてデモ隊は、そのさまをビデオで撮影し、あるいは実況生中継を行い、天下に見せつける。

 少なくともあの時点でデモ隊は、映像戦略においてNHKを超えていた。

 そして極めつけは路線バスでNHKの警備網を突破し、抗議のため構内に進入する若者たちの「トロイの木馬作戦」である。

 NHKはこればかりは阻止できないとも思われたが、我々の「常識」を超える形で阻止してしまった。門を閉ざし、バスの運行を阻止してしまったのだ。

 これは驚くべきことだ。

 有害な放送をし、やがて批判は収まるだろうと高をくくり、訂正も謝罪もしないばかりか抗議を徹底的に無視し、それで一件落着だと予測していた「天下の傲慢NHK」を、ここまで追い詰めるものは何かと言えば、こうした運動の「新潮流」がそれである。

 参加者一人一人は実に真剣。前回、前々回の大行動では慣れないデモに多くが戸惑ったとも聞くが、こう何度もやっているうちに「デモ慣れ」してきた感じだ。度胸も付いたし、いろんな戦法も編み出してくる。

 そして長期戦に倦むどころか「楽しんでいる」。あくまでもNHKから明日の日本を守るためにだ。(後略)


 ●これがNHKを脅かす国民運動の「新潮流」!(台湾は日本の生命線! 2009/06/24)



 いやいや永山さん、これ、「新潮流」なんかじゃありませんよ。「新鮮」でも何でもありません。独創的でもありません。……なぜならこの種の活動は、昨年のフリーチベット以来、「2ちゃんねる」ではごく当たり前に行われてきたものであり、それをアレンジしただけでしかありませんから。奇抜な企画を打ち出して、それを「楽しんでいる」のも「2ちゃんねらー」ならではの特質。

「自分は李登輝友の会の会員である前に2ch住民だという意識がある」

 と「八角」さん自らが強調している通りです。

 ここでみてとれるのは、ネットという新媒体に対して台湾支持グループや「チャンネル桜」筋の関心が低かったことと、伝統的様式にとらわれていたということです(台湾組の活動で初めてネットプリントを導入したのは私でしたし)。

 昨年のフリーチベットの「バブル」期に台湾支持グループがその波に乗り損ない、また昨秋実現したチベット・東トルキスタン・南モンゴルという「三民族連帯デモ」においても台湾が関われなかったのは象徴的といえるでしょう。

 要するに台湾支持グループは、「フリチベ」を通じて「2ちゃんねる」などに蓄積された経験値を共有することができずにいたのです。だから「新潮流」という表現になるのでしょうが、「2ちゃんねる」レベルにおいては単に昨年来の経験の積み重ねで学んだことをアレンジして実践したにすぎない、ということになります。

 ――――

 私自身は、永山さんがそのブログで示している台湾や日中関係に関する該博な知識とパワフルな文体、そして現実世界の活動においても最前線に立って汗をかく姿勢に、非常に敬服しています。たまにメールのやり取りをすることもあります。

「街宣車を先頭に立てるような敷居の高いデモはダメ」

「ライトユーザーを引き寄せないと。政治運動はつまるところ大衆相手の商売だから、マーケティングが不可欠」

「メディアを使った仕込みも大切。これは印象操作ではなくイメージ戦略」

「Tシャツやカンバッジのような関連グッズの訴求効果は無視できない」

「活動に際しては『2ちゃんねる』などネットでの事前告知が絶対必要」

 などという台湾支持グループへの歯がゆさに由来する私の意見具申に対し、真っ先に理解を示してくれたのも永山さんでした。それだけに、ネットという新媒体を自在に操る方法論へともう一歩、踏み込んでほしいと思うのです。

 それから、どうか「時機」を逸することだけは、避けてほしいと。

 伝統的様式でもアレンジが効くでしょう。渋谷駅前で街宣をやるならやるでいいのです。ただその活動中、例の「NHKの大罪」「NHK解体」という黒いTシャツを身にまとった数百人が、渋谷の繁華街のあちこちでウロウロすれば、街宣の訴求効果も自ずと違ってくる筈です。

 ――――

 「時機」はひとまず、去りました。

 しかし、今回のNHKに関する問題は先日発足した議連の活動や訴訟、あるいはNHK自体のリアクションといった要素によって、再び「バブル」が訪れる可能性があります。そのときにはどうか機を逸せず、より瀟洒な運動を展開してほしいと願うばかりです。

 永山さん、イベントには一兵卒として参加し、弱小・色物系ブログでもお役に立てるなら事前告知のお手伝いも厭わない端武者が一匹、ここにいることをどうか忘れないで下さい。m(__)m





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 体調を崩したため更新が遅くなってしまいましたが、6月20日に東京・代々木で行われたNHK糾弾デモについて。

 前回のエントリーをupしたあと医者と話す機会がありまして。

 私「私の身体、どんな感じでしょう?」

 医「相変わらずですね」

 私「ウォーキングとかやっていいですか?」

 医「とんでもない。いまは無理です」

 私「じゃあ、(志を同じくする人たちと一緒に)軽い散歩をするのは?」

 医「ああ、そのくらいならいいですよ。でも具合の悪いときは大人しくしていて下さい」

 という会話が成立して、勝手ながらデモにゴーサインが出ました(笑)。……で、当日の体調もまずまずだったので勇躍参加した次第。

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 私は例によって首からA3大のクリアファイルを吊るして、そこにネットプリントした紙を入れてプラカードに。

 ネプリしたのはもちろんこれです。A3でも使えることがわかったのは収穫でした。




 ……となれば、胸にはお揃いのカンバッジ。





 私が業者に試作してもらったもので、もちろん非売品です。予算の関係で世界に5つしか存在しないレアアイテム(笑)。

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 当日はなかなかに暑く、街宣やリレートークを見物している間に体力が消耗するのを恐れてデモだけ参加の時間に現地へ赴きました。

 ところが道に迷ってしまい誤って代々木公園に入ってしまいました。刻々と迫るデモ隊進発時間。ところが、途方に暮れて歩き回っていたら遠くからシュプレヒコールのような声が、遠雷の如くに(笑)。

 その方向へ急いでみると、いくつもの緑の風船が空にぷかぷかと。ハレルヤとばかりに合流しました。

 合流したらすぐ、何と上の私製プラカードをネプリして持っている人を見かけました。小学生のとき図画工作が苦手でいつも通信簿には「2」と書かれていたトラウマを持つ私はもう嬉しくて、思わず声をかけてお礼を言ってしまいました。ついでに名刺交換も。宇都宮からわざわざ上京してきた方のようです。

「前にウイグルの核実験のプラカードでデモに参加していませんでしたか?」

 と問われてさてと記憶を探るとそれは昨年10月の「三民族連帯デモ」。悪事千里を走るであります。私製プラカードについては、他にも何人か同じような方を見かけました。私は俄然、士気旺盛。

 デモ隊はもう出発の準備をほぼ終えていて、私は最後の第四梯団の後ろの方に加わりました。




あなうれしや!




NHKスタジオパーク前で「NHK解体!」を叫ぶデモ隊。






進めや進め。




解散式。


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 デモのコースでいえば、NHKを取り巻くように練り歩く形のものでした。人数はなかなかに多く、わが第四梯団だけでざっと120~150名いましたから、全体では700~800名くらいではないかと思います。

 途中参加で結局1000名以上に達したというのが主催者報告ですが、私自身は途中参加した人を見ませんでしたし、解散式の場所に全員が揃ったときの様子からも1000名には届いていないように見受けられました。

 ただこれはデモのみの参加者数であって、街宣やリレートーク、さらに「トロイの木馬作戦」部隊(NHKスタジオパーク行きの路線バスに乗って内部進入を試みた別働隊w)は計上していません。

 それなりの人数になったこともあり、デモ隊は悲壮感もなく元気一杯でした。沿道から拍手が送られたりする光景を私自身は目にしていませんし、昨年の5.6フリチベ代々木デモのような「多数派意識」による昂揚感はありませんでしたけど、三連発デモの最終回にしてはよく人数が集まったと思います。

 NHKを包囲するコース取りのため通行人は多くなかったのが残念でした。渋谷駅前での街宣でそれを補えたかどうかは甚だ疑問ですが(また変な団体が……と思われかねない)、デモ参加者が700~800名になれば四列縦隊でも相当な長さになります。

 今回、NHKを糾弾するという主題は見事にやり遂げたと思いますけど、一般市民に対する問題の周知徹底という意味で、この人数で渋谷を練り歩いたら相当効果があっただろうと歩きながら思いました。緑の風船をたくさん掲げてライト風味な出で立ちでしたし。

 個人的には、今後もこれだけ動員できるデモを打てるなら、NHKに対する直接的な糾弾は街宣と「トロイの木馬作戦」などゲリラ戰に任せて、通行人の密度が高い表参道や渋谷一帯を狙うべきではないかと思います。

 ――――

 余談になりますが、デモの途中で「台湾は日本の生命線!」の永山英樹さんに出くわしたので、プレゼントすると約束していたレアアイテム(上記カンバッジ)を進呈。その後ほどなく終着地に到着しました。

 デモ隊の最後である私のいる第四梯団の来着を待って解散式がスタートしたのですが、私はこれしきのデモですっかり消耗してしまい、消耗したことに驚いて途中離脱。遊就館茶室でひと息入れてから早々に帰宅しました。

 解散後もNHKの前をみんなで散歩したり「トロイの木馬」第二部隊をめぐる騒動(NHKが路線バスの進入を拒否)といった面白げなイベントがあったようですが、私はもう一杯一杯で、遺憾ながらそこまで付き合えませんでした。

 さて、今後この問題がどう展開するのかはわかりませんが、私たちはここから先の重点はNHK糾弾から問題の周知徹底に軸足を移すべきではないかと思います。この問題を広めることによって、日本人が本来あるべき歴史観を取り戻すことができるからです。

 NHKに対してはメンバーのグレードアップ、要するに現在の市民レベルからすでに結成されている議連による国会などでの活動への「昇格」に期待したいところです。

 ……まだ体調が回復していないので大したことも書けずお恥ずかしい限りですが、とりあえず6.20デモについてはかような次第。私自身は今後もデモがあるなら懲りずにやはり参加して、そうでなければプラカード複数を網棚に立てかけて山手線をグルグル回ったりするかも知れません。あと丸ノ内線とか銀座線とか、乗車率の高い地下鉄を狙う可能性も。

 道化役は国籍法改悪案反対のとき以来慣れていますから、個人の活動で出来ることならやれるだけのことをやるのみです。そういえば最近、夏めいて来たのでフリチベTシャツでコンビニへ通えるのが嬉しくて嬉しくて(笑)。

 つい張り切ってしまうのは仕様ですからどうにもなりません。やらずに後悔することだけはしたくない、との一念のみです。





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 より良き台湾の未来を構築せんと頑張っている日本在住の台湾人グループの中心的存在で、メルマガ「台湾の声」編集長・林建良さんによる檄文が有志に向けて発せられたようで、ありがたいことに昨日、私のところにもメールが届きました。

 例のNHK問題に関する現在進行形の動きですが、これをテコに日本人の台湾・台湾人に対する理解が深まるとともに、台湾の有志にも元気をもたらしてあげられたら、と考え、私はその趣旨に全面賛同した次第。転載大歓迎であります。

 「受付締切:6月22日必着」と時間がありませんので、どうか皆さん、お急ぎを。



【一万人を目標に】NHK集団訴訟の原告募集!


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 日本人も台湾人も原告になれる。費用はかからない。みなでNHKを訴えよう!

 チャンネル桜二千人委員会へ訴訟委任状を郵送してください!

 協力してください。お願いします。22日まで一万人の原告を募集!!転送転載を!


 台湾の声編集部

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  ●【原告募集!】 NHK集団訴訟 「訴訟委任状」提出のお願い

 「NHK スペシャル シリーズ『JAPANデビュー』第1回『アジアの“一等国”』」をはじめ、番組製作・放送において著しい偏向報道や歪曲、捏造、印象操作等を行いながら、国民からの抗議や批判にも不誠実な対応を改めようとしない NHK に対し、公共放送としてあるまじき道義的責任を問うべく、集団訴訟 を提起いたします。

 つきましては、本訴訟に 原告 としてご賛同いただける方は、下記の要領にて 「訴訟委任状」 をお送りください!

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 ●【1】 「訴訟委任状」用紙をダウンロードし、必要事項 (日付、郵便番号、住所、氏名) を明記の上、必ず 捺印 をして、「訴訟委任状」を作成してください( 「訴訟委任状」サンプル をご参照ください )。

 ◆「訴訟委任状」用紙 Word版 
 http://www.ch-sakura.jp/sakura/NHK_lawsuitproxy.doc

 ◆「訴訟委任状」用紙 PDF版
 http://www.ch-sakura.jp/sakura/NHK_lawsuitproxy.pdf

 ◆日付、郵便番号、住所、氏名をご記入の上、捺印願います。氏名だけは必ず直筆 にてお願いいたします。

 ※ 「訴訟委任状」サンプル をご参考に、ご記入・捺印 をお願いいたします。
 http://www.ch-sakura.jp/sakura/NHK_lawsuitproxy_sample.pdf

 ●【2】 完成した「訴訟委任状」を、下記まで ご郵送願います。
   〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-1-16 若草ビル1階
   日本文化チャンネル桜 二千人委員会 事務局 「NHK集団訴訟 委任状」係

 ●【締切り】
  平成21年6月22日(月) 必着

 ◆注意事項

  委任状は、お一人一枚でお願いいたします。連名は無効です。

  氏名は、必ず直筆 にてお願いいたします。

  必ず 捺印 をしてくださいますよう、お願いいたします。捺印のないもの、シャチハタ印は無効になります。

  FAX や メール添付にて送られた「委任状」は無効です。必ず、オリジナル(本紙)をご郵送願います。

 ◆資格・その他

  NHKに視聴料を支払っている方でも支払っていない方でも結構です。

  国籍は問いません。

  未成年者はご遠慮下さい。

  今回の訴訟は民事訴訟です。受信料を支払っている方については、契約違反で損害賠償請求、支払っていない方については、慰謝料の請求をする予定です。

  委任状をご送付後は、裁判所からの連絡や通達等はありません。全て代理人の弁護士がご対応いたします。

  現在、高池勝彦弁護士を中心に弁護団を準備しておりますので、詳細は後日発表いたします。

  今回の金銭的なご負担は委任状の郵送料のみです。 別途、訴訟団としてご支援を呼びかけることはあります。


 ●【お問い合わせ】TEL:03-6419-3900 MAIL:info@ch-sakura.jp

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 詳しくは「【原告募集!】NHK集団訴訟 「訴訟委任状」提出のお願い」参照。
 http://www.ch-sakura.jp/topix/1054.html



 最後に。手製のプラカードを鉄面皮にもネットプリントで配布中です。もし宜しかったら使って下さい。旗の画像サイズを基にA4で作ったのでA3だとチト苦しい気もしますが。




 ファイル名:日本人支持台湾

 予約番号 :93395443

 有効期限 :2009/06/22





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 のっけから飛ばしていきますが、馬英九ってなぁとんでもねえ野郎でしたね。全くもって前評判通り。ていうか前評判より媚中な感じがするのですけど、どうなんでしょう?

 前回の立法委員選挙と総統選挙で国民党と馬英九に圧勝させた台湾人有権者は、いまごろ悔やんでも遅いのです。大いなる開放政策で中国人観光客の大挙流入を許してしまいました。そのうち台湾に対する中国企業の投資認可なんてとこまで進んだら、台湾はもうおしまいです。

 眺めていてどうしようもないなあ、と思うのは、民進党を筆頭とする台湾の現状維持ひいては台湾独立を掲げている政党が内部分裂したりしていて、有力なものがいないことです。私は民進党が余りにひどく、それに取って代わる政権を狙える台湾人政党がないから、選挙では国民党と馬英九が大勝した、と考えています。

 例えば台湾の『自由時報』あたりでコソーリ活動をするにしても、エールを送るべき有力な政治勢力がいないので困ってしまいます。有権者も同じように困ってしまうことでしょう。この状態を早いところ何とかしてほしいものです。

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 私が思うに、台湾人を4つの世代に分けてみると、悪い言い方ですが一番腐っていて中国人めいているのが第二世代。蒋介石~蒋経国の一党独裁時代に教育を受けて成人しているので、中国人らしく分離独立(内部紛争)も好きなら賄賂も好き(ただし蒋経国自体は、少なくとも李登輝政権成立の地ならしを行ったという点を評価すべきだと思います)。

 じゃあ第一世代はというと、いわゆる日本語世代であって日本の統治下で教育を受けたか教育を受けて成人しています。

 第三世代は御存知「哈日族」に代表される親日的な世代。これは李登輝~陳水扁時代に成人していますから、「自由」「民主」といったものを空気のように、つまりそれが存在していることを自分でも気付かないほど当たり前に思うことのできる世代です。

 第四世代はこれから成人してくる台湾人であって、陳水扁時代に導入された台湾本位の教育を受けています。馬英九が妙なことをしなければ、「自由」「民主」そして「台湾」を空気のように感じるでしょう。問われれば、自分は断じて中国人ではないと断言できる世代です。

 問題はいまの台湾政界は第二世代が中核となっているということです。一般論としていえば、分裂と独裁と賄賂が好きな世代です(独裁が好きだから分裂する訳で)。この世代が台湾の未来を左右してしまうような重大な決断をやったりなんかすると、日本にも影響するのでシャレになりません。

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 国益という点からいえば、日本はもっとアメとムチをチラつかせて、有形無形の強い圧力を台湾にかけるべきだと思います。台湾を絡めとろうとする中共政権の魔の手をぶった斬って、台湾を囲い込むくらいの気合いが必要です。

 それなのに、ああそれなのに。国営放送が「JAPANデビュー」とかいう番組で台湾に対する日本の統治のあり方について歪曲というより捏造&印象操作というべきツッコミ所満載の番組を放映してしまいました。

 放映後の事態の展開ぶりからすると、NHKは良い意味での「壮大なる釣り」を行ったというか、日本のために極上燃料を投下したようでもあり、中国に対する自爆テロを敢行したかのようでもあります。

 ありていは、どこのテレビ局だろうと新聞社だろうと、キティはいる、ということなのだと私は思います。キティ含有率で立ち位置が変わって来る訳で。NHKだって「激流中国」という、中国国内の良識派から喝采を浴びたシリーズものを制作したりしています。キティにできる芸当ではありません。

 今年の6月4日、すなわち天安門事件20周年に際しては、中国国内で視聴できるNHKのニュースが、「六四」に言及するなり真っ黒い画面に変わったということを、その映像つきで報じたりもしました。

 キティは、その持ち前の反日性向でもって番組を制作したに過ぎません。「会社」としては、中国(ていうか党中央宣伝部)からの「激流中国」に関するクレームや、もう独占ドキュメンタリーなんか作らせないようにするよ、などという既得権益への揺さぶりに屈したというところでしょう。

 ――――

 ともあれ、キティな番組が全国のお茶の間に流れてしまいました。ところが10年前と異なるのは、本来無力である小市民一人ひとりや有志によるグループが、インターネットという個人でも情報発信の可能な媒体を手にすることで、ひとつのムーブメントをつくり上げたということです。

 その動きが無駄でなかったことは、安倍晋三氏、中川昭一氏、森喜朗氏など親台派の議員を含む合計約60名による議員連盟「公共放送のあり方について考える議員の会」が発足したことでもわかります。





 ちょっと大袈裟にいうと、民の声なき声がネットを通じて増幅され、ついには政界をも動かした、ということになるでしょう。

 番組を制作したキティにしてみると、望んでいたのとは真逆の方向に、反作用が働いてしまった訳です。こういう結果になるくらいなら、無視され忘れ去られる方がどれだけマシかわからないでしょうに(笑)。

 ともあれ、極上燃料が投下され、良い意味でそれによる大炎上が発生し、いまもなお延焼を続けている、というのがいま現在の状況です。私たちとしては、これを絶好機と捉えて、台湾と台湾人、また日本による台湾統治時代について学び考え、また「日本の国益からすると、これからの台湾はどうあるべきか」ということに思いを致す必要があります。

「日本の国益からすると、これからの台湾はどうあるべきか」

 という物言いに反発する向きがあるかも知れませんが、私は、まず日本人であり、常にその立場から物事を考えます。当然ながら何事も日本の国益優先です。チベットをはじめとする中国における少数民族の自治権拡大・分離独立問題はもとより、「08憲章」のような中国内部からの民主化運動に向き合うにしても、私のこの姿勢は一貫しています。

 あえて言いますが、日本の国益に反するなら私はフリチベなんざ潰しにかかりますから。

 ――――

 台湾内部のことは、本来なら台湾人たちで決着をつけるべきであり、第三世代の政界における台頭の早からんことを祈るばかりです。

 ただしそれにはまだ時間がかかりますし、現政権が国民党の馬英九によって率いられていることを思うと、日本からも某かの働きかけを行う必要があると考えています。差し当たって、台湾の好ましい変化を願う日本在住の政治グループを応援することが手っ取り早い方法です。

 いま現在にあっては、NHK問題を風化させず、追及の声をいよいよ強めていく方向へ持っていくことが肝要かと愚考する次第。

 あの番組の内容は歪曲だひいては捏造だ、との声を上げつつ、日本による台湾統治の歴史や台湾の現在を把握することです。

 日本による台湾統治について詳しく知ることは、先代の成し遂げたことを再発掘する作業に他なりません。そこには光もあれば影もあるでしょうが、なぜ戦後60年を経ても日本への愛着を捨てない老世代が台湾にいるのか、ということは一考に値するテーマかと思います。

 とりあえず、自分には何ができるか、どういう形でこの問題に参与していけるか、ということを一人ひとりが考えていけるようになればいいな、と私は願っています。




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 御無沙汰致しております。先日、ようやく検査入院たる「刑期」を終えて娑婆に戻って参りました。

 戻ったものの、文字通り「検査入院前に戻った」というだけで、要するにまだ「療養中」の貼り紙をはがすことを医者が承知しておりません。

 ただまあ、本気で記事漁りができないとはいえ、それこそ「娑婆の空気」に馴染むべくちょこちょこと拾い物をしたり、遊就館茶室でマターリしたり、また志を同じくするたくさんの人たちと一緒に軽い散歩をする(笑)程度であればいいのではないか……と、そこは自分で勝手に判断して動いていく所存です。

 ともあれ拙宅に戻ったのですが、転居したてであったため、家財道具の新調やら引っ越しにありがちなトラブルなどへの対応で慌ただしく日々を過ごしております。

 しかしながら、新しい拙宅は干し終えたたばかりのお布団のように実に心地よく、引きこもりになってしまいそうです。

 ……というより旧宅の環境がひどすぎた、というべきかも知れません。何せ風水最悪物件。

 旧宅における私の仕事部屋は角部屋だったのですが、そこから見える景色が、もう何とも。




▲南西方向の窓です。首都高速が複雑に絡み合うようにして目の前に。これは「首筋に何本もの刃を当てられた」状態。
ちなみに東京タワーも見えるのですが、電波塔や高圧鉄塔は良い気をかき乱す元凶。




▲こちらは北西方向の窓。目線の高さだとやはり首筋に刃が……。




▲やはり北西方向の窓。見下ろすとさらに別の刃が……。


 私とは古い付き合いである香港の老風水師・Y老師によると、風水鑑定は悪い風水を改善するのと、よい風水をより良くすることで世帯主の開運を招くものだそうです。

 しかしこの旧宅に入居した際、転居のたびに送るよう義務づけられている「間取り図&画像&周辺マップ」を目にしたY老師はすぐ電話してきて、

「他の部屋に引っ越しなさい」

 と、それだけ。要するにその道の権威であるY老師を以てしても改善しようのない、もんのすごーい激悪風水。それでもその場所の相場から当時で3~4万は安い家賃でしたから、お録の少ない貧乏御家人としては風水二の次で即契約。

 2年ごとの更新のたびに、

「申し訳ありませんが、家賃は据え置きで宜しいでしょうか?」

 と低姿勢で尋ねてくる管理会社に「何かあったなこの部屋」と思いつつ、霊感がないことに胡座をかき、家賃の安さを優先した次第。

 約8年住み古してみた結果が「現在療養中」ということなのかどうか、よくわかりませんが御覧の通りであります。

 ちなみに新居はY老師から太鼓判を押してもらっているうえ、「より良くする」ための処置も講じてもらったので、風水に関しては心安んじていることができます。

 以上、取り急ぎ「出所」報告まで。日本と台湾と私にいいことがありますように。

 ついでに中国にもたくさんイイコトがありますようにw。





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 現在まだ検査入院中ゆえ、諸事手許不如意となってしまい申し訳ありません。愛機マクブクを持ち込んではいるのですが、人目につくとマズいので、タイミングを測って非常階段で皆さんからのコメントを読んだりしています。レスすることができず申し訳ありません。

 ただし今回は特例。前回のエントリーにコメントを寄せて下さった、「香港人」さんへのレスです。



●Unknown(香港人) 2009-06-04 23:13:38


20年前はわたしちょうど高校生でした。

学校も天安門にデモや絶食している北京の大学生のことを全校の生徒を集まり、一緒に唱ったり、学生さんがどうしてこういうことしているのかを説明してくれました。

その後、同級生や兄弟にも一緒に香港で何回か、デモを参加しました。

もう忘れかけていましたが、御家人さんのブログにこの映像をみて、その時のことを思い出しました。

やっぱり悲しく涙もでました。

未だも学生さんたちが悪者にされて本当に可哀想です。

国を愛しているだけなのに。。。。

わたしはやっぱり中国ではなくて、香港で産まれてきて親に感謝しています。



「香港人」さん:

 初めまして、御家人です。m(__)m

 いま入院中でPCを自由に使えないので、こっそりと非常階段からレスします。

 私の配偶者(妻)も香港人で、あなたと同世代で、あなたと全く同じ体験をしました。

「中国ではなくて、香港で産まれてきて親に感謝しています」

 というのも、配偶者がときどき使う言葉です。

 六四事件当時、私は上海の大学に留学していました。当時交流のあった中国人大学生たちは、いまでも私のことを「戦友」と呼んでくれます。あなたも、私の「戦友」ですね!私と親しい当時の学生たちも、きっとあなたのことを「戦友」と呼んでくれることでしょう。

 ――――

 人間は、憤激が極点に達すると涙が出るということを、20年前のあの日、私は初めて知りました。

 私は前回掲載したYouTubeの動画を、一年に数回だけ観るようにしています。理由はあなたと同じです。この「血染的風采」を観てしまうと、悲しさと怒りと、そして当時の学生たちの「無奈」な気持ちが心いっぱいに湧き上がってきて、仕事ができなくなってしまうからです。

 いま、香港の政治状況も大きな変化を迎えています。あなたや私の配偶者のように、英国の植民地時代に教育を受け、六四事件に接し、「中国の植民地」になる前に成人した世代は、香港の政治的・社会的現状について「無奈」を感じることが以前より増えているかも知れませんね。

 一人ひとりがやれることは、ほんの少ししかありません。一人ひとりの行動による作用は、実に小さいものです。それでも私は、「香港人」さんが一人でも多くの若い香港人たちに、六四事件のころの思い出を話してくれればいいな、と考えています。

 香港の歴史に基づいていうなら、あなたたちの世代は、香港における最後の「良心ある世代」なのです。

 中国から強要された現在の教育を受けている香港の若い人たちは、すでにあなたたちとは少し違う価値観を教育によって身につけていますから、あなたたちの体験を消化するのは、難しいかも知れません。

 それでも、やはり一人でも多くの若い香港の人たちに、「香港人」さんが御自分の体験とそのときに感じたこと、考えたことを話をしてくれたらいいな、と私は考えています。





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★★★「血染的風采」by 梅艶芳★★★






平 反 六 四





あのときのこと。






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