「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーラインとの関係の 神話を放棄する (1)

2015年05月27日 20時47分16秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
※ アクション・ステップ18 (1)
 
 non-BPが BPに対してよく持つ幻想を、 以下に挙げます。
 
 捨て去る必要があると感じる神話に ○を付けてください。
 
 一番努力しなければならないものには ◎を付けてください。
 
_ 「もし問題があるなら、 それは私の落ち度です」
 
  BPは自分の発言を 本気で信じているので、
 
  相手の欠点を納得させることに 長けています。
 
  何事に対しても 責任を引き受けたり、 レッテルを貼られる前に、
 
  信頼できる他の人からの チェックを受けてください。
 
_ 「愛は全てを克服します」
 
  問題を解決するには、 愛以上のものが必要です。
 
  BPの脳は、 記憶統合に関わる 海馬の大きさに違いがあります。
 
  強固な個人的境界を設定し、 遵守することが必要です。
 
_ 「BPの行動は 私に影響があり、 私の責任です」
 
  何がBPの引き金になるかを学び、 そのような環境を回避するか、
 
  BPにとって 楽なものにするように努力しましょう。
 
_ 「境界を設定する前に、 ボーダーラインを理解しなければなりません」
 
  BPがどうして問題行動をするのかは 問題ではありません。
 
  大切なことは、 あなたの感じ方と状況の処理です。
 
_ 「境界を設けることは不可能です」
 
  境界設定は全面的に可能です。
 
  秘訣は3つです。
 
  (1) 境界がどのようなものか,
 
  (2) 守られなかったときにどうするかを 事前に決定する,
 
  (3) 変わることのない反応をする。
 
(次の記事に続く)
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕