一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

初妄想

2008-01-04 | よしなしごと

正月の報道系の番組は軒並み地球温暖化関係を取り上げていました。

NHK-BSでは「50年後の地球」というドイツの科学番組を放送していて、そこでは石油が枯渇しつつある中で太陽エネルギーを有効利用する新しい太陽電池(今のシリコンは赤外線に近い方しかエネルギーに変換できないのでエネルギーの30%くらいしか利用できないらしい)の開発などをとりあげていました。

そこでふと思ったのが、

エネルギー保存の法則が正しいとするなら、太陽エネルギーを地球上で有効利用した分、より温暖化が進むのではないか?

という素人の疑問です。

化石燃料を燃やすとエントロピー増大の法則に従い温暖化が進むわけですが、今までは地球内で吸収せずに反射(放射?)していた太陽エネルギーを取り込んで利用することでも、地球上の熱量自体は結局増えてしまうのではないか(たとえば自動車の動力にすればブレーキやタイヤの摩擦熱は地球上に残って温暖化に影響を与えるはず)ということです。

地球外部からエネルギーをより取り込むことは地球に存在するエネルギーの総量を増やすのではないか、という素人の疑問なので、勘違いだったらいいのですが。


これが勘違いでなかったとするなら、化石燃料が当面枯渇しないのであれば、

地球外に余ったエネルギーを放出する技術

を開発する方が地球温暖化対策になるのではないでしょうか?


結局人間は我慢することが苦手な存在だとすれば、また一方で、民族間・国家間のゼロサムゲームは現実的でないとするなら(=年末にちょっと書いたのですが、発展途上国が今より豊かになるためにもエネルギー消費の減少に結びつく日本の少子高齢化は歓迎すべきではないか、という考えが受け入れられないのであれば)、「地球外に迷惑をかける」(エネルギーの放出自体は迷惑ではないかもしれませんけど)という選択肢はあってもいのではないかと思います。


ちょっと大げさな初夢ならぬ初妄想ということでご笑納ください。

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2 コメント

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ある経営コンサルタント (ある経営コンサルタント)
2008-01-05 10:59:06
参考に私の理論を書いてみます。
1)太陽電池が30%を電気エネルギーに返還しているなら、70%は直接熱になっているはず。もし、太陽電池がなかったなら、100%熱になっているはず。電気エネルギーも消費された段階で、光・機械のようなエネルギーに変換され、光・機械も最後には熱エネルギーとなる。
2)太陽から地球が受け取るエネルギーの総量は、太陽電池のあるなしに拘わらず、同じである。何故、地球が暖かくならないかと言えば、同時にエネルギーを放出しているからである。
3)CO2を含む温暖化ガスが問題とされるのは、どうも地球からのエネルギー放出量を抑制する働きがあると疑われるからである。
4)それ以外に私が思うのは、石油・ガス・石炭という化石燃料は古代の植物が、地表に存在したときに太陽光を受けて光合成をしてCO2を自分自身の生命体である幹(CとH2Oの化合物)等に変化させ、それが地中に埋もれて、炭化し、ガス化し、化石燃料となった。古代の植物を現代の人間が燃料として利用している。そのしっぺ返しは何らかの形で、あるのではないかと。
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ありがとうございます (go2c)
2008-01-05 19:14:17
ある経営コンサルタントさん

早速のコメントありがとうございます。
総量が変わらないとするなら何を利用しても同じなんじゃないの?というのがそもそもの疑問でした。

ご指摘のように
①地球外への放射を増やす(放射を減らすような温暖化効果を削減する)ことが必要
②植物や化石燃料の中に吸収・蓄積されたCO2やエネルギーを利用するのは地表にエネルギーを放出することになるので温暖化には負の影響がある
というあたりがポイントではないかと思います。

化石燃料のの代替としてメタンハイドレートを利用するというのも帳尻が合うかどうかを十分検討する必要がありますね。


今年もよろしくお願いいたします。
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