「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

※ アクション・ステップ6  以下の信念を抱いていますか? (3)

2015年02月07日 19時58分42秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
(前の記事からの続き)
 
_ もし誰かが本当の私を知ったら、 嫌いになるだろう
 
 恥, 恐れ, 激しい自己嫌悪などの感情が 暴かれないための、
 
  「全て善い」 というマスクを被っています。
 
_ 自信満々の仮面は 全ての人をだます
 
  「全て善い」 のマスクは、 一部の人を 部分的にだますことはできます。
 
 しかし マスクを永久に維持することはできません。
 
 結婚したら、 完璧な連れ合いが 全く別の人になってしまいます。
 
_ 相手が 惨めな存在だと立証できれば、
 
  自分は思うほど悪くはない という意味になる
 
 欠落している自己愛を埋め合わせるため、 際限なく注目, 愛情を必要とします。
 
 けれどもボーダーの人は、 愛は有限だと考えているので、
 
 ノン・ボーダーの人に関わる 他の人に嫉妬します。
 
 ノン・ボーダーの人の 友人や家族を排除しようとし、
 
 相手をけなそうとするかもしれません。
 
 
 あなたが出会う全ての人々は、 その人自身の 〈感情的な反応〉 を持っていて、
 
 感情的なインパクトを与えた あなたの人格や行動の側面を 記憶するでしょう。
 
 そのような側面が初めに注目され、 最も重要なものだと見なされ、
 
 そして最も長期間 記憶されるのです。
 
 あなたがボーダーの人に引きつけられるのは、
 
 出会う前に基盤があるのかもしれません。
 
 ボーダーラインの親を持つ人の多くが、
 
 ボーダーの人と結婚する理由は ここにあるのかもしれません。
 
 慣れ親しんだ 「合っている」 ものに感じられ、
 
 無意識に 過去から持ちこされた 未解決の件を終わらせたいと
 
 望んでいるからなのかもしれません。
 
 何が 自分とボーダーの人の内に 様々な感情をかきたてるかを知ることは、
 
 よりうまく関わり合っていくことに 役立つでしょう。
 
 少なくとも、 起こりうる問題を 早めに予期することができるでしょう。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」 (星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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