「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

※ アクション・ステップ6  以下の信念を抱いていますか? (1)

2015年02月05日 19時45分53秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
 下記の各項目にあるような信念に基づくことを、 言ったり行なったりしましたか? 
 
 自己破壊, 取り残されているという感覚, 低い自尊心,
 
 言うこととすることの差異などを示すものです。
 
 各項目に1から5までの 5段階評価をしてみてください。
 
 1は 歪んだ考えを強く信じている, 3は 中立か不明,
 
 5は 歪んだ考えに対する 強い不信を示します。
 
 1か2の場合は、 ノートに説明を書いてください。
 
 
_ 私は価値がなく、 空虚で、 愛されることなんてない
 
 この信念のため、 ボーダーの人は批判に敏感です。
 
 酷評を投影するか、 自己破壊的なことを内面化することで、 批判に対処するのです。
 
 高機能のボーダーの人は、 うまくやっているというマスクを 被ることができます。
 
 しかし、 ボーダーの人とあなたが何をしようと、
 
 無価値感と恥の感覚は、 最終的に表に出てしまうのです。
 
_ 私はひどい人間で、 罰せられる必要がある
 
 自己愛の欠如を、 過度の補償、 つまり、
 
 自分は自信過剰気味で ハッピーでパワフル,
 
 そして 仕事でも有能な人間だと 人をだますことで、 埋め合わせをする人もいます。
 
 無価値感を他人に投影する人もいます。
 
 虐待に甘んじる人もいます。
 
_ 自分を愛する人がいたら、 その人はおかしい
 
  「完璧なパートナー」 を求めるという想定で、
 
 ある関係から別の関係に 移っていくかもしれません。
 
 しかし本当の問題は、
 
 近づきすぎることも 本当の姿を見せることも 恐れているのかもしれません。
 
 もしセラピストが、 ボーダーの人の 本当の問題を認識すると、
 
 ボーダーの人はセラピストのあら探しをし、
 
 自分に都合のいい 別のセラピストに移っていくのです。
 
(次の記事に続く)
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
コメント
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