日本共産党 群馬県議会議員 酒井ひろあき

あなたとつくる、希望の群馬。

八ツ場ダムや大型道路に固執する県政を批判~9月定例会閉会

2012年10月19日 | 群馬県議会

9月定例県議会が19日、2012年度県一般会計補正予算、11年度決算認定等を可決し、閉会しました。
私は反対討論に立ち、決算認定について、放射線の専門家を集めた「有識者会議」で事実上の安全宣言を出したことや、原発事故を想定した具体的な避難計画もないこと、特別養護老人ホームの待機者が9000人近くいること、ハンセン病問題の解決にむけた取り組みがすすんでいないことを指摘。一方で、不要不急の「7つの交通軸」や必要性のない八ツ場ダムに巨額の県費をつぎ込んでいるとして、「大型開発に固執する姿勢は依然として変わらない」とのべ、反対しました。
補正予算については、特別支援学校や救急医療対策などが盛り込まれているため賛成しましたが、「地域主権一括法」にかかる条例改正などいくつかの議案に反対しました。

消費税に反対する請願について、「増税しても、社会保障も財政も良くならないことは明瞭だ」と述べて、採択を主張。米海兵隊垂直離着陸機オスプレイの配備問題で「多くの市町村長からも懸念の声があがっている」とのべ、配備撤回と飛行訓練中止を求める請願の採択を求めました。
意見書発議案は14本出されました。伊藤祐司議員は、「党派の思惑優先の発議案の乱発は慎むべき」と述べた上で、7つの意見書案に対して反対討論しました。

このうち、「尖閣諸島問題に関する意見書」「李明博韓国大統領の言動に抗議し、政府に対韓国外交の見直しを求める意見書」については、物理的な対決姿勢の強化を求める内容だと厳しく批判。「道理に立った外交こそ必要」だと主張しました。「適正な教科書検定を求める意見書」についても、侵略戦争への正しい認識があってこそ、領土問題でも自国の主張を堂々と述べることができると指摘し、採択に反対しました。


あす(19日)の本会議で反対討論に立ちます

2012年10月18日 | 群馬県議会

きょうは、あす(19日)の県議会本会議に向けて控室に缶詰め状態で、決算の反対討論と9月補正予算などの提出議案と請願に関する反対討論の原稿を仕上げました。

意見書発議案がなんと14本も出されており、伊藤県議が尖閣諸島や八ツ場ダム、教科書問題など7本の意見書に反対する討論を行う予定です。
決算では、県民のいのちと暮らしを守る点でどうだったか、無駄遣いにメスを入れられたか、という角度で論じます。

 
もちろん反対ばかりでなく、東日本大震災被災地への職員派遣や、中卒までの医療費無料化など良いことはきちんと評価します。
県議団で論議になったのは、計画されている高規格の上信自動車道について、「不要不急の事業」と断じていいかどうか、原発事故を想定した防災対策が全くないと言っていいかどうか、「原発からの即時撤退」を政府に求めるべきかどうかなど。議案と離れたことは言えないし、なかなか悩ましい問題なんです。

意見書討論では、民主党や自民党の矛盾を突くために、与党席から相当なヤジが予想されます。負けじと応酬?したいと思います。さて、どんな風になるか、お楽しみです。
県議会ホームページからインターネット中継を視聴できます。


米軍機の低空飛行問題ただす~知事「航空法順守を求める」

2012年10月16日 | 群馬県議会

決算特別委員会の総括質疑で、伊藤祐司県議は米軍機の低空飛行訓練問題などを取り上げました。防衛省に全国から寄せられた苦情件数は群馬が4分の3を占め、県庁に住民や市町村からの問い合わせは昨年度600件で、受験シーズンの1~3月に集中しています。伊藤県議がなぜこれほど突出しているかを質問しましたが、企画部長は「いろいろな理由があるのだと思う」とはっきり答えられません。

実は、群馬県上空はもともと自衛隊の訓練空域だったのが、162人死亡した雫石航空機事故(1971年)以来、戦闘機の訓練はすべて洋上に移されました。それを、米軍の訓練のために1978年に改めて訓練空域に設定されました。エリアH(高高度訓練空域)・エリア3(低高度訓練空域)がそれです。ところが、自衛隊は自分の空域なのに、米軍機の飛行状況は把握していません。
こうしたエリアに加え、オスプレイの低空飛行ルートとして米軍が認めたブルールート(奥利根地域)では、空母艦載機がダム群めがけて急降下、急上昇を繰り返しています。太田市周辺でも米軍のC130輸送機などが高度1000フィート(約300㍍)以下の低空で有視界の編隊飛行をしています。日本の航空法も無視して、低空飛行しているのです。横田基地が関東地方の空域で飛行している操縦士を一堂に集めた「関東平野空中衝突防止会議」を開催するなど、衝突の危険と隣り合わせの実態が明らかとなっています。
伊藤県議が、群馬の防災ヘリや県警ヘリ、ドクターヘリにとって危険性はないのかとたずねると、知事(元自衛官)は「パイロットの経験があるが、危険を感じたことはない」と開き直りました。そのうえで知事は、米軍機が日本の航空法を順守するよう求めていくと答弁。騒音測定器の設置についても「県として何ができるか検討する」とのべました。
質問中、他党議員から「それは国会でやることだろ」「決算の質問じゃない」などとさかんにヤジが飛びましたが、「県民の安全と安心」という県政の基本問題にかかわることであり、どう対応してきたかをただすのは当然のことです。与党席のヤジは、日米安保の枠組みにしばられ、米軍の横暴勝手に何ひとつモノが言えないジレンマをさらけだしているようでした。やはり諸悪の根源、日米安保条約はすみやかに廃棄するしかありません。


【お知らせ】21日「オスプレイと日米安保条約」講演会 

2012年10月15日 | 安保・米軍基地

【お知らせ】

「オスプレイと日米安保条約」

日時:10月21日(日)午後2時
会場:前橋市総合福祉会館3階 第1・2会議室
(前橋市日吉町2-17-10)

講師:小泉親司さん
安保破棄中央実行委員会 事務局次長
日本共産党・基地対策委員会 責任者

主催:安保破棄群馬県実行委員会   
お問い合わせ:群馬県平和委員会(027-234-7275)
群馬県労働組合会議(027-221-2093)

墜落をくりかえす危険な米軍・垂直離着陸機=オスプレイについて、日米両政府は沖縄・普天間基地への配備を強行しました。群馬上空での訓練飛行も計画されています。

オスプレイとはどんな航空機なのでしょうか?
なぜ日本に配備するのでしょうか?
全国で低空飛行訓練が行われたらどうなるのでしょうか?
そして、日米安保条約との関係はどうなっているのでしょうか?
「オスプレイ配備反対」の共同の運動を広げていくために、いっしょに学び合いましょう。無料・どなたでもご参加いただけます。



総選挙での躍進へ決意新た~5中総報告を視聴して

2012年10月14日 | 党活動

14日午前10時半から始まった第5回中央委員会総会の幹部会報告を地区委員会で視聴しました。民主、自民、「維新」が悪政を競い合い、反動的逆流をつくりだしている中で、それと正面から立ち向かう日本共産党の役割がますます高まっています。
報告では、総選挙の政治的対決の焦点として、▽消費税増税実施を阻止し、人間らしい生活と雇用、社会保障充実、財政危機打開の展望を語り広げる▽原発固執勢力に審判を下し、「即時原発ゼロ」を実現する▽東日本大震災からの本格的な復興をすすめる▽TPP参加絶対阻止の審判を下す▽オスプレイ配備撤回、日米安保の是非を問う▽明文・解釈改憲の策動と正面からたたかうこと、そして、総選挙で650万以上の得票と「議席倍増」18議席以上を獲得するために、1千万人対話・党勢拡大大運動を提起しました。
結びに志位委員長は「これまでの努力が実るかどうか、これからがいよいよ勝負の時期だ」と全党の奮闘を呼びかけました。
総選挙で、日本共産党の値打ちと改革ビジョンをどう語るか、議員としても一人の党員としても試されています。この間の脱原発の取り組みやオスプレイ配備の問題などで、日本共産党への共感と期待が寄せられています。こうした声にこたえるためにも、宣伝・対話・支持拡大を広げに広げ、なんとしても総選挙で躍進しなければと、決意を新たにしました。


http://www.jcp.or.jp/web_jcp/2012/10/post-52.html


県の放射線教材は新たな安全神話をふりまくもの~特別委で批判

2012年10月13日 | 旧ブログから

12日開かれた県議会放射能対策特別委員会で、私は群馬県が作成した放射線教育のための教材は、新たな安全神話を振りまく内容だと厳しく批判し、見直しを求めました。
 教材は、文科省の放射線副読本を補完し、小中学校での放射線教育の際の指導の流れや目的を示したもの。9月に全小中学校に配布されました。
 福島第1原発事故に触れてはいるものの、全くおそまつ。私は、放射能汚染で16万人も避難せざるを得ない深刻な被災地の実態など、未曽有の被害の実相とともに、未だに事故が収束していないことや原因究明もこれからだということを取り上げるべきだとのべ、現在の教材は「放射線は身近にあり役に立っているという文科省副読本を踏襲したものとなっており、あらたな〝安全神話〟を振りまくものだ」と批判しました。
 県教育委員会が「限られた授業のなかで、基本的な知識と身の守り方を教えるための教材だ」と述べたのに対し、私は「広島、長崎の原爆やチェルノブイリ原発事故なども含め、肝心なところが落ちている。授業時間の問題ではない」と指摘。原発が異質の危険性を伴っていることや、使用済み核燃料問題をあげ、福島の事故が「安全神話」にとらわれて安全対策を怠ったために起きた「人災」であり、そうした真実を教えるべきだと主張しました。
 県教委は「ご指摘の点などをふまえ、教職員の研修の中で、より広い学習ができるよう指導・助言していく」と答えました。
 このほか、放射能拡散予測・原子力災害時医療救護活動、県民の健康に関する有識者会議、学校の除染状況、福島原発事故による避難者の受入れ状況と支援などについて質問しました。


女性先頭に原発なくせ昼休みデモ~12回目に沿道から声援

2012年10月11日 | 原発・放射能

原発からの撤退を求める昼休みデモ(12回目)に参加しました。前橋公園前の出発集会で私は、原発をなくす前橋連絡会の結成総会が100人以上の参加で成功したことを紹介。今後、被災地福島への訪問や自動車パレード、首相官邸前行動に呼応してJR前橋駅前行動に取り組む計画であることを話しました。生方秀男1区予定候補も参加しました。
今回のデモの先頭には女性が並び「大飯原発の再稼働反対」「大間原発は建設するな」「電気料金の値上げ反対」「原発をなくそう」と、元気よくシュプレヒコールをあげました。
沿道の市民や商店から熱烈な声援が寄せられました。

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オスプレイ配備低空飛行問題を考える~みなかみ町でつどい

2012年10月09日 | 安保・米軍基地

オスプレイ配備・米軍機の低空飛行問題を考える集いが8日、みなかみ町で開かれ、私も妻と参加してきました。生方衆院1区予定候補のあいさつ、原沢町議の現地調査報告に続き、塩川鉄也衆院議員が講演しました。日本共産党みなかみ町委員会の主催。会場いっぱいの80人が参加するなど関心の高さがうかがわれました。
塩川さんは、オスプレイはそもそも欠陥機であり、アメリカ本国では訓練が中止されていること、群馬県上空がブルールートのほか、原子力空母の艦載機の低空飛行やC130輸送機などの有視界飛行ルートになっていることを説明しました。そのうえで、防災ヘリや救急ヘリなどとの空中衝突の危険性にも触れながら、「群馬の空に安保が見える」状況だとして、沖縄をはじめ全国のたたかいと連帯して、オスプレイ配備を中止させようと呼びかけました。

県議会では16日の決算特別委員会総括質疑で、伊藤祐司県議がこの問題を取り上げる予定です。

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憲法が生きる社会の実現へ~九条の会交流会開く

2012年10月08日 | 憲法

「九条の会」群馬ネットワークの第6回大交流会が7日、前橋市内で開かれ、県内各地で活動している「九条の会」が一堂に会しました。
九条の会事務局員の川村俊夫さん(憲法会議常任幹事)が「憲法をめぐる動きは、今」と題して講演。国会の憲法審査会の状況や、自民党の「憲法改正草案」や各党の動き、集団的自衛権行使へむけた解釈改憲が強まっている情勢について、その背景にある財界やアメリカの「戦略」にふれながら、くわしく解明しました。

そのうえで、「二大政党制」が破たんしつつあるなか、橋下維新の会などの強権的な政治体制とそれに迎合する流れを警戒しました。

そして、原発や消費税、TPP問題などで、かつてない共同が広がっているとして、「こうした情勢を深くつかみ、憲法が生きる社会の実現へ力をあわせよう」と呼びかけました。
県内各地の「九条の会」の報告は都合で聞けませんでしたが、配布された資料を拝見すると、ニュースを継続的に発行したり、学習会を開いたり、会員を増やす努力をしている様子がわかります。粘り強く活動されている方々に本当に頭が下がります。

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