「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

苦悩耐性スキル: 基礎編

2016年03月13日 19時12分34秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
 人によっては、 他の人に比べて感情的, 身体的苦痛をより強烈に感じたり、
 
 より頻繁に起きることがあります。
 
 感情的苦痛と身体的苦痛は しばしば同時に起こり、
 
 決して終わることがないように 感じられます。
 
 これを「圧倒されるような感情」と呼びます。
 
 圧倒されるような感情で 苦悩している人々は、
 
 不健康的なやり方で 対処することが多いものです。
 
 どうしていいか分からないからです。
 
 結果は問題を悪化させるだけです。
 
 以下のリストで、
 
 あなたがストレスに対処するとき 用いるものにチェックを付けてみましょう。
 
□ 過去の苦痛, 過ち, 問題について考えて過ごす。
 
□ 将来起こりうる苦痛, 過ち, 問題について心配して不安になる。
 
□ 苦痛を避けるため、 人から距離をおいて孤立する。
 
□ アルコールや薬物で 自分を無感覚にする。
 
□ 他人に対して過度に怒ったり、 コントロールして八つ当たりする。
 
□ 体の一部を切る, 頭や体を 壁などに打ちつける,
 
  皮膚を掻きむしったり 焼いたりする, 抜毛など危険な行為をする。
 
□ 無謀, 危険なセックスをする。
 
□ 虐待や 良くない人間関係などの、 問題の原因に 向き合うのを避ける。
 
□ 拒食, 過食, 嘔吐などで 自分を罰する。
 
 自分をコントロールするために 食べ物を用いる。
 
□ 自殺企図や無謀運転, 危険なアルコール・ 薬物摂取など、 危険な行為をする。
 
□ 自分は楽しんではいけないと思い、 イベントなどの楽しみを避ける。
 
□ 苦痛に屈し、 諦めて、 惨めで 満たされない生活を送る。
 
 これらの対処は、 一時的には安堵をもたらしても、
 
 将来より多くの 苦しみを引き起こすだけです。
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ, ジェフリー・C・ウッド, ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎, 荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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