「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

注意をそらす

2016年03月19日 20時55分51秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
 DBTの 最も重要な目的のひとつは、
 
 自分を傷つける行動を 止める援助をすることです。
 
 自傷行為が 苦痛を一時的に和らげてくれる と言う人もいます。
 
 しかし一生消えない傷や、 死を引き起こすことさえあります。
 
 あなたの傷を癒すことのほうが、 大切ではないでしょうか。
 
 最初のステップは、 自傷行為を止めることです。
 
 自分を傷つけると、 脳内のエンドルフィン (鎮痛物質) による
 
 快感の中毒に なっているかもしれないのです。
 
※ 練習1-2 練習1-2 自分を傷つけるような行動から 注意をそらす
 
 以下の、 自分を傷つける 感情や思考から 注意をそらす行動の例で、
 
 やってみようと思うものに チェックを付けてください。
 
 その後で、 考えつく健康的なアイデアを 書き足してください。
 
□ 氷の塊を握りしめる。
 
□ 身体を切る代わりに、 赤のマジックでマーカーを描く。
 
  その後で、 黒のマジックで縫い目を描く。
 
  さらに、 同時に 氷の塊を握りしめてもよい。
 
□ 腕にはめた輪ゴムをはじく。
 
  痛いものですが、 消えない傷になることが少ないでしょう。
 
□ 皮膚を突き破らない程度に、 腕に爪を立てる。
 
□ 風船に 憎んでいる人の顔を描いて、 それを割る。
 
□ あなたを傷つけた人に 手紙を書く。
 
  彼らがしたことや、 なぜ彼らを憎んでいるかを書く。
 
  その手紙は 出さずに捨てるか、 後で読むために保管する。
 
□ スポンジや枕を 強く壁に投げつける。
 
□ 枕に顔を伏せて、 大きな声で叫ぶ。
 
□ スポンジやタオルの 人形に針を刺す。
 
□ 泣く。
 
 泣くことは、 ストレスホルモンを放出し 気分をよくしてくれるのです。
 
□ その他のアイデア ____________________________
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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