下記の各項目にあるような信念に基づくことを、 言ったり行なったりしましたか?
自己破壊, 取り残されているという感覚, 低い自尊心,
言うこととすることの差異などを示すものです。
各項目に1から5までの 5段階評価をしてみてください。
1は 歪んだ考えを強く信じている, 3は 中立か不明,
5は 歪んだ考えに対する 強い不信を示します。
1か2の場合は、 ノートに説明を書いてください。
_ 私は価値がなく、 空虚で、 愛されることなんてない
この信念のため、 ボーダーの人は批判に敏感です。
酷評を投影するか、 自己破壊的なことを内面化することで、 批判に対処するのです。
高機能のボーダーの人は、 うまくやっているというマスクを 被ることができます。
しかし、 ボーダーの人とあなたが何をしようと、
無価値感と恥の感覚は、 最終的に表に出てしまうのです。
_ 私はひどい人間で、 罰せられる必要がある
自己愛の欠如を、 過度の補償、 つまり、
自分は自信過剰気味で ハッピーでパワフル,
そして 仕事でも有能な人間だと 人をだますことで、 埋め合わせをする人もいます。
無価値感を他人に投影する人もいます。
虐待に甘んじる人もいます。
_ 自分を愛する人がいたら、 その人はおかしい
「完璧なパートナー」 を求めるという想定で、
ある関係から別の関係に 移っていくかもしれません。
しかし本当の問題は、
近づきすぎることも 本当の姿を見せることも 恐れているのかもしれません。
もしセラピストが、 ボーダーの人の 本当の問題を認識すると、
ボーダーの人はセラピストのあら探しをし、
自分に都合のいい 別のセラピストに移っていくのです。
(次の記事に続く)
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕