三連休の2日目、晴天の兆し。
朝5時に起きて雲一つない南アルプスの撮影に行きました。
・・・と言ってもここ飯田、下伊那地方は南アルプスから日が上るので、
日が上ってしまうと逆光になってほとんど写真が撮れなくなってしまいます。
高森町、もみじ平から見た夜明け前の伊那谷の風景です。
まだ、少し時間があったので、近くの小八郎岳まで行ってみました。
最近の山ブームで、里山にも県外の登山者が沢山来ます。
この日は、登山口の駐車場に名古屋、多摩、岐阜などのナンバーの車が停まっていました。
小八郎岳から烏帽子岳、奥念丈岳まで縦走する事が出来ますが、日帰りは難しいです。
小八郎岳に上り始めると木々の間から朝日が差し込んで来ました。
山頂近くの展望台から下を見ると、家々の屋根と蛇行した天竜川に朝日が当り、きらきら輝いて見えます。
正面には南アルプスがシルエットの様に見えます。
小八郎岳(1475m)山頂です。
山頂には片桐小八郎之霊という碑が建っています。
この片桐小八郎と云う人ー
この地の武将で、この山の山頂に城を構えて夏はここで過ごしたらしいです。
保元の乱(1159年)で源頼朝の父義朝に従い手柄を立て、平治の乱(1159年)で戦死したと
いう話でしたが、この頃の書物には名前も出ているらしい勇敢な武将らしいです。
後ろを振り返ると2195mの烏帽子岳。
正面は八ケ岳から長野県南端の熊伏山まで一望できます。
写真左側のぎざぎざの山が鋸(のこぎり)岳(2607m)、中央のとんがりが仙丈岳(3033m)、
そして右端が北岳(3192m)。北岳は日本で第2位の標高です。
左から塩見岳(3047m)、小河内岳(2801m)、中央から右、東岳(3141m)荒川岳(3083m)
一番右側の大きな山が赤石岳(3120m)です。
こんなに見晴らしの良い場所に城を構えていたんだ・・・。
眼下に見える広い農地ー全てが自分の物だと思うほど大きな気持ちになったかもしれない。
長野県には県民のほとんどが歌える「信濃の国」という歌があります。
長野県南部、飯田下伊那地方には、「下伊那の歌」があります。
「赤石は山並み青く、天竜は川波白く・・」
と始まる下伊那の歌。
まさに、飯田下伊那を一望できるこの様な場所から見た風景なのだろう。
*南アルプスは赤石山脈とも云われ、赤石岳は飯田市のほぼ真正面に位置します。