◇「潜在意識から生まれる多様な形」
鹿児島市の障害者支援施設「しょうぶ学園」にある「工房しょうぶ」の取り組みを紹介する「しょうぶ学園展『細胞の記憶 表現のかたち』」が、京都造形芸術大(京都市左京区)のギャルリ・オーブで開かれている。同大学こども芸術学科の教員と学生の企画・運営で10月12日まで。
しょうぶ学園は1973年に開設され、障害者の自由な自己表現を促す活動は約30年に及ぶ。同学園施設長の福森伸さんは「その人がその人らしくあるためのツールとして(創作活動を)とらえている。キーワードは『継続』『こだわり』『習慣』『遊び』。行為を楽しむというプロセスを大事にし、結果を求めてはいないが、結果としてアートのエリアに入るような作品も生まれた」と振り返る。
展示されているのは絵画や彫刻など約100点。特に注目されるのが、布に色とりどりの糸で自由に刺しゅうを施したステッチワークの作品。時には数年かけて制作されるものもあるという。個性豊かで生き生きとした表現は、見る者に強いインパクトを与える。福森さんは「彼らはいともたやすく自らの内にあるものを表現する。潜在意識の中から生まれてくる多様な形に触れてほしい」と話している。
入場無料。会期中無休。午前10時半〜午後6時半(最終日は5時まで)。問い合わせは同大学(075・791・9122)。
毎日新聞 2013年09月29日 地方版
鹿児島市の障害者支援施設「しょうぶ学園」にある「工房しょうぶ」の取り組みを紹介する「しょうぶ学園展『細胞の記憶 表現のかたち』」が、京都造形芸術大(京都市左京区)のギャルリ・オーブで開かれている。同大学こども芸術学科の教員と学生の企画・運営で10月12日まで。
しょうぶ学園は1973年に開設され、障害者の自由な自己表現を促す活動は約30年に及ぶ。同学園施設長の福森伸さんは「その人がその人らしくあるためのツールとして(創作活動を)とらえている。キーワードは『継続』『こだわり』『習慣』『遊び』。行為を楽しむというプロセスを大事にし、結果を求めてはいないが、結果としてアートのエリアに入るような作品も生まれた」と振り返る。
展示されているのは絵画や彫刻など約100点。特に注目されるのが、布に色とりどりの糸で自由に刺しゅうを施したステッチワークの作品。時には数年かけて制作されるものもあるという。個性豊かで生き生きとした表現は、見る者に強いインパクトを与える。福森さんは「彼らはいともたやすく自らの内にあるものを表現する。潜在意識の中から生まれてくる多様な形に触れてほしい」と話している。
入場無料。会期中無休。午前10時半〜午後6時半(最終日は5時まで)。問い合わせは同大学(075・791・9122)。
毎日新聞 2013年09月29日 地方版