Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

建築家

2007年10月15日 | うんちく・小ネタ

10月12日に建築家の黒川記章が亡くなった。73歳、父と同じ年齢だったとは・・・。

 

黒川さんが著書の本などは何冊か読んでいて、建物も見に行ったりした。ボクが知っている頃にはすっかりメジャーというか巨匠といわれるくらいになっていた。建物の規模が大きいので遠い人という感覚が強くどちらかというとなじみがうすい。「共生の思想」なども読んだが、同じ丹下健三の弟子にあたる人であれば磯崎新のほうが思想は面白かった。(そんなこと言える立場ではないですが・・・)

 

そんなことを考えていたのだが、最近たまにくる住宅のコンペを開催している会社のメールを初めてマジマジと見てみた。なぜ事務所に来るようになったのかはわからないが、その中をみてみると、知っている事務所の人たちが載っていた。頑張ってるな~というのが正直な感想。ただし、無料の住宅のコンペにはボクは賛同しかねる。それまでにすごいエネルギーを費やしていて、それが無料で行われていることに対して納得できないからだ。プロに頼むことに関して無料というのはあまりにも酷だからだ。

 

思えば遠くへきたもんだ~ という感じで、20代の頃、建築家を目指していた頃、希望に満ちあふれていたころ、あの頃から思えばまるで違った方向に自分が向かっているように思う。ただし、これはこれで間違っていないと自分では思っている。人にはそれぞれ役割があり、自分には今やらなくてはいけないと思っていることが一番大切だと思うから。メディアにも載ることもないし、地道にひっそりと事務所を構えてやっているが、少しは世のため、人のためになっていると思っているからだ。

 

今更、建築家などという名称は自分ではいえない。そんな大それたことはやっていないし、名乗ること自体恥ずかしいし、無理がある。ただ、自分の中の気持ちだけはそうありたいと思う。それは自分の中の何かにこだわることだと思っている。それは何か?と問われるとやはり自分の中では住宅・・・。家族のこと、住むこと、生きること、技術的なこと、・・・。

 

やらなくてはいけないことはたくさんある。やりたいことはたくさんある。名もない、設計事務所であるが、住居に関してはプロでいたい。クライアントにいわれるがままの住宅をつくるのではなく、少しでも、よりよい方向に、先を行く設計者でいたい。少しでもよい住環境を目指して・・・。先駆的な住宅設計者でなく、別の意味で新しい住宅設計者を目指したい。


キャッチボール

2007年10月14日 | インポート
キャッチボール
一年前の息子の誕生日に祖父からプレゼントされたグローブ。最近ようやく少し使えるようになり軟球でキャッチボールができるようになった。

1対1のキャッチボールというのは、自分の気持ちがなんとなく相手に伝わるような気がしてくる。ボールを受けとって、返すだけの単純なことだか 同じボールがいかず、一球一球違うボールがいく微妙な変化とあの独特の間が好きだ。同じボールがいかないのは下手なだけですが…。

のんびりとキャッチボールができるのに幸せを感じる。


見学会終了

2007年10月13日 | ブログ

今日の見学会へは9組(2組は知人)の方がこられました。

お忙しい中、ありがとうございました。

こちらの体制が少人数だったのでバタバタと対応してしまいましたが、

なんとか無事に終わりました。

できるだけ丁寧に説明したつもりですが、木の家のよさをどれだけわかっていただけたか心配です・・・。

 

そして見学会を了解していただいたクライアントにも感謝感謝であります。


ラーメン屋

2007年10月11日 | ブログ

母の手術は無事終了。麻酔1時間+手術3時間(予定は2時間)麻酔が覚めるまで1時間、合計5時間後に部屋に戻ってきた。すでに今日、リハビリ用の下肢装具を購入させたれた。明後日ぐらいからリハビリが始まるそうだ。そんなに早くに始まるとは思っていなかったのでビックリ。それにしても下肢装具、結構 値段もするものなのだ。健康保険が利くから30%の支払いです~などといわれても どうしても定価のほうに目がいってしまう。これには値引きというものはないのだろうか、などと建築の世界とは全然違うな~と感心する。

 

9時半ごろに病院を出たので、早く食べれてサッと帰れるところにご飯でも食べに行こうということになり、ラーメン屋にいった。今日は偶然、男兄弟ばかり3人がいたので久々のスリーショットなのだ。で、ラーメンとはしょぼい気もするが・・・。まあ、男らしくていいのだ。

 

いったのはラーメン「横綱」。京都ではあちこちにあるチェーン店だ。ここのスープはコッテリ風なので多分、好き嫌いがはっきりするラーメンだと思う。しかし~ここの一番いいところは「ネギが食べ放題」! 器にネギがどーんときて いくらでも食べんしゃい、おかわりしてもいいのよ~という感じで出てくる。もちろんおかわりなどされたら 店の沽券にかかわるのか どうか知らないが(ようするにどうでもいいのだが・・・)、アホほどでてくる。

 

チャーシュウ麺にメンマをトッピングして、ネギをふんだんに入れて、ピリ辛餃子をほおばり~、しかし、残念ながらビールはなかった。それだけが心残り。みんな車でいったので水、おひやをしんみりと飲んでいた。まあ、しみじみと近況のことなどを話しながら、明日もあるのでまた病院で~などと高齢者のような別れ方をしたのであった。たまには こんなこともいいのだ。


病院の引越しとフォーラム報告

2007年10月11日 | ブログ

母は取りあえず、緊急で入院した病院からこの間肩の骨折を手術した総合病院へ引越し。年が年なので手術はまたもや全身麻酔になるそうなので心筋梗塞の手術もしてもらった病院のほうが安心なのでこちらからの希望です。心臓の方は6月末に検査したばかりなので大丈夫でしょうということで急遽、木曜日に手術になった。

 

この間、医師との対話で感じたのであるが、医師の対応が「どうなるかわかりませんが、多分、大丈夫でしょう」といわれるのと、「大丈夫ですよ」という言い方をされるのでは、聞いたほうとしてはかなり印象がかわってくる。どうなるかわかりませんなどとプロに言われるとやはり不安になる。言ったほうは防御線を張っているのもわかりますが・・・。表現というのは難しいですね。この一言で弟などは不信感を感じていますから。

 

プロとしての対応をどうするかというのは難しいとは思いますが、まず、クライアントの不安を解消してあげることも必要ではないでしょうか。技術的に大丈夫であればOKといってあげて、しかし、不安材料としてこういうことがあるのだよ、といってもらってほうが 聞くほうとしてはあきらめもつくし、割り切れる。プロが防御を考えて不安感を増すようなことをいうのはある意味逃げの体制にはいっているように思う。

 

20071006103457 話はがらりとかわり、この間、行ってきた「自立循環型住宅研究会」のセミナーの様子。1日目のメインは住宅の温湿度計測した結果とその住宅の断熱性能等の省エネに関してのデータを発表するというもの。前回にも書きましたが、かなり優秀な性能の住宅が発表されましたが、どうしても省エネに関してのロスというか無駄な部分が見えてきていて、それを2日目のワークショップで話し合うという形式で2日間行われた。

 

20071005172732 2日目は発表した人をメインにグループで別れ、そのデータをもとにどう改善していけばよいかということを話し合って発表するというものである。このときにボクがいたグループは途中から話が変わり、こういう活動をどうやって世間に知ってもらっていけばよいのか!ということになった。学会の発表ではないのでこれはこれで大切なことである。このときにいたメンバーというのはほとんどが経営者であり、真剣に自分の仕事へどうつなげていくかということを考えていた。このあたりはボクには非常にかけているところであり、改めて考えさせられてしまう。仕事がある時代から、どうやって仕事つくるかという時代になっているので自分のことを客観的にみて世間にどうアピールしていけるかというのは重要なことだからだ。

 

まだ2回目の集まりであったが、約70名の人が全国から集まった。そしてこれからの活動として来年のことなどが話に出ていた。この会のメインテーマは住宅、住まいにおける「省エネ」である。難しいテーマではあるが、なかなか面白い人材がいるので 今後の展開が楽しみである。また、このブログでも報告していこうと思う。