「かんぽの宿」、メリルの成功報酬は6億円 総務相
(2009年2月10日 21:39 日本経済新聞)
宿泊・保養施設「かんぽの宿」の譲渡を巡り、鳩山邦夫総務相は10日の参院総務委員会で、日本郵政がメリルリンチ日本証券と結んだアドバイザー契約の成功報酬が6億円であることを明かした。オリックスへの譲渡が凍結されたので実際は支払っていない。日本郵政は当初の売却予定資産の簿価(約200億円)の約3%で「通常の相場水準」と話している。
最終的には、簿価62億円の「世田谷レクセンター」が売却対象から外れた。このため、仮に譲渡が成立した場合でも、支払われる成功報酬は2億円程度減額される見通しだという。鳩山総務相は日本郵政にかつて質問した際には答えがなく、最近ようやく回答があったとして「どこまで隠そうとするのかという疑念がわく」と話した。
自分の資産を他人の手を借りなければ売れないような奴はそもそも安く買い叩かれたなどと文句を言う資格はないのではないか、と思ってしまうので、この記事の含意には賛成しかねます。
世間知らずの日本郵政の仕事を手取り足取り手伝ったら「こんな未通女(おぼこ)い会社をだますとはけしからん」と言われたようなものです。
確かに報酬の水準としては高いと思いますし、いいようにやられた感はあるのですが、それは実力差があった(役人のレベルが低かった)ので仕方のないことなのではないでしょうか。
納税者としては「エージェント」である郵政が無能である」というリスクを負っているわけで、安く売られたとしたら誰の判断が間違っていたか、それが法的責任の追及が可能なレベルかというあたりを事後的に検証するしかないと割り切らないといけないのではないかと思います。
PS
入札の経過については昨日(2/10)の日経新聞に詳しく載っていたので、つぎのエントリでそれについてコメントしたいと思います。
世の中を知らない半インテリの言いそうなタワゴトですよ。