(前の記事からの続き)
_ 感情が自室を創り出す -- 逆ではない
現実になんの根拠もない 決断をします。
私たちは 感情が思考に影響することを 気付いていますが、
ボーダーの人は 二者の区別がつかないかもしれないのです。
_ 全てのものは白か黒である。 明度差とか他の色は存在しない
分裂 (スプリッティング) は 最も顕著なもののひとつです。
分裂は年単位で続くかもしれませんし、 3分かもしれません。
生活の全ての領域に存在し、 他の問題を複雑にします。
人を祭り上げますが、
それは そこから叩き落とすためだけに やっているようなものです。
_ 私は他の皆の行動の 犠牲者である
自分が全面的に悪というのを 避けるため、 全ての不幸を 他人の過ちのせいにし、
自分自身をかわいそうで不幸な 犠牲者とします。
ボーダーの人が パートナーから自分で去っていっても、
ノン・ボーダーラインの人が 「見捨てた側」 として非難されるのです。
_ 誰かをコントロールできれば、 私を愛してくれる
自分の感情をコントロールできないあまり、 他者をコントロールしようとします。
要求に従う人は 「愛され」、 従わないと 「極悪」 と分類されます。
_ 自分が幸せになるために 他人が必要だ。
けれど この要求があまりに怖いので、 他人を遠ざけなければならない
これは 「見捨てられ/飲み込まれのサイクル」 と呼ばれます。
近づきすぎると、 ボーダーの人は 罠にはまったような気がします。
離れすぎると、 見捨てられたと感じます。
「大嫌い - 行かないで」 と名づけたような、
連続的な引いては押す、 を繰り返す関係になります。
(次の記事に続く)
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕