和歌山県は27日、2013年度に家族や福祉施設職員らから虐待を受けた障害者の状況を発表した。虐待と認めたのは15件(21人)で、養護者からの虐待は12人、障害者福祉施設従事者からの虐待は9人だった。
親や夫、息子や兄弟といった養護者から虐待を受けたという相談・通報は33件あり、そのうち虐待と認めたのは12件(12人)。女性9人、男性3人だった。
虐待の内容は重複も含め、暴力を振るわれるなどの「身体的」は8件、暴言などの「心理的」と貯金を勝手に使われるなどの「経済的」が各3件、食事を与えないなど「放棄・放置」が2件、性行為などを強要されるなどの「性的」が1件だった。
被虐待者からみた虐待者の続柄は父3人、母2人、夫4人、兄弟姉妹2人などだった。
障害者福祉施設従事者から虐待を受けたという相談・通報は9件で、そのうち虐待と認めたのは3件(9人)だった。内訳は男性5人、女性4人。
身体的虐待が2件、心理的虐待が1件。虐待をした職員の職種は生活支援員2人、サービス管理責任者1人、管理者1人だった。
2014年11月30日日曜日 紀伊民報