菜種油で所得アップ 雫石町
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雫石町は2008年度、同町千刈田の福祉作業所「かし和の郷(さと)」(佐々木百合子所長)に、菜種油の搾油施設を設ける。菜の花を使って町が進める「しずくいし・菜のテクノロジープロジェクト」の一環。通所者のさらなる社会参加と、作業受託の増加による所得向上が期待される。
作業所は町内の20から50代までの知的障害者20人が利用。資源回収や廃油を原料にしたバイオディーゼル燃料(BDF)の製造販売などに取り組んでいる。
作業所は07年春、開所10年を迎えた。地道な活動が認められ、作業受託は当初に比べ増えているが、1人当たりの工賃は、月平均約1万円と、県平均の1万5000円を下回る。
町は07年度、この問題を含め、多くの地域課題の解決を図る同プロジェクトを構想。08年度は約2800万円で、作業所の敷地内に菜種油の搾油プラントを整備。10月に完成する予定だ。
技術指導を受けながら試作を重ね、09年度に本格稼働。将来は年間8800リットルの製造を見込む。プロジェクトにはBDFの製造も組み込まれており、こちらも作業所が担い手となる。町は事業を軌道に乗せ、工賃を県平均の水準にまで上げたい考えだ。
作業所を運営する特定非営利活動法人(NPO法人)「かし和の雫」の米沢誠一理事長は「障害者自立支援法施行で、何か手を打たないと運営が厳しい。そんな中、町の事業に参画できるのはありがたい」と感謝する。
しずくいし・菜のテクノロジープロジェクト 雫石町が07年度から着手。農業者、福祉作業所、宿泊施設、第三セクターなどがかかわり▽休耕地を利用した菜の花栽培▽なたね油の製造▽家庭や学校給食、宿泊施設での利用▽廃油の回収▽BDFへ再利用-という地域循環システムをつくり、農業振興、景観形成、福祉向上などに一体で取り組む。町は09年度までに体制の構築を目指す。
【写真=資源回収をする通所者たち。菜種油の製造を手掛けることで所得向上が期待される】
(2008/03/30)
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雫石町は2008年度、同町千刈田の福祉作業所「かし和の郷(さと)」(佐々木百合子所長)に、菜種油の搾油施設を設ける。菜の花を使って町が進める「しずくいし・菜のテクノロジープロジェクト」の一環。通所者のさらなる社会参加と、作業受託の増加による所得向上が期待される。
作業所は町内の20から50代までの知的障害者20人が利用。資源回収や廃油を原料にしたバイオディーゼル燃料(BDF)の製造販売などに取り組んでいる。
作業所は07年春、開所10年を迎えた。地道な活動が認められ、作業受託は当初に比べ増えているが、1人当たりの工賃は、月平均約1万円と、県平均の1万5000円を下回る。
町は07年度、この問題を含め、多くの地域課題の解決を図る同プロジェクトを構想。08年度は約2800万円で、作業所の敷地内に菜種油の搾油プラントを整備。10月に完成する予定だ。
技術指導を受けながら試作を重ね、09年度に本格稼働。将来は年間8800リットルの製造を見込む。プロジェクトにはBDFの製造も組み込まれており、こちらも作業所が担い手となる。町は事業を軌道に乗せ、工賃を県平均の水準にまで上げたい考えだ。
作業所を運営する特定非営利活動法人(NPO法人)「かし和の雫」の米沢誠一理事長は「障害者自立支援法施行で、何か手を打たないと運営が厳しい。そんな中、町の事業に参画できるのはありがたい」と感謝する。
しずくいし・菜のテクノロジープロジェクト 雫石町が07年度から着手。農業者、福祉作業所、宿泊施設、第三セクターなどがかかわり▽休耕地を利用した菜の花栽培▽なたね油の製造▽家庭や学校給食、宿泊施設での利用▽廃油の回収▽BDFへ再利用-という地域循環システムをつくり、農業振興、景観形成、福祉向上などに一体で取り組む。町は09年度までに体制の構築を目指す。
【写真=資源回収をする通所者たち。菜種油の製造を手掛けることで所得向上が期待される】
(2008/03/30)