作業所について理解を深めてもらおうと、区内の14団体が一堂に会するイベント「港南区コミュニティケアフェスタ」が12月10日、港南公会堂で開かれる。掲げるテーマは「しる、つながる そしてささえあう」。団体の枠を超えて作品展示や作業体験などを行うイベントを合同で開くのは区内で初めて。
地域で暮らす障害者の働く場、生きがいの場となっているのが作業所。食品や手工芸品の製造・販売や企業の下請け作業、喫茶、配食サービス、パソコンを使った製品・ホームページの作成など通所者に合わせて様々な活動を行っている。
横浜市障害者地域作業所連絡会によると、現在は横浜市内に200カ所以上の作業所があり、4000人を超える障害者が通所しているという。横浜市内在住の養護学校の卒業生の約3割が地域作業所または活動ホーム、小規模通所授産施設を進路に選んでいるという。
港南区障害者地域作業所連絡会には9法人、16事業者が所属し、約320人が働いている。
今回のイベントでは作業所をはじめ、障害者を支援する事業所での仕事を一般の人にも体験してもらうコーナーのほか、作品展示や各団体の活動を紹介するステージ発表がある。展示パネルでは作業所の様子や日ごろの生活ぶりについてパネルを使って紹介する。
参加する団体は港南区内の▽そよかぜの家▽そよかぜ南の家▽フラワーロード▽HoneyBee▽ジャンプ▽港南地域活動ホームひの▽港南福祉ホーム▽港南福祉ホーム第2ひまわり▽ひだまりあったかい社▽パステル▽いなほ▽おもろ▽まなび▽ゆんた――の14団体。それぞれの作業所ではパンやクッキーの製造、手工芸品や七宝焼き、織物などを作っている。
主催者は「港南区には障害がある人たちが学齢期を終えて働き、活動する進路として、数多くの施設があります。その施設を紹介することで『知って』いただき、『つながって』いただき、『できることをして』いただくことで『支え合う』地域づくりをめざしていきます」とコメントしている。
午前10時30分に開場、10時45分から開会式が始まる。11時からステージ発表がある。休憩後の午後1時からはアトラクションがあり、1時20分にステージ発表、2時40分にアトラクション、3時から閉会式がある。入場料は無料。
作業所で手工芸品の作製に取り組む通所者
2016年11月24日 タウンニュース