DBTの 最も重要な目的のひとつは、
自分を傷つける行動を 止める援助をすることです。
自傷行為が 苦痛を一時的に和らげてくれる と言う人もいます。
しかし一生消えない傷や、 死を引き起こすことさえあります。
あなたの傷を癒すことのほうが、 大切ではないでしょうか。
最初のステップは、 自傷行為を止めることです。
自分を傷つけると、 脳内のエンドルフィン (鎮痛物質) による
快感の中毒に なっているかもしれないのです。
※ 練習1-2 練習1-2 自分を傷つけるような行動から 注意をそらす
以下の、 自分を傷つける 感情や思考から 注意をそらす行動の例で、
やってみようと思うものに チェックを付けてください。
その後で、 考えつく健康的なアイデアを 書き足してください。
□ 氷の塊を握りしめる。
□ 身体を切る代わりに、 赤のマジックでマーカーを描く。
その後で、 黒のマジックで縫い目を描く。
さらに、 同時に 氷の塊を握りしめてもよい。
□ 腕にはめた輪ゴムをはじく。
痛いものですが、 消えない傷になることが少ないでしょう。
□ 皮膚を突き破らない程度に、 腕に爪を立てる。
□ 風船に 憎んでいる人の顔を描いて、 それを割る。
□ あなたを傷つけた人に 手紙を書く。
彼らがしたことや、 なぜ彼らを憎んでいるかを書く。
その手紙は 出さずに捨てるか、 後で読むために保管する。
□ スポンジや枕を 強く壁に投げつける。
□ 枕に顔を伏せて、 大きな声で叫ぶ。
□ スポンジやタオルの 人形に針を刺す。
□ 泣く。
泣くことは、 ストレスホルモンを放出し 気分をよくしてくれるのです。
□ その他のアイデア ____________________________
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]