法定率増に伴い設置へ
県議会二月定例会が二十五日開会し、谷本正憲知事は提案理由の説明で、障害者の法定雇用率が四月に上がる点を踏まえ、石川労働局や県経営者協会などと「障害者雇用推進連絡会議(仮称)」を設ける意向を明らかにした。定例会には二〇一三年度一般会計当初予算案などを提案。このうち、森喜朗元首相に名誉県民の称号を贈る同意案は賛成多数で可決された。(
障害者雇用促進法は現在、全従業員のうち少なくとも1・8%は障害者を雇うよう求めており、従業員五十六人以上の企業に雇用義務が生じている。四月以降は雇用率が2%に引き上げられ、雇用義務のある企業も従業員五十人以上に変わる。
十五年ぶりの法定雇用率引き上げに伴い、県内の対象企業は現在の八百社から二百社増と大幅増となるため、県は三月にも連絡会議を設け、制度改正の周知や問題点の共有、雇用確保の具体化を協議する。谷本知事は「関係機関の連携強化を図る」と述べた。
提案理由の説明で谷本知事は県内の医療体制にも言及し、医師不足に悩まされる能登北部を中心に一三年度、二十七人の医師が確保できるようになったと報告。一四年度から三年間も金沢大や金沢医大の協力で、同様の体制が維持できる見通しになったという。
また建て替えで四、五年後に完成する新たな県立中央病院は一階部分に女性専用外来を新設する。衣類の脱着がある診察や検査を円滑に進められるようにするほか、四階に総合周産期母子医療センターと小児科を置いて産科医師と小児科医師との連携を強化する。病室はすべてのベッドサイドに窓を設け、快適な療養環境を提供する。
二月定例会は二十七日に代表質問、三月一、五、七日に一般質問を予定している。
新たな県立中央病院の完成予想図
中日新聞-2013/02/25
県議会二月定例会が二十五日開会し、谷本正憲知事は提案理由の説明で、障害者の法定雇用率が四月に上がる点を踏まえ、石川労働局や県経営者協会などと「障害者雇用推進連絡会議(仮称)」を設ける意向を明らかにした。定例会には二〇一三年度一般会計当初予算案などを提案。このうち、森喜朗元首相に名誉県民の称号を贈る同意案は賛成多数で可決された。(
障害者雇用促進法は現在、全従業員のうち少なくとも1・8%は障害者を雇うよう求めており、従業員五十六人以上の企業に雇用義務が生じている。四月以降は雇用率が2%に引き上げられ、雇用義務のある企業も従業員五十人以上に変わる。
十五年ぶりの法定雇用率引き上げに伴い、県内の対象企業は現在の八百社から二百社増と大幅増となるため、県は三月にも連絡会議を設け、制度改正の周知や問題点の共有、雇用確保の具体化を協議する。谷本知事は「関係機関の連携強化を図る」と述べた。
提案理由の説明で谷本知事は県内の医療体制にも言及し、医師不足に悩まされる能登北部を中心に一三年度、二十七人の医師が確保できるようになったと報告。一四年度から三年間も金沢大や金沢医大の協力で、同様の体制が維持できる見通しになったという。
また建て替えで四、五年後に完成する新たな県立中央病院は一階部分に女性専用外来を新設する。衣類の脱着がある診察や検査を円滑に進められるようにするほか、四階に総合周産期母子医療センターと小児科を置いて産科医師と小児科医師との連携を強化する。病室はすべてのベッドサイドに窓を設け、快適な療養環境を提供する。
二月定例会は二十七日に代表質問、三月一、五、七日に一般質問を予定している。
新たな県立中央病院の完成予想図
中日新聞-2013/02/25