小さな自然、その他いろいろ

身近で見つけた野鳥や虫などを紹介します。
ほかにもいろいろ発見したこと、気づいたことなど。

アオサギの視線

2010年11月09日 22時23分54秒 | 自然観察日記
 近所の川を歩いてみると、けっこうアオサギがいます。知らずに川に近づくと、突然飛び立って、驚かされます。そしてしまったと思いながらもカメラで飛んでいく姿を写そうとしますが、間に合いません。あっという間に見えなくなります。



 川の水門のようなところに行ってみると、さっきのアオサギらしいのが、コンクリートの上に立っています。いつも不思議に思うのが、アオサギもシラサギも、水面を見ていないで、いつもまっすぐに前を向いて、じっとしているのです。魚でも取ろうとするなら、水面に向かってうつむいていてもよさそうなのに、何を見ているのだろうと思います。あたりの気配を感じて、危険がないか確かめているのでしょうか。水辺でアオサギがじっとしているところはよく見ますが、そんな時、しばらく見ていますが、まだ一度も餌をとるところをみたことがありません。いつまでもじっとしています。いったい何をしているのかといつも思います。それとも人間が見ていることを知って、いなくなるのを待っているのでしょうか。田んぼの中で、シラサギが歩きながら、何かを取っているのは見たことがあります。
 この川のそばに大きな木が立っていて、よくアオサギがてっぺんに立ってじっと遠くを見ているのですが、そんな時も、アオサギは微動だにしないで遠くを見ています。きょうはいません。この木のてっぺんより少し下の方に小枝を重ねてつくったような巣があります。さっきのアオサギがこの木の主かも知れません。

 ある日のアオサギ

 ある日のアオサギ

 アオサギの巣

 そこを通りすぎて、川をのぼっていつもの橋のところまでくると、バシャッと音がして、のぞくと大きい鯉のような魚がいました。そばにはアカミミガメがのんびり浮かんでいます。ここで、以前ホシゴイを見たので、それ以来通るたびに、またいないかといつも覗いてみますが、あれ以来見かけません。

 50センチ位はある気がします

 アカミミガメ(ミドリガメ)です

 家の近くに来ると、田んぼの中にまたアオサギがいました。これはきっと別のアオサギでしょう。田んぼの間の用水の縁で、やはり真っすぐ前を見ている感じです。しかしこんなところにいるのは餌を取りに来ているとしか思えません。カメラを出して、写すと、気配を感じたのか、飛び立って行ってしまいました。





 こちらを向いたわけではないのに、敏感に察知するものだと思い、その時、いつか息子が言っていたことを思い出しました。鳥とか動物は左右の顔の側面に眼が付いているため、顔を正面に向けてみるよりも、側面を向けて物を見るほうがはっきりと見えるのだとか何とか、そんなことを言っていたことがあります。もしそうなら、正面の遠くを見ているのだとばかり思っていましたが、顔がこっちに向いてなくても、本当はこっちを見ていたのかも知れません。つまりこっちをじっと警戒していたのかも知れません。餌をとるときには、きっと遠近感が必要でしょうから、正面から獲物を見るのでしょうが、あたりの気配を見るときは、じっと遠くを見るような顔であたりを片方の目でそれぞれの方向を見ているのかも知れません。それなら、ちょっと納得です。まあ、実際はどうなのかはわかりません。





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