つい最近の事です。
会社のお問い合わせフォームへ、こんな質問を頂きました。
箱の大きさが5cm角で、熨斗紙を付けたいのですが熨斗紙が大き過ぎます。どこを、どのように折ればよいでしょうか?
・・・・・というような内容の質問なのですが、
5cm角というのは確かに小さく、既成の熨斗紙は合うものがないですね。
それに、そんなに小さいのし紙に筆字で書くのも、よほど書道に秀でている人しか難しい気がしました。
熨斗紙というのは、贈り物に、熨斗と水引を付け(内祝)とか(お見舞い)とか、と送る人の名前を入れて・・・
という工程を簡略化して、一枚で済ませられるように印刷した物ですから、ある程度大きさは決まっています。
全ての箱の大きさに合う訳ではないですね。
そこで、ちょっと、極小の箱用、掛け紙を作ってみました。
まず、一番小さいもの
これでも、7cm×8cmですが、赤い紙と、白い紙を重ねて、熨斗を付けるだけで、とても改まった物になりました。
箱が小さいだけに、何気なく扱われてしまいそうな小さな箱が、大切な物ですと主張するような気がしました。
上に貼った紙は、コピー用紙を小さく切って、<おめでとう>とか<ありがとう>とか<退院しました>とか、
普通にサインペンで書いてみました。
使った熨斗は、5分豆のしです。
この箱は7.5cm×9cmです。
熨斗は8分赤豆を使ってみました。
これでボールペンサイズ。赤と白のバランスも少し変えてみました。
熨斗紙というのは後から出来たものですから、熨斗紙の大きさにとらわれずに、
自分なりの掛け紙を作ってもいいのだと思います。
小さいものであれば、赤白の紙は、折り紙の赤でも、コピーの紙だって代用はできます。
熨斗は石目短芯10号です。
めでたさを表す特別な色の紅と白。このきっぱりとした配色は、今色とりどり自由な現代にあって、
あらためて心にしみこむ色です。
日本人として落ち着く感じがしました。
日本人として忘れたくないと最近熨斗を眺めていて思うことです。
市販のものだと既定のサイズがあっていつも疑問に思っていました。
こんなふうに臨機応変に対応できると大人な女性な気がします。
切手みたいに、熨斗を20枚程手元に置いておくとすぐ使えるかもしれません。
1枚からでもお送りしますが、送料のが高くなってしまいますね。