ゴエモンのつぶやき

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障害者に災害時の安心を 医療福祉考えるフォーラム

2016年11月21日 02時58分52秒 | 障害者の自立

 地域の障害者福祉や医療問題を考える「第13回チャレンジドフォーラム」が佐賀市のメートプラザであった。熊本地震を踏まえ、障害児とその家族の災害発生時の行動や備え、親亡き後の子どもたちの将来など、さまざまな論点から議論を深めた。

 災害時の行動をテーマにしたシンポジウムでは、小城市の障害者福祉施設「あまね」の大野真如代表理事が、出身地の熊本で発生した地震の復興支援に携わった経験も交え、「避難所に入れず車中泊となれば、障害児やその家族は孤立しやすい。SNSなど他者とつながるコミュニケーションツールが必要と感じた」と指摘。佐賀市の社会福祉法人「はる」の福島龍三郎理事長は、不安で夜に落ち着きがなくなるため避難所を離れて自宅に戻った母子を紹介し、「障害者が安心できる場所を重層的に整備しておかないと、倒壊寸前の家に帰るしかないということになってしまう」と話した。

 フォーラムは自治体や医療、福祉関係者が参加。障害者関連法改正のポイントなど、五つのパネル討論と講演があった。

災害時の行動と備え、親亡き後の子どもの将来などさまざまな論点で議論を深めたチャレンジドフォーラム

2016年11月20日   佐賀新聞


佐賀市で障害者スポーツフェスタ NPO呼びかけ

2016年11月21日 02時51分50秒 | 障害者の自立

 障害者による車椅子スポーツを多くの人に知ってもらおうというイベント「ドリームパラフェス」が19日、佐賀市であった。NPO法人障害者自立生活支援センタードリーム・ロード(同市)の呼びかけで初めて開かれ、8競技に約130人が参加した。

 このうち「電動車椅子サッカー」は佐賀、北九州、鹿児島各市の3チームで今年結成した九州リーグの第2節として行われた。車椅子は前面にフットガードが取り付けられ、障害に応じて手やあごなどで前後左右に操作する。バスケットコートを利用し、男女を問わず4人が直径約33センチのボールを追いかける競技だ。

 20分ハーフで試合が始まると、フットガードで相手に激しくぶつかったり、回転する勢いでボールを強打してシュートを決めたりと迫力あるプレーを披露。佐賀市を拠点とする「インフィニティ侍」は30~60代のメンバーで出場し、1勝1敗の成績だった。

 同競技はパラリンピックに採用されていないが、この日は今夏のリオデジャネイロで注目された「ボッチャ」などの競技や体験プレーもあった。ドリーム・ロードの船津正弘理事長は「障害があってもこんなに楽しんだり頑張ったりできることを知ってもらえれば」と話していた。

写真・図版 

電動車椅子サッカーで競り合う選手ら=佐賀市の諸富文化体育館

2016年11月20日   朝日新聞


広がれSSピンポン 伊勢の村井さん、普及に尽力

2016年11月21日 02時44分51秒 | 障害者の自立

 視覚障害がある伊勢市船江の村井正治さん(71)が、視覚障害者のスポーツ「サウンドテーブルテニス(STT)」の普及に力を入れている。九月の全国大会で優勝した第一人者。「誰もが平等に楽しめるスポーツ。障害の垣根を越えて、交流できる場をつくりたい」と意気込んでいる。

 村井さんは伊勢市で電気店を営んでいた五十三歳の時、仕事中の交通事故で、顔をハンドルに激しくぶつけた。その衝撃で、右目はわずかな視力、左目は光を感じられる程度になった。腰や足も損傷し、車いすの生活を余儀なくされた。

 「何のために生きてるのか分からない」。思い詰めたこともあったが、友人の励ましでリハビリを決意。三年後には歩けるまでに回復し、弱視でもできる仕事として、鍼灸(しんきゅう)マッサージ師を目指した。

 資格を取るために通っていた神戸市の専門学校でSTTに出会った。「全盲の人が簡単に打ち返してるのに、自分はなかなかできない。悔しいけど、面白かった」と振り返る。

 専門学校を卒業後、伊勢市に戻ってからもSTTは生きがいだった。しかし、大会には障害者手帳を持った人しか参加できないといった理由から、県内の競技人口は八十人ほどにとどまる。

 「障害者だけのスポーツという認識を変えたい」。二〇一五年に全国大会で初めて三位に入賞したのを機に、県内の競技仲間と「SSピンポンの会」を設立した。

 STTが視覚障害者のみを対象とした競技であるのに対し、SSピンポンは健常者も含めた大きな枠組みのスポーツ。SSは「生涯・スポーツ」のローマ字表記の頭文字をとった造語で、ルールを簡略化することで、万人に楽しんでもらえるよう願いを込めた。

 村井さんは、既存の卓球台でSSピンポンが楽しめるように道具も開発。電気店で培った溶接などの技術を生かし、卓球のネットを改良した着脱式の木枠を製作した。

 今後は障害者と健常者がともに参加できる大会の開催を目指す。「音を頼りに神経を研ぎ澄ませるので、視力の有無は関係ない。競技の奥深さを一度味わってほしい」

 <サウンドテーブルテニス(STT)> 金属の粒が入ったピンポン球を転がして打ち合う競技。音を頼りにするため、卓球で使うラバーは付けず、硬い木製のラケットを使用する。球はネット下の4・2センチの隙間を通して返す。打球が落ちないよう、台の縁には高さ1・5センチの木枠を取り付ける。サーブを打つ時には「いきます」と相手に声を掛ける。弱視や健常者がプレーする場合は、アイマスクを着用する。

2016年11月20日   中日新聞


「able エイブル」 知的障害の2人の少年のドキュメンタリー 札幌で28日に上映

2016年11月21日 02時38分58秒 | 障害者の自立

 知的障害がある2人の日本の少年のドキュメンタリー映画「able エイブル」の上映会が28日午後7時から、札幌市北区北8条西3丁目の札幌エルプラザ大ホールで開かれる。開場は6時半。

 監督は小栗謙一。自閉症とダウン症の少年2人が米国でのホームステイ生活を通し、周囲の人々と信頼関係を築いていく姿を感動的に描いている。

 撮影は3カ月間、100時間に及んだ。毎日映画コンクール記録文化映画賞を受賞している。

 主催者は「できるということは何なのか。健常者と障害者、家族、友達のことを、今一度、考えてほしい」としている。

 入場料は1000円。

2016.11.20    産経ニュース


国際NPOの日本支部が比の盲学校を支援

2016年11月21日 02時31分05秒 | 障害者の自立

全盲の日本人女性が支援事業

 国際非営利団体(NPO)「フリー・ザ・チルドレン」日本支部が17日から、フィリピン国内で唯一、高校を併設する首都圏パサイ市の比国立盲学校への支援活動を開始した。同校付属寮の屋根修繕とスクールバスの購入に向け寄付を募る。支援プロジェクトを立ち上げた同NPOフィリピン障害者支援事業担当で、自身も全盲の石田由香里さん(27)は「視覚障害者の教育を支援することで卒業後の可能性を広げたい」と話す。

 同事業では、インターネット上で寄付を募るクラウドファンディングのウェブサイト『レディ・フォー』で、2017年2月15日まで、総額800万円を目標に寄付を募る。

 老朽化が進む寮の屋根は木造にトタン板を重ねた簡素なもので、直射日光をじかに受け、夏には就寝できないほど室内温度が上がる。雨漏りも数カ所で発生するため、雨期には部屋が水浸しになることも。比では道路も段差や穴が目立ち、視覚障害者が1人でジプニーなどの公共交通機関を安全に利用することが難しい。長時間の通学は困難で、寮設備が整っていないことを理由に中退の道を選ぶ生徒も少なくないという。

 「視覚障害を持つ子どものうち、小学校に通える子どもは全体の約5%以下、高校に進学できるのは2%以下」と説明し、石田さんは比での視覚障害者の就学率の低さを問題視する。全校生徒143人(幼稚園〜高校)の約7割が暮らす寮を修繕することで、中退を防ぎ、高校まで無事に卒業させることが狙い。高校卒業の資格を得るだけでも、就職先の可能性が大きく広がるという。

 石田さんは1歳3カ月で網膜芽細胞腫という病気のために全盲となり、高校卒業まで盲学校に通った。自身が盲学校で教育を受けたからこそ、熱い思いを抱いて同事業に取り組む。

 石田さんは大学在学中に同NPOが実施するスタディーツアーで初めて比を訪れ、それをきっかけに比現地大学への留学や、日系NPOでのインターンも経験した。そこでの経験がもととなり、日本帰国後、比の視覚障害者の支援プロジェクトを立ち上げた。

寄付は https://readyfor.jp/projects/ftcj_phspd

支援事業を立ち上げた石田由香里さん

11月20日のまにら新聞から