熨斗(のし)

のし(熨斗)について、趣味について、色々なことを綴っていきます

古書に見る「熨斗」ー②

2016-12-17 18:51:15 | 熨斗

1978年(昭和53年)に出版された江戸絵噺いせ辰12か月という本の箱絵に江戸時代の熨斗の絵が書かれていて

解説がありました。

「絵美良図譜」より

江戸末期に用いられた種々の(のし)を集め、のし尽くしと申して千代紙ふうに仕立てたもの。

大小の区別が少々曖昧ですが、たばねのしと説明にあるものは、引幕にも用いられたものですし、玄魚のしは十二センチくらいの寸法が使いごろ。

蓬莱掛のしは正月の床、又は床柱にかけられるもので、長さ五尺くらいあり、松葉のしは松の葉を採集して、生のまま使っているものでございます。

のしの原型はとれたてのアワビを長く平らに裂いて干したもので、干した栗を勝ち栗としたように、出陣の儀式など縁起の良いものとされた必需品です。

神前では海の幸の代表として神様にささげられ、その後、贈り物に添えられ敬意を表したものです。

 

江戸時代に使われていた(のし)を見る事ができる貴重な資料です。

「折りのし」は現在でも、基本は同じ形で折られています。

 

 

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