第58回県特別支援教育振興大会(大分合同新聞社後援)が大分市の県教育会館であった。県内の教職員らでつくる県特別支援教育研究会の主催。教師や保護者ら約350人が出席した。
特別支援教育への理解を広め、社会での受け入れ態勢の充実につなげることが狙い。県立盲学校教諭や障害者支援施設、保護者3人が体験発表をした。
日田市の障害福祉サービス事業所「わごころ」の栗山陽一郎サービス管理責任者は、発達障害のある利用者のケースを紹介した。
以前、一般企業に勤め、仕事の内容に対応できず退職。「わごころ」を利用するようになってから診断を受け、障害が分かった。
栗山さんは「一般企業に再就職する場合には、仕事内容などの面で配慮してもらえる」とアドバイスしたという。しかし、利用者からは「(障害者)手帳の有無で人の態度が変わるのも悲しい」と複雑な思いを打ち明けられたことを話した。
「一人一人がどう働きたいと思っているかくみ取り、配慮することが必要」と強調した。
大分合同新聞