「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

感情的知性の低さ (2)

2014年01月18日 21時24分52秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
(前の記事からの続き)

《他者の感情を認識する》

 BPDの人は、 他者の感情を読み違えることがあります。

 例えば、 怒っている人を見て、 怒りが自分に向けられていると 考えます。

 そして、 見捨てられる, 傷つけられると 思いすぎてしまうのです。

 BPDの人は、 他者にも要求があることを 簡単に忘れてしまいます。

 それは、

 BPDの親とノン・ボーダーの子供や、 恋愛関係において 最も問題になります。

《人間関係に対処する》

 感情を管理できることは、 親密な関係を持つうえで 必要です。

 感情の自己コントロールには、 自己認識と、

 他者の善悪両面を見ること, 他者の欲求に気付くことも 必要です。

 私たちは、 安心できる人の傍にいたいものです。

 自分の傷つきやすさも見せられるほど 居心地がいいとき、 信頼が生まれます。

 次のような人が信頼されます。

・ ありのままに受け入れてくれる

・ 傷つけたり、 ばかにしたりしない

・ 限界を尊重してくれる

・ 正直で公正である

・ 気持ちや考えを、 反撃せずに言わせてくれる

 BPDはこれらが成り立ちません。

 決定的な悲劇は、 BPDのために 親密さへの渇望が生じるのに、

 まさにこのBPDによって、 その関係を築く能力が 奪われているということです。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
 〈監訳: 遊佐安一郎〉 より〕
 


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