利用向上へ 高齢・障害者を担当
市内や県東部を巡る路線バスは現在、民間の2社が運行しており、市や県東部の自治体などが補助金を出している。
市によると、年間利用客は1998年に約587万人だったのが、2008年には327万人、09年は284万人と300万人を割り込み、10年には272万人と年々減少。特に市南部では、年間1億円の赤字運行に陥っている。このまま利用客減が続けば、減便や路線廃止が避けられなくなるという。
バスアテンダントは、JR鳥取駅から市南部の河原、用瀬、佐治を結ぶ路線で、利用客が多い鳥取市立病院などの停留所に配置する方針。足腰の弱った高齢者や、体が不自由な障害者らの乗り降りを介助するほか、路線図などの文字などを読むのに苦労する高齢者らには乗り換える停留所や路線名を案内し、高齢者の利便性を高める。
市によると、昨年11~12月に市南部の路線バス利用者を対象にしたアンケートでは、回答した377人のうち、60歳以上が49%。10、20歳代を合わせた若者の割合は25%にとどまるなど、高齢者の利用が多く、南部地域の自治会関係者からも「高齢者の乗り降りを手伝ってほしい」との声が寄せられていたという。
実証実験には、路線バスを国道53号を通る幹線と支線に分けて、支線は小型のバスなどを走らせるほか、早朝、夕方の時間帯の便数を増やしたり、特定のバス停のみに止まる快速便を導入したりして、通勤・通学客の利便性アップを調べる実験も行う。市民から意見を募り、好評なら来年10月から本格導入するという。
市は2012年度の当初予算案に実証実験の関連費として計約2500万円を計上しており、市交通政策室の担当者は「市民にとって便利な路線バスにすることが利用促進の近道だと考えた。路線の廃止などを防ぐためにも努力を続けたい」と話している。
読売新聞 - (2012年2月28日 読売新聞)
市内や県東部を巡る路線バスは現在、民間の2社が運行しており、市や県東部の自治体などが補助金を出している。
市によると、年間利用客は1998年に約587万人だったのが、2008年には327万人、09年は284万人と300万人を割り込み、10年には272万人と年々減少。特に市南部では、年間1億円の赤字運行に陥っている。このまま利用客減が続けば、減便や路線廃止が避けられなくなるという。
バスアテンダントは、JR鳥取駅から市南部の河原、用瀬、佐治を結ぶ路線で、利用客が多い鳥取市立病院などの停留所に配置する方針。足腰の弱った高齢者や、体が不自由な障害者らの乗り降りを介助するほか、路線図などの文字などを読むのに苦労する高齢者らには乗り換える停留所や路線名を案内し、高齢者の利便性を高める。
市によると、昨年11~12月に市南部の路線バス利用者を対象にしたアンケートでは、回答した377人のうち、60歳以上が49%。10、20歳代を合わせた若者の割合は25%にとどまるなど、高齢者の利用が多く、南部地域の自治会関係者からも「高齢者の乗り降りを手伝ってほしい」との声が寄せられていたという。
実証実験には、路線バスを国道53号を通る幹線と支線に分けて、支線は小型のバスなどを走らせるほか、早朝、夕方の時間帯の便数を増やしたり、特定のバス停のみに止まる快速便を導入したりして、通勤・通学客の利便性アップを調べる実験も行う。市民から意見を募り、好評なら来年10月から本格導入するという。
市は2012年度の当初予算案に実証実験の関連費として計約2500万円を計上しており、市交通政策室の担当者は「市民にとって便利な路線バスにすることが利用促進の近道だと考えた。路線の廃止などを防ぐためにも努力を続けたい」と話している。
読売新聞 - (2012年2月28日 読売新聞)