「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

カウンセリング概論のレポート

2015年05月03日 18時23分22秒 | 心理
 
 カウンセラー養成講座の 「カウンセリング概論」 に提出した、
 
 レポートの一部をコピーいたします。
 
『 カウンセリングに関しては、 下記のようなことが大変有意義だった。
 
(1) 「クライアントもカウンセラーも自己対話する」
 
(2) 「クライアントの反応に対する感受性と、 軌道修正をする柔軟性」
 
(3) 「クライアントが 自分で問題を解けたという 自分への信頼感が生まれる」
 
 カウンセリングは、
 
 クライアントが悩んでいる問題に カウンセラーが答を与えるものではなく、
 
 クライアントが自分自身で、 自分の中にある答を見つけていくものだ。
 
 かつて僕は ホスピスの勉強で、 次のようなことを学んだ。
 
 底知れない悲しみに 苦しんでいる人を支えるのは、
 
 励ますことでも 苦しみを除く方法を教えることでもなく、
 
 その人が必ず その人自身を救う力を 持っていることを信じて、
 
 ひたすらその人の傍らに  「居る」 ということだと。
 
 (1) は、 そのために クライアントが自己対話するだけではなく、
 
 カウンセラー自身も 自己対話が必要ということ。
 
 カウンセリングは カウンセラーとクライアントの対話に見えても、
 
 実は カウンセラーとクライアントが それぞれ自分の中で対話するのだということは、
 
 カウンセリングの深さを感じる。
 
 カウンセラーの自己対話は  (2) に繋がっていくのかもしれない。
 
 (2) は、 カウンセラーは カウンセリングの流れをコントロールしたり、
 
 クライアントを導く必要はない ということだが、
 
 それはカウンセリングの希望のように 僕には思えた。
 
 カウンセリングは カウンセラーから独立して生きており、
 
 カウンセラーは それをしっかりと見つめながら、
 
 カウンセラー自身がカウンセリングに 身を委ねていけばいいのだろうか。
 
 それには 鋭敏にアンテナを立てて、
 
 カウンセリングと 対峙していかなければならないのだろう。
 
 (3) は、 クライアントがカウンセラーから 有効な答を教えてもらったとしても、
 
 それは必ずしも クライアント自身の力にはならず、
 
 クライアントが 非効率な遠回りをしながら、 苦心して辿り着いた小さな答が、
 
 本当にクライアントの 身に付いていくということ。
 
 そして そうした過程で得たものこそが、
 
 今後クライアントが 独りで生きていくことを、
 
 クライアント自身が支えていく という意味になる。
 
 カウンセリングは クライアントのそのときの悩みを 解消するばかりではなく、
 
 クライアントを 人間的に成長させるものだということが分かる。
 
 これらは カウンセリングに対して、 僕に新鮮なものを与えてくれたと思う。
 
 これらを忘れないように、 今後もカウンセリングを学んでいきたい。 』
 
コメント
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