「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

※ アクション・ステップ6  以下の信念を抱いていますか? (2)

2015年02月06日 21時02分19秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
(前の記事からの続き)
 
_ 感情が自室を創り出す -- 逆ではない
 
 現実になんの根拠もない 決断をします。
 
 私たちは 感情が思考に影響することを 気付いていますが、
 
 ボーダーの人は 二者の区別がつかないかもしれないのです。
 
_ 全てのものは白か黒である。 明度差とか他の色は存在しない
 
 分裂 (スプリッティング) は 最も顕著なもののひとつです。
 
 分裂は年単位で続くかもしれませんし、 3分かもしれません。
 
 生活の全ての領域に存在し、 他の問題を複雑にします。
 
 人を祭り上げますが、
 
 それは そこから叩き落とすためだけに やっているようなものです。
 
_ 私は他の皆の行動の 犠牲者である
 
 自分が全面的に悪というのを 避けるため、 全ての不幸を 他人の過ちのせいにし、
 
 自分自身をかわいそうで不幸な 犠牲者とします。
 
 ボーダーの人が パートナーから自分で去っていっても、
 
 ノン・ボーダーラインの人が  「見捨てた側」 として非難されるのです。
 
_ 誰かをコントロールできれば、 私を愛してくれる
 
 自分の感情をコントロールできないあまり、 他者をコントロールしようとします。
 
 要求に従う人は 「愛され」、 従わないと 「極悪」 と分類されます。
 
_ 自分が幸せになるために 他人が必要だ。
 
  けれど この要求があまりに怖いので、 他人を遠ざけなければならない
 
 これは  「見捨てられ/飲み込まれのサイクル」 と呼ばれます。
 
 近づきすぎると、 ボーダーの人は 罠にはまったような気がします。
 
 離れすぎると、 見捨てられたと感じます。
 
  「大嫌い - 行かないで」 と名づけたような、
 
 連続的な引いては押す、 を繰り返す関係になります。
 
(次の記事に続く)
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
コメント
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