一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

「Fury」余談

2014-12-10 | キネマ

「Fury」を見た、という話を、知り合いのドイツ生まれの豪州人にしたらこんな話が出た。

昔ドイツにいた頃、国防軍の戦車隊にいた大叔父の話をよく聞いた。
(さすが、豪州人も戦車を"tank"でなく"panzer"と言っていた)

大叔父はロシア戦線にいて、冬将軍の前に敗退をした。 モスクワまで行ける準備はできていたけど想定以上に遅れたのが致命傷だった。
冬になると、戦車の中で凍えているしかなかった。

敗走時には燃料もなくなったため、今のソ連・ポーランドの国境あたりからドイツまで歩いて帰った。

途中でナチスドイツは降伏したため、ドイツ国内に入ると米軍の検問所に出くわした。

検問はナチスの親衛隊を捕まえるものだったが、戦車兵の徽章は親衛隊と同じドクロを模したものだったので、親衛隊と間違われて逮捕されそうになった。
自分は戦車兵だと必死で説明していたところ、奥の部屋に呼ばれて名前と部隊・出身地を聞かれた。
それにこたえると、持っていた大きなリストと照合して確認をし、無事解放されることができた。
どうやって入手したのかわからないが、米軍はドイツ軍兵士の一覧表を持っていたらしい。

日本に対しても同様だが、ナチスドイツが降伏したあと占領政策をどうするか、を考えながら戦争をしていた時点で勝負あり、だったようだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「電子居住」の意味するもの | トップ | 駒ケ根 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

キネマ」カテゴリの最新記事