日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)








10年ぶりの東海道新幹線。




立てたタバコが倒れないのはお約束。ちなみに「サンライズ出雲」(東海道線区間)でも同様です。




現在籠城中であるホテルルートイン岐阜羽島駅前。




部屋の窓から。


 私用で岐阜羽島に来ています。

 強化合宿のつもりで目を通すべきものを色々持って来て読んでいるのですが、バンクーバー五輪が始まってしまうとやはり気が散ってしまいます。現時点でのメニュー消化率は60%(笑)。

 別に岐阜羽島でなくても良かったのですが、ホテルがオープン間もないとかで宿泊費が激安キャンペーン中。交通費を加えても御殿場に籠るのと大差ないので今回は伊吹山系を眺めることにしました。東京から乗り換えなし・約2時間で来られるのもありがたいです。

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 ここまで来たら本当は犬山城まで足を伸ばしたり、華厳寺あたりでしし鍋に舌鼓を打ちたいところですが、合宿ゆえにそれはお預け。まあそれでも一応街歩きくらいはしてみようと散歩に出たら、街がありませんでした(笑)。

 いやー本当に何もないのです。元々何もなかったところに新幹線が通るってんで岐阜羽島という駅をこしらえたのですが、それから半世紀近く経っても何もないまま。




駅前がとても寒いです。




駅前から伸びている大通りもこれまた寒くて。



 ああここはちょっと天理に似ているな、と思いました。日本でも珍しい宗教都市・奈良県天理市です。奈良へ行ったとき石上神宮へお参りするためにそこで下車したのですが、神社までの道すがらカルトな建物がたくさんあって辟易した覚えがあります。

 まあそれは仕方ないとしても、駅前広場が変に寒々としていて、街は小綺麗なんだけどどこかよそよそしくて、変な秩序のようなものが組み上がっている雰囲気が街全体に漂っています。良い意味での猥雑さに乏しい商店街を歩きつつ、北朝鮮の平壌というのはこんな感じなのではないかと勝手に想像したりしました。

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 岐阜羽島はカルトの聖地ではないものの、駅前はいわば人工都市ですから無機質であることから逃れられていません。しかも駅の利用者が少ないため商店街がなく、それゆえ賑わいもなく無愛想で、

「ああこんなところにゃ死んでも暮らしたくないもんだ」

 という、天理同様の感想を抱かせてくれます。カルトでないだけマシですが、多少の偶像崇拝は入っているようです。




ほらね、将軍様が(笑)。



 近くを走っている県道が、このあたりで旧街道というか美濃路と重なっているのが取り柄といえば取り柄。ただし現在は土建屋のトラックが往来するだけの幹線道路で沿道にはファミレス崩れか大衆食堂のようなものしかなく、往時を偲ばせるよすがなどは何もありません。

 近所の人たちに尋ねてみたのですが、老いも若きも「美濃路?何それ?」てな反応ばかりで、むろん由緒を記した高札などがある筈もなく、このあたりは羽島市の怠慢を責めたくなります。

 唯一の救いは、駅から離れるとビジネスホテルや立体駐車場などの視界を遮るものがなくなるので、冴え冴えとした伊吹山系を拝めるということです。十数分も歩けば長良川の土手に出ることもできます。









 要するに、「楽しめるのは人の手が入っていないところだけ」という不可思議な特性を持っているのが岐阜羽島。見所満載の美濃国にあって、どうもここだけは真空地帯のように例外であるようです。

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 籠城戦ですから携帯口糧は十分に準備してきましたし、岐阜羽島駅構内にコンビニめいたキオスクがあるので不自由はありません。ただし外食となると「美濃路」まで多少歩かなければなりません。

 もっともホテル内にレストランがあり、ここで夕食をとることができます。とはいえ有り体は朝食バイキングの食堂ですから悪い意味で飾りっ気がなく、やや極端にいうと旧日本海軍軽巡洋艦の兵員食堂をモダンにしたような場所にテレビが一台置かれているだけです。

 利用するのは宿泊客ですから揃いも揃って部屋の備品である甚平を着崩した姿で、なぜか要育毛率と肥満率の高げな小汚いオサーンばかり。テレビはローカル局の地味な番組と見たこともないCMを流していて、嫌が応にも場末感と僻地感をかき立ててくれます。

 ……でも、こういう枯れ葉が詰まって水が淀んでいるドブのような雰囲気に身を委ねてしまうと妙にくつろいだ気分になるので、私は嫌いではありません。大垣へ出る路線バスや岐阜・犬山方面へ乗り継げる名鉄の駅があるので、次回は是非観光の足場として利用したいところです。

 ただ一点、「ホテルルートイン岐阜羽島駅前」は新しく清潔でフロントの対応もとても良いのですが、部屋は狭いですね。同じ「コンフォートシングル」でも同系列の「ホテルルートイン御殿場駅南」に比べると格段の差がありました。





 もし来年に来ることがあれば、「開業1周年キャンペーン」とかで現在の宿泊料金が維持されているに違いありません。





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 昨年秋以来、病気療養をいいことに「常時東京に張り付いていろ」という駐在員の仕事を一時的ながらも大幅に減らした私は、公用私用で東京を留守にすることが多くなりました。

 転地療養という建前のもとカナーリ楽しんでいたりしたのですが、かように自由な日々も、もうすぐおしまいです。

 それはともかく、私は離京・帰京のたびに靖国神社に参拝して挨拶めいたことをします。

 最近は拝殿だけでなく、「piyo」さんから教わった元宮と鎮霊社にもお参りしています(拝殿左横の黐の木の奥に秘密の入口が)。こちらは鬱蒼とした樹林のなかに鎮まっているので、ふと風が騒ぐと嵐気めいた雰囲気が満ちてただごとではありません。

 今回は私用で岐阜羽島というところへ行くことになり、新幹線は昼なので朝9時ごろ靖国神社へ行きました。

 地下鉄に乗ったらラッシュアワーなのにガラガラであれ?と思い、思いつつ九段下で下りて地上に出て大鳥居を仰いだら、その下に街宣車やら変な人たちが屯集しておりました。

 そうか、今日は建国記念日だ。旗日だから地下鉄も空いていたし、「紀元節」だからこういう手合いが湧いて出ているのだな。……とようやく気付いた次第。

 「こういう手合い」が群れている横を通るときに、

「イタい香具師どもが集うスレはここでつか?」

 と腹式呼吸でつぶやいてみました。何人かがそれに応じて振り返ったのですが、一瞥したのみで何も起こりませんでした。

 連中が「2ちゃんねらー」ではなかったからでしょうか。自分をイタいと思っていないからでしょうか。……むしろ、私の発した言葉を言葉と解さず、犬が物音に振り返るような反射的行為だったのかも知れません。

 もちろん、最もイタいのは「ここでつか?」などと大声で呟いている年甲斐のない私に決まっています(笑)。

 どうも私は、勤王の志はおろか尊王のココロのカケラすら持ち合わせていないヒコクミンであるようです。

 一般参賀とかで感極まって万歳を唱えたり、「紀元節」ということでお揃いの変な車&変な服装で靖国神社に来るような手合いはどうにも苦手で。……まあ虫酸が走るとでもいいますか。

 建国記念日なんざ、私の中では「みどりの日」(4月29日時代)と双璧をなす胡散臭い祝日でしかありません。たまたまその日に九段へ来たことで、嫌な思いをしてしまいました。

 もちろん、靖国神社にとって2月11日は大切な日ですから、冒頭に掲げた写真の通り、鳥居の様子が普段とちょっとだけ違っています。





 これですね。榊の枝を掲げるのです。神職の方に尋ねると、「清浄」を重くするためだそうです(元日や例大祭でもこれをやります)。そう言われてみると、なるほどある種の清潔感を伴っているように思えます。

「やっぱり、紀元節だからですか?」

 と問うと、

「いや、建國記念祭です」

 と訂正されてしまいました。……建國記念祭。orz

 どことなく有難味のないというか、清浄さに欠ける俗っぽい名前なので可哀想になりました。何というか、百貨店のバーゲンセールとかサンバでカーニバル♪ってな感じで。そうでなければ、北島三郎がしゃしゃり出て来そうで。ええ紅白歌合戦のように。

 靖国神社も、悲痛であります。「國」という漢字に意地がみてとれるようでもあります。

 ともあれ離京の挨拶を済ませてから遊就館茶室で一服した私は、わが生活圏内では「このひとがいちばん美人だ」と確信している店長さんの笑顔に癒されて帰途に就きました。

 ちなみに水天宮は子宝&安産の神様のせいか、鳥居に榊を飾ってはいませんでした。

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 そんな訳でいまは岐阜羽島にいます。駅前のビジネスホテルに籠城中。




自室の窓から。イブーキ。



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3DCG(47)戦艦大和と沖縄特攻 (双葉社スーパームック) (双葉社スーパームック 超精密3D CGシリーズ 47)

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 凄いのは付録DVDのオリジナルCG動画。全編40分超の質量共に充実した内容に圧倒されます。

 戦艦大和、というより「大和」以下の第一遊撃部隊による沖縄海上特攻をここまで精密に描いた映像作品は、ある意味初めてではないかと思います。

 ……いや、多くは語りません。ただただオススメするのみ。

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日米空母決戦 (双葉社スーパームック 超精密3D CGシリーズ 42)

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 ちなみに以前紹介したこともありますが、こちらのDVDも必見。知る人ぞ知る「とっちー」さんこと栃林秀氏による力作です。





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 昨日は東京都心部でも雪が降りました。

 私は早々に寝てしまったので盛大に降り出したところしか見ていないのですが、今日の午前中に散歩した際、水天宮の本殿の屋根に雪がそれなりに積もっていたり、人形町~小伝馬町~馬喰町と歩いた際に日の当たらない部分にちょっとした雪塊が残っていたりしました。

 つい更新を滞らせてしまいましたが、1月の私は御殿場でマターリと年始を過ごしてから、最後の「旅仕事」である「北海道」「奈良」をこなして帰京して一息入れたあと、自らを労る意味で、神宿る里・旧八束郡八雲村大字熊野を中心に、車中泊も含めて一週間ばかり出かけておりました。

 いま、臍を噛んでおります。出発を一週間遅らせていれば現地で雪景を拝めたのに、という憾みです。まあ毎日好天で暖かかったおかげで、出雲神話から戦国時代に至るまでの旧八雲村の史跡の数々を堪能することができたのですけど。

 明日は2月3日。出雲国一之宮・熊野大社では節分祭で盛大に雅楽が奏されることでしょう。人出を嫌うので敢えて閑散期を狙ってスケジュールを立てたのですが、天候のこともあり現地に行って初めて知った雅楽に関することもあり、いまは少し後悔しています。

 ともあれ2月であります。これから1カ月、私は「身辺整理」と「自主トレ」に明け暮れることになりそうです。前者は晩年にふさわしい生活にシフトすべく本業副業の再編成を行うことであり、後者は素人による中国観察の本格再開に向けた始動作業のようなもの(まだ「キャンプイン」できる状態ではありません)。

 私の場合、神田神保町の「すずらん通り」といえば内山書店と東方書店ということになるのですが、先日その内山書店と階上のアジア文庫にて、「自主トレ」に必要なものをごっそり買い込んできました。

 「記事漁り」に対してN医師の解禁令がまだ出ないままなので、とりあえず昨年の中国の流れを私なりに体内へ注入しておこう、というのが「自主トレ」の主旨。

 このため、なるべく手垢のついていなさそうな内容の定期刊行物を選定したのですが、ついその最新号を読んだら気が昂ってしまってどうにも眠れなくなってしまいました。なるほど「記事漁り」がまだNGな訳だと理解しつつ、刺激の少ない古いものから、と昨年初めから順を追って読み始めることに改めた次第。

 昨日の『読売新聞』がトップで伝えた「日中共同歴史研究委員会」のニュースにもうっかり接してしまい、実はいまもカナーリ焦れています。

 ……要するに、いまなお暫くは当ブログの本旨に沿ったエントリーを書けないことの弁明をしている訳で(笑)。とはいえ「旅日記」に変じてから3カ月、ようやくここまで回復してきたので、もうちょっとだけの我慢我慢と自分に言い聞かせているところです。

 取り急ぎ近況報告まで。気が向けばまた「旅日記」(続編)をupすることがあるかも知れません。





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