Genの思いつ記(Gen建築設計所)

人はいろいろであります。いろいろな日常を思いつくままに記録していく建築設計事務所のブログです。

居心地のいい家

2014年08月07日 | うんちく・小ネタ
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毎日新聞の本日(8月7日(木曜日))の関西版、夕刊にコラムが載りました。
600字程度ということで書いたのですが、書き始めるとオーバーしてしまい、
かなりはしょりさしたが、良かったら読んでみてください。
夕刊はなんと50円です(笑) 以下に載せたコラムをアップしておきます。
 
  
居心地のいい家

                         Gen建築設計所  辻元 寿
  
一言で「どんな家がいい家か」と聞かれると、「居心地のいい家」だと答えます。
最近の家は、性能面が重要視され、数値化されて比較できるようになってきました。
 
しかし、例えば、人間で考えた場合、健康診断の数値が良いからといって、その人が
いい人かどうかまでは、わかりません。同じように家の性能の数値が良いからといって、
その家が本当にいい家かどうかという判断は難しいと思います。
 
いい家というのは、性能だけでなく、「居心地のよさ」が左右するのではないでしょうか。
勿論、基本的な性能は確保しての話になりますが、過剰に性能を上げるよりも
「居心地のいい家」を目指した方が、気持ちのいい、愛着ある家になります。
 
自分らしく生きていくためにライフスタイルを確認し、家に反映するのは基本的なことですが、
「居心地のいい家」とは、それ以外のことも充実させないといけません。
 
それは、「距離感と素材感」にあるのです。「距離感」というのは形になって表れます。
インテリアや室と室の距離感の良さというのは、人は敏感に感じるものです。
そして家全体の「素材」をどうするかによって、人は五感を通じて心地よさを感じます。
数値では表れないところに、自分でこだわったところに、家の魅力を感じます。
それらを充実させることにより、「居心地のいい家」になるのです。


 




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