人によっては、 他の人に比べて感情的, 身体的苦痛をより強烈に感じたり、
より頻繁に起きることがあります。
感情的苦痛と身体的苦痛は しばしば同時に起こり、
決して終わることがないように 感じられます。
これを「圧倒されるような感情」と呼びます。
圧倒されるような感情で 苦悩している人々は、
不健康的なやり方で 対処することが多いものです。
どうしていいか分からないからです。
結果は問題を悪化させるだけです。
以下のリストで、
あなたがストレスに対処するとき 用いるものにチェックを付けてみましょう。
□ 過去の苦痛, 過ち, 問題について考えて過ごす。
□ 将来起こりうる苦痛, 過ち, 問題について心配して不安になる。
□ 苦痛を避けるため、 人から距離をおいて孤立する。
□ アルコールや薬物で 自分を無感覚にする。
□ 他人に対して過度に怒ったり、 コントロールして八つ当たりする。
□ 体の一部を切る, 頭や体を 壁などに打ちつける,
皮膚を掻きむしったり 焼いたりする, 抜毛など危険な行為をする。
□ 無謀, 危険なセックスをする。
□ 虐待や 良くない人間関係などの、 問題の原因に 向き合うのを避ける。
□ 拒食, 過食, 嘔吐などで 自分を罰する。
自分をコントロールするために 食べ物を用いる。
□ 自殺企図や無謀運転, 危険なアルコール・ 薬物摂取など、 危険な行為をする。
□ 自分は楽しんではいけないと思い、 イベントなどの楽しみを避ける。
□ 苦痛に屈し、 諦めて、 惨めで 満たされない生活を送る。
これらの対処は、 一時的には安堵をもたらしても、
将来より多くの 苦しみを引き起こすだけです。
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ, ジェフリー・C・ウッド, ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎, 荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]