ゴエモンのつぶやき

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障害者団体「一般の人たちとふれあう機会を」

2016年07月31日 03時19分34秒 | 障害者の自立

相模原市の知的障害者施設で起きた事件を受けて、重症心身障害者の保護者などで作る団体が、29日に都内で会合を開き、事件の背景には、障害者に対する社会の理解の不足があるとして、今後、障害者が一般の人たちとふれあう機会を増やしていく方針を確認しました。

身体障害と知的障害が重なった重症心身障害者の保護者などで作る団体は、相模原市の事件を受けて、29日午後に東京・世田谷区の事務所で緊急の会合を開きました。会合には、障害者の母親など6人が出席し、はじめに黙とうをして、事件で亡くなった人たちを悼みました。

会合では、「許せない」、「悲しい気持ちだ」など容疑者への怒りをあらわにする発言や、今回の事件をこのまま風化させることがあってはならないといった発言が相次ぎました。そして、事件の背景には、障害者に対する社会の理解の不足があるとして、今後は、障害者が一般の人たちとふれあう機会を、積極的に増やしていく方針を確認しました。

重症心身障害の29歳の娘を持つ50代の女性は「私たちは、どんな子どもも同じ命だと思って生活している。今回の事件を起こした容疑者はこうした施設に関わっていただけに、なおさら命の本質や重さを知って欲しかった」と話していました。障害者団体の秋山勝喜副理事長は「障害者を支えるためには、社会のみなさまの理解を深める必要がある。われわれの運動が足りなかったと反省し、理解を深めるための取り組みに力を入れていきたい」と話していました。

7月29日   NHK


被害受けた障害者施設 入所者の移動や心のケアを

2016年07月31日 03時14分14秒 | 障害者の自立

相模原市の知的障害者施設で、入所者などが刃物で刺されて19人が死亡、26人が重軽傷を負った事件で、施設を設置した神奈川県は、現在も施設に残っている入所者をほかの施設に移動してもらうことを検討するとともに、医師など専門家を派遣して心のケアを急ぐことにしています。

今回の事件で被害を受けた津久井やまゆり園は、もともと長期入所と短期入所を合わせて157人が生活していましたが、29日の記者会見で神奈川県の担当者は、事件のあとも施設に残っている入所者は、男性60人、女性32人の合わせて92人いることを明らかにしました。

92人は同じ敷地内にある体育館や、被害が出なかった棟に移動するなどしていますが、居住スペースが狭く、入浴施設の一部も使えず、生活環境が悪い状態が続いているということです。

こうしたことから、県と、施設を運営する、かながわ共同会は、入所者を会が運営しているほかの施設などに移動してもらうことを検討するとしています。また、入所者や職員が大きなショックを受けていることから、医師など専門家を派遣して心のケアを急ぐことにしています。神奈川県の佐久間信哉保健福祉局長は「入所者には一時しのぎで生活してもらっているが、慣れない環境で不安やストレスが増えている。直ちに移動させたい」と話しています。

7月29日   NHK


「同級生に障害者、不幸だと思った」 容疑者が供述

2016年07月31日 03時10分58秒 | 障害者の自立

 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が死亡した事件で、殺人などの容疑で送検された元職員の植松聖(さとし)容疑者(26)が、「中学の同級生に障害者がいて不幸だと思った」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。園で働くうちに「家族と離れ、職員と意思疎通ができない障害者は生きていても仕方がない」との考えを強めたとも説明。神奈川県警は、植松容疑者が独善的な考えをエスカレートさせたとみている。

 捜査関係者によると、植松容疑者は「障害者なんていなくなればいいと思った」と理不尽で身勝手な自説を繰り返し述べているとされる。こうした考えの背景として中学時代の同級生を挙げ、「事件を起こしたのは、不幸を減らすため」と説明したという。

 今年2月に大島理森衆院議長に宛てた手紙では、重い障害がある人が安楽死できる世界が理想だとし、「障害者は不幸を作ることしかできません」と記述。周囲にも障害者をおとしめる発言を繰り返していた。

 ログイン前の続き26日に園に侵入した際には、最初に遭遇した女性職員を結束バンドで拘束し、入所者の障害の程度を聞き出そうとしていた。障害が特に重い人を選んで刺す目的だったとみられ、逮捕後には「意思疎通ができない人を刺した」と供述したとされる。県によると、亡くなった19人のうち、障害が最も重い「支援区分6」が15人、次いで重い「支援区分5」の人が4人いた。

 拘束した女性職員からは居住エリア間の出入り口や居室をすべて開けられる電子鍵を奪い、施設の東棟から西棟へと移動。次々に入所者を襲ったとみられる。

 また、植松容疑者の自宅から押収した植物片を鑑定したところ、大麻だったことがわかった。県警は植松容疑者の尿を採取し、大麻を使っていなかったか調べている。

2016年7月30日   朝日新聞


相模原殺傷 共生と安全どう両立 障害者施設が対策に苦慮

2016年07月31日 03時02分30秒 | 障害者の自立

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で十九人が刺殺された事件は、人手が手薄な夜間に起きた。逮捕された植松聖(さとし)容疑者(26)は元職員。施設を熟知した侵入者を完全に防ぐのは難しく、強固な防犯対策は外部との壁になりかねない。地域との共生と安全をどう両立するか。各地で障害者施設を運営する関係者の悩みは深い。 (小形佳奈、小田克也)

 事件を受け、一部の施設は防犯カメラの設置や増設を検討している。

 「今回の事件は一般常識では起こり得ないのだが…」。相模原市の同園近くにある通所型就労支援施設の施設長(72)は戸惑いつつ、建物所有者が取り付けたままで使われていなかった防犯カメラの活用を考え始めた。

 さしたる侵入防止策を講じていなかったが、施設長以外の職員四人は全員女性で、侵入者に対抗するのは不安だという。

 川崎市の障害者通所・入所施設「川崎授産学園」も二十八日に幹部会議を開き、防犯カメラ設置に動き始めた。夜間に玄関の人の出入りや窓の開閉を知らせるセンサーは設けていたが、主な目的は利用者の想定外の外出を防ぐため。石井和明園長(67)は「侵入者対策を強化する必要があると判断した」と説明する。

 ただ、機械頼みの限界を指摘する意見もある。

 「ここは住居であって、刑務所ではない。設備増強は金銭的な負担も生じる」。相模原市の障害者施設「リベルテ」の芳我(はが)学施設長(54)は、施設の性格を踏まえた対応の難しさを口にする。

 やまゆり園は植松容疑者とのトラブルに備えて建物内外に十六台の防犯カメラを設置していたが、深夜にガラスを割って強引に侵入され、部屋で寝ていた入所者が次々と襲われた。

 リベルテも同園と同様、個室や二人部屋が中心。施錠を徹底したいが、部屋の外からかぎは掛けられない。問題視されている身体拘束に当たるためだ。

 東京都日の出町の障害者施設「日の出太陽の家」は、防犯カメラの設置を検討しつつ、地域の見守り力も重視する。運営する社会福祉法人の久保田武男常務理事(65)は「地域住民と行事などで交流し、不審者などの情報を連絡し合える関係を深めたい」と話す。

 千葉県船橋市で障害者施設を運営する社会福祉法人「さざんか会」の宮代隆治理事長(67)は「防犯対策強化の必要性を指摘する話も出ているが、行きすぎは外部との交流が遮断される。利用者の隔離は時代に逆行する」と訴えている。

使用の検討を始めた防犯カメラを見上げる施設長

2016年7月29日    東京新聞


厚労省 障害者施設の防犯のガイドライン 初作成へ

2016年07月31日 02時59分21秒 | 障害者の自立

相模原市の知的障害者施設で、入所者などが刃物で刺されて、19人が死亡、26人が重軽傷を負った事件を受けて、厚生労働省は、障害者施設などの安全対策を検討する専門家会議を立ち上げる方針を決めました。専門家会議では、これまでなかった防犯に関するガイドラインを初めて作成するということです。

この事件で逮捕された知的障害者施設の元職員、植松聖容疑者(26)は、今月26日未明に施設の1階のガラスを割って侵入したうえ、室内にいた職員2人を結束バンドを使って身動きできなくさせて、入所者を襲ったとみられています。
障害者施設や介護施設などの社会福祉施設については、人員の配置や設備などの基準はあるものの、防犯のための基準はありません。このため厚生労働省は、こうした施設の安全対策を検討しようと、施設の関係者や福祉に関する有識者による専門家会議を立ち上げる方針を決めました。
専門家会議では、不審者の侵入を防ぐ方法や防犯カメラの設置場所のほか、緊急時の警察や警備会社への連絡体制などについて検討し、防犯に関するガイドラインを初めて作成するということです。またガイドラインには、スタッフの人数が限られ十分な設備を備える経済的な余裕がない施設でも導入できる対策を盛り込むということです。
厚生労働省はことしの秋までにガイドラインをまとめて、全国の施設に通知することにしています。

7月30日   NHK