広島市安佐北区の高陽ニュータウンの住民が、高齢化する団地を住みやすい地域にするための住民組織を結成する。高齢者の見守りや子育て支援の取り組みを地域ぐるみで担う仕組みをつくり、コミュニティーを維持する狙いがある。7月2日に設立総会を開く。
名称は「高陽ニュータウンまちづくり市民会議」。高齢者や障害者支援のNPO法人、子育て支援グループなど8団体で構成する。
子育て支援や高齢者福祉を中心に、住民ができる取り組みを考える。各団体のメンバーや専門家を講師として招き、年齢、障害に応じた子どもとの関わり方や、発達障害、認知症などをテーマにした研修会を計画する。
昨年春から、ニュータウンの4地区の自治会役員が、高齢化などの地域課題を話し合う中で、活動の母体になる組織づくりを計画した。発起人の一人で亀崎自治連合会の吉村栄夫会長(70)は「高齢者や子育て支援の現状を学ぶことから始める。幅広い世代が暮らしやすい地域になるよう知恵を絞りたい」と話している。
【写真説明】市民会議の設立に向け、準備を進める吉村会長(中)たち
中国新聞 - '12/6/29