ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

聴覚障害者から多額の現金、極東会元会長らに賠償命令

2016年09月30日 04時08分18秒 | 障害者の自立

 指定暴力団極東会系の組員に多額の現金を脅し取られたとして、聴覚障害者27人が極東会の松山真一元会長ら3人に対し、総額約1億9940万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が29日、東京地裁であった。山田真紀裁判長は、暴力団対策法などに基づいて、松山元会長に代表者としての賠償責任があると認めたうえで、松山元会長らに約1億9720万円の支払いを命じた。

 原告の代理人弁護士によると、暴対法に基づき、暴力団組員の資金獲得行為で代表者の責任が認められた判決は初めてとみられる。暴対法は2008年に改正され、恐喝やみかじめ料の徴収など「暴力団の威力を利用した資金獲得」に対し、代表者の責任を問えるようになった。

 判決などによると、原告は08~10年、聴覚障害のある組員らから出資話を持ちかけられてだまされたり、「金を用意しなければ殺す」などと脅されたりして、計約1億8千万円を取られた。判決は、組員が自ら暴力団組員であることを示して原告に金を要求したケースについて、「暴力団の威力を利用した資金獲得行為にあたる」と認定。暴力団の威力を利用したとは言えない詐欺行為などについても、「組員らは極東会の事業の一環として資金を獲得し、上納していたとみられる」として、松山元会長に民法の「使用者責任」があると判断した。

 原告の代理人弁護士は「暴力団による『シノギ』(資金獲得活動)や詐欺行為の抑止となる判決だ。暴力団の勢力が衰えてきているとはいえ、多くの被害者が泣き寝入りしている実態があり、被害救済につながる」と評価した。

2016年9月29日   朝日新聞


相模原事件を考える 障害者ら300人集う

2016年09月30日 03時59分14秒 | 障害者の自立

今の社会に温床が共生へ次の一歩を

 相模原市で起きた障害者殺傷事件から2カ月が過ぎ、事件とその背景にある問題を深め合おうと、障害のある人ら300人余りが28日、国会内で討論集会を開きました。12人の障害のある人、家族、関係者が発言しました。主催は、日本障害者協議会(JD・藤井克徳代表)。

国会内で討論集会

 集会の冒頭、亡くなった19人に思いを寄せ、黙とうしました。

 藤井代表は、同事件の容疑者が障害者を不要とする優生思想的な考え方があったことにふれ、「こうした考え方は、生産性や効率性が求められる今の社会の側に温床、遠因があったのではないか」と指摘。国連・障害者権利条約8条が障害者に対する偏見や有害な慣行とたたかうことを規定しているとして「自分の中に潜む差別意識とたたかうことが必要だ」と強調しました。

 肢体障害のあるJD理事の太田修平さんは、延命治療を施さない選択ができる「尊厳死法案」をめぐる国会の動きや出生前診断にふれ、「『障害がない方がいい』と思うのは容疑者だけだろうか」と問いかけました。

 神奈川県手をつなぐ育成会の依田雍子(ちかこ)会長は「共生社会に向けて次の一歩を踏み出さなければ」と述べました。

 全国精神保健福祉会連合会の小幡恭弘事務局長は、容疑者の措置入院歴によって偏見が助長されることなく精神障害のある人が市民として扱われる社会を求めました。

 さいたま市内で作業所やグループホームを運営する鴻沼福祉会の斎藤なを子常務理事は、現行の障害福祉制度の成果主義に基づく報酬の仕組みが障害者を軽んじることにつながると指摘。障害者の尊厳を守る視点での制度拡充の必要性を訴えました。

 薗部英夫副代表は閉会あいさつで、「社会が“いらない人”をつくり殺したら、次は別の“いらない人”が殺されてしまうだろう。すべての人が安心して生きられる社会のあり方を考えよう」と呼びかけました。

(写真)フロア発言も行われた討論集会=28日、参院議員会館

2016年9月29日   しんぶん赤旗

 


重度障害者の自立を描く 10月1日、記録映画を上映

2016年09月30日 03時50分57秒 | 障害者の自立

 人工呼吸器をつけながら生き生きと地域で暮らす重度障害者の姿を描いたドキュメンタリー映画「風は生きよという」(宍戸大裕監督、1時間21分)の上映会が10月1日、徳島市北田宮1の県教育会館で開かれる。徳島での上映会企画に携わった同市の重度障害者、内田由佳さん(34)は「障害者の自立を考えるきっかけに」と訴える。

 映画は全国自立生活センター(CIL)が2015年に企画、製作。筋ジストロフィーや筋萎縮性側索硬化症(ALS)などのため人工呼吸器を装着していても、病院や施設ではなく自宅で暮らす10~50代の男女5人を密着取材した。家族や介護者らと互いに支え合いながら地域に暮らし、それぞれの生活を楽しむ姿を描く。

 上映会は、内田さんが県内の重度障害者の自立支援に向けて設立した徳島CIL準備会が企画。県内で初めて障害者総合支援法に基づく24時間の重度訪問介護を認められ、親元を離れての1人暮らしを実現した内田さんは「人工呼吸器のユーザーや家族らに、重い障害があっても自立できることを知ってほしい」と来場を呼び掛けている。

 上映は午後1時半から。無料。問い合わせは内田さん<電050(5896)8794>。

【写真説明】映画「風は生きよという」の一場面(上映実行委員会提供)

2016/9/29   徳島新聞


盲導犬協会などが機器開発 距離測定、障害者の歩行サポート

2016年09月30日 03時46分56秒 | 障害者の自立

  日本盲導犬協会(東京)は、視覚障害者や聴覚障害者の歩行をサポートするため、障害物との距離を測定する福祉機器の開発をメーカーと進めている。すでに試作機は完成しており、早ければ来年4月にも発売する予定だ。

 開発中の福祉機器は、壁や道路との距離を知らせる「ソナー(仮称)」で、マイクロ波を発信して2メートル以内にある物を感知し、視覚障害者に音と振動で知らせる。

 また、視覚障害者が周囲の人に自分の存在を知らせる「レーザーライト(仮称)」も開発中だ。レーザー光線を出したり、点滅して周囲の人の注意を喚起。衝突を避けてもらう。水平より上に向けるとレーザー光線は消える仕組みで危険性を抑えてあるという。

 視覚障害者にとって歩行時は盲導犬や白杖が頼りだが、「(危険回避には)限界がある」(同協会)といい、実際に障害者が歩行訓練して得た経験を基に考え出された。

 同協会で盲導犬育成統括責任者を務める多和田悟理事(63)は「視覚障害者が迷わずに使えるよう機能を絞り、使いやすさに重点を置いた福祉機器にしたい」と話しており、価格も購入しやすいように抑える。問い合わせは、同協会(電)03・5452・1266。

2016.9.29    産経ニュース


横浜市の点滴殺人事件 相模原の障害者殺人と類似性か

2016年09月30日 03時42分26秒 | 障害者の自立

 横浜市神奈川区の大口病院で、入院患者の八巻信雄さん(88)が点滴に界面活性剤を混入されて中毒死した事件は連続殺人事件に発展した。26日、神奈川県警の調べで八巻さんと同室で亡くなった西川惣蔵さん(88)も中毒死だったことが判明したのだ。八巻さんの点滴には入院していた病院4階にある消毒液が混入されたとみられる。未使用の点滴の一部でも注射器を刺した痕跡が見つかったといい、犯人は無差別殺人を狙った可能性も。地元住民は「相模原で障害者を殺した事件と同じじゃないか」と“第2の植松”に恐怖している。

 八巻さんは14日に入院。19日午後10時ごろに点滴が開始され、20日午前4時ごろに容体の異変が起きた。午前5時前に死亡が確認され、点滴に異常があったことから病院が通報していた。

 新たに中毒死と判明した西川さんは13日に入院、18日に亡くなっていた。西川さんからも界面活性剤が検出され、警察は殺人の疑いで捜査をしている。

 ほかに80代、90代の男女2人の入院患者も中毒死が疑われたが、警察の調べで病死と判断された。

 この病院では4月から8月にかけて看護師のエプロンが切られたり、カルテが抜き取られたり、看護師の飲み物に漂白剤が混入されたりとトラブルが頻発していた。今回の殺人と同一犯かは、まだ分からないが、9月に入ってからは患者がターゲットになっており、これまでのトラブルと比べて異質でもある。

 大口病院は設立して約60年。地元住民の男性は「ずいぶん前からある。途中、駅の反対側に大口東病院ができて、そっちが“本体”みたいになっちゃって、こっちには80歳とか90歳とか、ほかの病院で“難しい”と判断された患者が集まるところになっていた。最期をみとる病院というのかな。だから亡くなる人がいるのは珍しいことじゃなかったんだ」と話した。

 一部メディアは7月から9月までの2か月で、約50人の高齢患者が亡くなったと報じているほどだ。

 終末期の患者が多かったというが、高橋洋一院長も24日の会見で「これ以上行き先のない方を受け入れており、亡くなる方が多い」と認めていた。八巻さんも西川さんも寝たきりの状態だったという。

 だからこそ地元民は、7月に相模原の障害者福祉施設で19人が殺害された事件との類似性を感じてしまうという。

「相模原であったアレと同じところあると思うよ。先の短い老人だからと(犯人が)勝手に思い込んで殺したんじゃないか」(前出の男性住民)

 相模原の事件で逮捕された植松聖容疑者(26)は「障害者の安楽死を国が認めてくれないので、自分がやるしかないと思った」と供述するなど、重度の障害者の将来を自分勝手な思い込みで悲観し、犯行を正当化していた。点滴に界面活性剤を無差別に混入した犯人も高齢者の将来を悲観したのかもしれない。

「犯人が内部なのか外部なのか分からないけど、今もそこらへんを歩いているかもしれないんでしょ。人と通りすがるたび、アイツかコイツかとビクビクしてるよ」(同)と“第2の植松”におびえている。

 この日、高橋院長は報道陣に対して「私たちもまさかと思っています。病院なので基本的に誰でも入って来れます。(第三者の犯行かは)分かりません。(内部の犯行かも)警察から明確な返事はなく、捜査中だと思います」と語った。今後、院内の体制見直しを図るという。

 トラブル続きだが、決して医師らの評判が悪いわけではない。ある女性利用者は「看護師さんも優しかったです」と振り返った。別の男性住民は「将来ここにお世話になるかもしれないけど、怖いね」と話した。

 連続殺人をした犯人は今頃、植松容疑者のように自分を救世主とでも思っているのだろうか。

2016年9月28日    livedoor