Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

森林ツアー(天川村)

2007年10月01日 | まち歩き

早くも10月に突入~。今年もラスト3ヶ月頑張らねば~。すっかり日が暮れるのも早くなり、週末はすっかり冷え込んだので秋らしくなってきました。秋には行事がたくさんありまして~この間、ボクが設計した住宅の見学会を紹介させていただきましたが、今回は森林ツアー:実際に山にみに行って自分の家でつかう木を見に行こう&観光&間伐(木を切る)体験ツアーのご紹介。このブログであまり仕事関係(営業)の話はしないようにしているのですが・・・。まあ今回は多めにみてください。

 

R0012168 この年輪の詰まったきれいな杉の木。これは奈良県天川村の杉です。(吉野杉) この天川村で間伐しなければならない木がたくさんあり、産地直送で仕入れてリーズナブルな価格で「木の家をつくろう」ということで、実際に木をみて、森をみて、村をみて、そのよさを知ってもらおうという企画です。

 

世界遺産・大峯の森で木の命にふれる旅 のご案内~

天川村森林組合が主催、木の家ネットワークとの共催で森林(林業体験)ツアーです。
10月20日(土)~10月21日(日)の1泊ツアー。
詳しくは、http://kinoienet.blog121.fc2.com/  を見てください。

 

というようなものを企画しています。随時参加募集していますので希望者はご連絡を!

20070921134246 少しだけなぜこんなツアーを企画するようになったかをご紹介します。日本は戦後、住宅不足になり、国の政策で住宅に使えるスギ、ヒノキを植林(人工林)せよ!ということで日本のあちこちで植林されました。スギの植林などというと最初は土地に苗木をたくさん植え、成長を遅くします。これは成長が遅いということは年輪が詰まって強度の強い木が育つからです。特にスギの名産地と呼ばれる吉野地方などはこの植林の密度が大きいのです。(だからきれいな年輪の木になる)

 

R001217020年くらいたったら、間伐(間引き)をして木を選抜してよさそうな木をもっと大きく育てます。この周期を繰り返して大きい立派なスギを育てていくのですが、天川村では60~70年くらいの立派な木が間伐の時期を迎えているのですが、使い道がないと間伐できない状況になっているのです。国産材は高いなどいわれていますが、それほどでもない。どこにお金をかけるかです。本来は日本の国土風土で育った木で住宅を建てることがベストであるにも関わらず、安価な外材に押されて使われない状況が続きました。国産材も最近ようやく見直されてきましたがね~。

 

こんなに良い木をつかわないのはもったいない、ぜひこの木で家をつくりましょうと、こんなに簡単な話ではないのですが、大筋こんな感じでツアーを企画して「木の家ネットワーク」を始めてみることになりました。だから天川村 森林組合が主催のツアーです。

 

R0012237

見に行くだけではもったいないので、天川村の人がいろいろと楽しめる企画を立ててくれています。以前にもこのブログで書きましたが、間伐されないことによって山が荒れ、土砂崩れ等、様々な災害がおこっています。自然災害のように思えますが、山がしっかり手入れされていれば防げている災害もあるのです。山がきれいになることによって、海もきれいになりますから~。そんな中、大きなことはできませんが、一つの地域からでもしっかり山とのネットワークができれば、それが少しでも広がれば日本はもっと美しい国(もう古い?)になるのではないでしょうか~。

 

調子にのって長文乱文になりすみませんでした~。これからは短めに読みやすく~努力します。