家から車で15分ー南アルプスの見えるこの場所の周りを散策するのが好きで、
時間があるとカメラを持って出かけます。
畑のまん中に大きな柿の木。
実をいっぱい付けたまま冬を越え、鳥たちを待ちます。
食べ物のない冬の間、甘く熟した柿の実は鳥たちの御馳走です。
一斉に鳥の羽ばたきが聞こえたかと思うとー
沢山の鳥達が柿の木に群がり、柿の実を啄み始めました。
お腹がいっぱいになったのか、木のてっぺんに止まりー
「ここに沢山食べ物があるよ。」って仲間を呼びます。
「まだまだ沢山あるから、又来て下さい」って柿の木は鳥に囁きます。
ふと、畑に目を向けると・・・
バッタの様な顔をした耕運機が、何もない広ーい畑に一台、じっとここで春を待っています。
動き始めるのはいつだろう?
山の麓の寒い風に耐えながら、今日もアルプスの夕焼けを見つめていました。