『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』の著者が、鳥類の祖先とされる恐竜の生態を、(本人曰く「恐竜ブームに便乗」して」鳥類学の人気を広めるべく)鳥類学の研究成果から類推して解き明かそうという本。
単行本の出版は上の本より前のようだが。
最近の研究で、恐竜は実は羽毛が生えているものもいた、とか実際はもっとカラフルだったのではないかということが明らかになってきている。化石からだけではわからない生態を鳥類の生態から想像力を膨らませて描いている。
「便乗」とおちゃらけていても、話はややもすると愛する鳥類への言及のほうがメインになりがちなところも含め、著者らしくていい。
★3.5