東天狗岳から根石岳まではわずか30分くらいですが、ここ数年天候が悪かったり、風が強かったりでなかなか行けず、
今年はようやく根石岳から天狗岳の雄姿を見る事ができました。
何か大きな生き物の背のようなこの天狗岳の姿を見たくて根石岳まで行って良かった。
根石岳山頂からはすぐ下に根石山荘が見えます。
硫黄岳が目の前で、
ここまで来ると車事情を考えなければ夏沢峠から硫黄岳とか、湯元本沢温泉経由でほかのルートに下りたくなります。
そんなところが八ヶ岳は面白い。
東天狗岳から根石岳まではわずか30分くらいですが、ここ数年天候が悪かったり、風が強かったりでなかなか行けず、
今年はようやく根石岳から天狗岳の雄姿を見る事ができました。
何か大きな生き物の背のようなこの天狗岳の姿を見たくて根石岳まで行って良かった。
根石岳山頂からはすぐ下に根石山荘が見えます。
硫黄岳が目の前で、
ここまで来ると車事情を考えなければ夏沢峠から硫黄岳とか、湯元本沢温泉経由でほかのルートに下りたくなります。
そんなところが八ヶ岳は面白い。
山の中は真っ暗だった。
木の根につまずき、枝にぶつかり、
魚籠の底に残っていた最後の栗もなくなった。
険しい谷を転びながら下り続け、しばらくすると真っ暗な林道が見えた。
家の事を思うとますます気ばかり焦り、
早く家に帰りたかった。
ふと前方を見ると誰かがたき火をしている。
「あれ、誰かいる」
「早く行ってここはどこだか聞いてみよう」
それは確か50mほど距離だった。
近づくほどにその火は遠ざかり、いつしか消えて行った。
兄は狐火だと言う。
人の影さえ見えていたのに、
だが、音はなかった。
(つづく)
真っ暗な山の中、手探りで歩くが林道に出る事もできずに、
二人の心は焦るばかりー
「ここはどこよ?」と聞いてみてももう兄は返事をしない。
アケビの蔓に絡まり、木々の枝にぶつかり、何度となく転ぶ。
その度にごろごろと音がして、せっかく拾った栗がこぼれ落ちる。
悲しいと思うけれど、それどころか道が分からん・・・
もう、栗は残っておらん・・・・
しばらく山の中をさまよった後、どうやら山の背のようなところに出た。
ずっと向こうに小さく家の灯りを見つけた兄が、息を弾ませながら言う。
「あれは長峰のじゃねえか?」
「あぁ、そうだ!」
「それなら下りて行きゃぁ、二丁の川があり、隧道から林道があるはずだ!」
そう言いながら、険しい谷を転びながら下り始めた。
(つづく)
(大正生まれの父と、昭和初期に生まれた叔父に聞いた、二人が子供の頃のお話です。)
ある日のこと、「学校から帰ってきたら栗拾いに行くから急いで帰って来いよ」と兄が言う。
おやつもない時代の事、たくさん拾って栗飯や茹で栗でみんなを喜ばせようと思うとワクワクした。
学校から急いで帰り、魚籠を背負い、小魚籠を腰に縛り付けて、二人で山の奥に出かけた。
氏神様のある高鳥谷山を通り越して、ずんずん山の奥まで上って行った。
面白いほど栗がある。
夢中で拾って、二、三升は拾っただろうかー
魚籠にいっぱいになった栗を得意げに見ながらふと我に返ると、
辺りは薄暗くなり始めていた。
秋の夕暮れは早い、「もう帰らにゃあ暗くなるぞ!」
兄は山の事はよく分かっていた・・・はずだった。
弟は4つ違いの兄の言う事を信じて従うよりほかなかった。
しかし、
たちまち足元は真っ暗になり、山で育った兄も既に方向を失っていた。
二人は真っ暗な山の中をさまよう事になる。
(つづく)
朝4時に家を出て、6時少し前に茅野の天狗岳登山口、唐沢鉱泉に到着。
約1時間半、森林地帯を歩くと第一展望台に出ます。
今までの天狗岳登山の中で一番の好天に恵まれたので
八ヶ岳連峰をはじめ、四方の山々が見渡せて気分が一新。
第二展望台からはこれから登る西天狗岳がすぐ目の前に見えます。
そして、根石岳と根石山荘も見えてきました。
天気もいいので、この日は西天狗岳・東天狗岳から根石岳まで足を延ばそうと考えていました。
約3時間、西天狗岳山頂に着きました。
まだ、時間は9時、真っ青な空には霧の一片もなく、少し登山を楽しむ事ができそうです。
東天狗岳山頂には多くの人がいました。
ここから急なガラ場を下り、根石岳に向かいます。
毎年、根石岳まで行こうと思いながら、天候が悪かったり、風が強かったりしてなかなか行けず、
ようやく今年は根石岳まで行けました。
根石岳から見る天狗岳はとてもきれいです。
楽しみ・・・。