一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

縦列駐車の方程式

2009-12-17 | よしなしごと

最近はどうか知りませんが、イタリアやフランスの街中だと、前後の車を押し広げながら無理やり縦列駐車する人も多いのではないかと思うのですが、イギリス人はやはり紳士なのでしょうか。

「縦列駐車の完璧な公式を発見」と、英国の数学者
(12月13日17時9分 CNN.co.jp)

英ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ・カレッジのサイモン・ブラックバーン数学教授が11日、CNNに対し、「縦列駐車の完璧(かんぺき)な公式を発見した」と語った。この公式を使えば、駐車できる最も小さなスペースを算出できる」としている。
ブラックバーン教授が見つけた公式は、円と三角形の基本的な幾何学を利用したもので、中学生までに習う算数の範囲で理解できるという。前輪駆動の車であれば利用できるが、同教授自身はまだ、試していない。
ブラックバーン教授による詳しい公式は、以下のページ(英語)「http://personal.rhul.ac.uk/uhah/058/perfect_parking.pdf」で公開されている。  

縦列駐車できるスペースを算出する公式というのはこれ

    

r が車の回転半径、l がホイールベース、k が前輪(後輪)の中心と前端(後端)の距離(=オーバーハング、これは前後同じと仮定)、w が前に駐車している車両の車幅です。  

図解するとこんな感じ。
r =AX, l =EF, k =AE=FD, w =HG にあたります。


斜めに後退してお尻を突っ込んだあとにハンドルを切って前端がぶつからない距離をピタゴラスの定理などを使って算出したようです。

自分の車の車幅は関係なく、オーバーハングと回転半径(とその要因となるホイールベースの長さ)というのは実感とも合います。

実際は、お尻をギリギリまでつっこめるか(特にこの図で左側が壁とかガードレールがある時は難しい)、前端の見切りがどうかが問題で、結局そこの見切りの能力が縦列駐車場所探しのポイントになるわけですが、"Some further comments"としていろんなつっこみにまじめに答えているところがイギリス流のユーモアにあふれています。 

上の図を見ていて思ったのですが、企業が新しいことをしようとするに当たって、r が意思決定のスピード、rが意思決定のスピード、l が会社の規模、k が内部の阻害要因、w が外部の阻害要因というメタファーが成り立ちそうです。
図体がでかいと小回りが効かず、さらにいろんな人が口を出すとなかなか上手くおさまらない、という・・・



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